僕は妹に恋をする | 映画とともに生きる

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【★評価】 (五つ星評価)

★★★

【解説・ストーリー】

双子の兄妹、頼(より)と郁(いく)は同じ学校に通う高校3年生。幼い頃は結婚を約束するほどの仲良しだったふたり。しかし最近の頼は、郁に冷たい態度を示すようになる。そんなある夜、頼は郁に対し“ずっと好きだった”と自らの想いを打ち明ける。郁は戸惑いながらも頼の気持ちを受け入れるのだった。2人の関係はやがて、彼らに想いを寄せる矢野、友華にも知られることとなるのだが・・・。


【レビュー】

この映画、恵比寿ガーデンシネマで観たのですが、なんとも異様な光景でした。

映画館の中に入ったら、いたるところに女子、女子、女子。
女性ではない。「女子」なのだ。
中学生多数。高校生少々。年齢不詳のギャル多数。オタク少々。

そういえば主演の松本潤はジャニーズ様だった。。

おかげさまで、ガーデンシネマ至上最高と思われるのではないかというぐらい女子中学生が多かった。

普段とは明らかに年齢層が違うから、なんだかこっちが恥ずかしくなってしまった。


でも恥ずかしくなったのはこれだけじゃない。
映画を見てる最中も妙に恥ずかしい、、というか見てはいけないものを見ている罪悪感が始終ついて回った。
私には兄がいる分、この題材は生理的にどうしても受け入れられなかった
じゃぁ、見るなよ、って話だが、こんなに生々しいストーリーだとは思わんかったのだよ!!

キスするわ、セックスするわ・・・・
途中、本気で鳥肌たっちゃった。眉間にシワも寄ってしまったよ。


よく調べたら、原作となるマンガはもっと性的描写が激しいみたいじゃないの。
マンガならまだいいけど、映画化しないでよーー
しかもジャニーズ主演にしちゃったら無条件に若い女の子たちが見てしまうじゃないの!
小学校高学年ぐらいと思われる女の子の付き添いとして来ていたお父さんの気持ちを思うと胸が痛くなったよ・・
後ろのほうで、途中退出する人の足音が聞こえたけど、もしかしたらあの親子かなぁ・・・

とか余計なことを考えてしまった。


映像はドキュメンタリータッチで、二人の緊張感がこちらに痛いぐらいに伝わってきます。

いつ切れてもおかしくない、ピンと張った細い糸のよう。


妹役の榮倉奈々ちゃんのフレッシュさがとても良い。ぎこちない舌足らずな話し方も切なさを感じさせます。

それぞれが人には言えない切ない気持ちを抱えていて、その切なさがとても上手に表現されている。

青春映画としてはとても秀逸だと思います。

でもやっぱり題材が生理的にね・・・


原作者は女性ですが、絶対に男の兄弟いないよね。間違いない!!
じゃなきゃこんな題材書けないよ。


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【基本情報】

原題: 僕は妹に恋をする
製作年: 2006年
上映時間: 122分
製作国: 日本

監督: 安藤尋
製作: 亀井修 奥田誠治 藤島ジュリーK.
プロデューサー: 尾西要一郎
エグゼクティブプロデューサー: 鈴木良宜
企画: 泉英次
原作: 青木琴美 『僕は妹に恋をする』(小学館刊)
脚本: 祢寝彩木 安藤尋
撮影: 鈴木一博
美術: 松本知恵
編集: 冨田伸子
音楽: 大友良英
エンディングテーマ: Crystal Kay 『きっと永遠に』


【出演】

松本潤 結城 頼
榮倉奈々 結城 郁
平岡祐太 矢野 立芳
小松彩夏 楠 友華
岡本奈月
工藤あさぎ
渡辺真起子
諏訪太朗
浅野ゆう子 結城 咲