実はまだ考えがまとまっていない。書けばまとまるのだろうかと、書いてみることにした。
医学の進歩は、時に残酷である(かもしれない)。ひと昔前であれば命を落とす病気や怪我から救ってくれる。私も感謝はしている。
私の場合、手術しないと助からないが、成功率数パーセントというようなものではなかった。しかし運とか縁とか普段私があまり信じないものに導かれいい病院・いい医師たちに出会えたからよかったが、そうでなければ「治療不可」と言われ途方に暮れたか他の病院を探したか、最悪手遅れになっていた可能性はある。今回私は視野障害だけですんだが、手足の麻痺しびれ・言語障害・記憶障害が低くはない確率で残ると言われた。視野障害だけですんで本当に良かったと思ってくださいと言った主治医の顔が忘れられないが、ベストな結果だということであろう。
退院後、赤子のように何も出来ず、読み書きの練習をしたり(TVを観ることさえリハビリであった)散歩をしたり(外にでることがどんなに恐怖であったことか)した。
今も不便を感じながら生活をしている。内臓はもとより元気なので、呑んだり食べたり普通にできる。脳の障害なので眼球は何ともない。端から見れば健康そのものだ。家族ですら「見えてんだろ、何でも出来るんだろ」と言う。気持ちは解らなくもない。会社の人たちなど推して知るべしだ。
もともとドンクサイ人間なので、モタモタしていても、コンナテードとしか思われないらしい。悲しい現実である。
救っていただいた命だから、大切にしなければ。今はそれだけだ。