2023/07/30 12ヶ月点検 | ガレージの隅っこ日記

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バイクネタから日々の雑談
役に立つことからどうでもいいことまで、お店の日常を綴ってます。

こんばんは、店長のひできちです。
毎日暑い日が続いていますが、皆様の体調はいかがでしょうか?
当店スタッフは、みんな元気にやっとります。
 
今日は、去年納めさせていただいた、GSX-R1000Rで、バイクの健康診断にあたる、12ヶ月点検を少し書いてみようと思います。
 
フルカウルの車両は、まずカウルの取外しから入るので、基本整備中はこんな感じです。

見ていく順番は、作業者の段取り次第だと思うのですが、個人的には、足回りから見ていくことが多いと思います。

倒立フォークの内側など、普段なかなか清掃されていない場所などを、分解して掃除していきます。

この部分に錆や、傷が入ると高くつくので、こまめな清掃をお勧めします。
ホイールですが、センターベアリングの動きやガタつきなどを点検して、オイルシールの状態も点検して、清掃&グリスアップをしていきます。
もちろん前後ホイールともにやります。
写真撮り忘れましたが、リヤホイールには、駆動系も付いてますので、そちらもしっかり点検していきます、
 
前後のスプロケにチェーンやハブダンパー、スイングアームについているガイドなどです。
点検は、現状の把握をしっかりしないといけないので、綺麗に掃除するところはどんどん洗っていきます。
ブレーキまわりも、基本は清掃とグリスアップです。
キャリパーなどは特にブレーキダストにやられてしまうので、ピストンやパッドスプリングを掃除して、動きを確認します。
先日、ブレーキパッドが新品になっているのに、キャリパーがブレーキダストでコテコテの車両がご来店されました。清掃は必要ですが、命に係わる所なので分からない方は触らないでください。
忘れてならないのは、サイドスタンドのメンテです。
個々の動きが悪いと乗り出しが気持ち悪いので、すっと動くように整備します。
あとは、ケーブルやレバーなどの、清掃給油があるのですが、写真撮り忘れました。
点検ついでに、グレードアップパーツの組み込みなどは、工賃が安くなるところもありますので、お勧めです。
 
今回はK-Factory製のチェンジシャフトホルダーを組み込みました。
チェンジシャフトを保持してあげることでしなりやガタつきを抑えてカチっとしたフィーリングになる小技のきいたパーツです!
そして、エンジンまわりです。
スパークプラグの焼け具合や消耗度合いをチェックします。
お客様の使用状況なども考えて、次の点検まで持ちそうならそのまま使用して、持ちそうにないなら交換をお勧めしております。
このクラスになると、プラグの交換工賃もお高くなりますので、点検時の交換をお勧めしております。
 
そして当店のブログでもよく登場しているスロットルボディの点検です。
バルブ周りのカーボンをきれいに掃除して、それから調整になります。
状況に応じて、センサーなどの調整や、学習リセット、さらには同調調整なんかもやっていきます。
写真は無いのですが、当店の点検では、バッテリーを充電します。バッテリーの状態によっては、半日かかる場合もありますので、当店の点検は、最短で1泊2日でお願いしております。
ここら辺までが前半部分で、基本の点検になります。
ここから先は、車種や年式に応じて、プラスで見ていきます。どちらかというとここからがメインになるのですが、企業秘密になりますので、ブログには書きません。気になる方は個人的に聞いてください。
 
点検って何するんですかってよく聞かれますが、こんな感じで作業させていただいております。
あと、前の店は2時間ぐらいで点検してたのに、1泊2日はながいというお問い合わせがありますが、2時間では残念ながら作業の半分も終わらないのが現状です。
シーズンオフのバイクに乗る機会が減って時間に余裕がある時や、それ以外の時期でも当店では代車を3台用意しておりますので、よろしければ点検を受けてみてください。
愛車の点検時には基本要所の写真を撮っていますので普段見ないところの汚れやその汚れを落としたビフォーアフターの画像などのアッと驚く発見があるかもしれません。