エリザベス:ゴールデン・エイジ /ELIZABETH: THE GOLDEN AGE | 映画とともに生きる

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【★評価】 (五つ星評価)

★★


【解説・ストーリー】

1998年製作の『エリザベス』の続編。

1585年、プロテスタントの女王としてイングランドを治めるエリザベス1世。彼女は揺るぎない信念で王の威厳を保っていたが、依然国内外でカトリックを信奉するものたちの謀略が渦巻いていた。中でも、欧州全土をカトリックにする誓いを立てイングランドをも手中に収めようと息巻くスペイン国王フェリペ2世と、従姉のエリザベスが不義の子であることから正統な王位継承権が自分にあると主張するスコットランド女王メアリーの存在は脅威となっていた。そんなある日、エリザベスの前に、新世界から帰還したばかりの航海士ウォルター・ローリーが現われる。やがて2人は交流を重ねるうち互いに惹かれ合い、“ヴァージン・クイーン”を貫き通していたエリザベスの心は揺らぎ始めるが…。


【レビュー】

おやおや?

前作『エリザベス』は、エリザベス女王の生き様、葛藤、恋心、決意を凛々しく描いていたけれど、

今回もまた同じような要素を盛り込んでいるにもかかわらず、どんよりした空気が終始漂っていた。

同じような要素を盛り込みすぎたというのもあるでしょうし、

エリザベス女王が前作よりも老け、処女のオールドミスいった設定なので痛々しさが強く感じられた。


あまりにもどんよりムードが漂っていたため、途中睡魔が・・・。一瞬、落ちました。

今回の色男役ウォルター・ローリーを演じるクライヴ・オーウェンは格好良いものの、

もっと癖がある役を演じたほうが彼の良さが出るのにな、と思い残念。

これなら前回の色男役ジョセフ・ファインズのほうが良い味を出してました。


ストーリーとしては、スコットランド女王メアリーの反逆、スペインとの戦争など、

イングランドの女王としての戦いに苦悩するエリザベスを描いていますが、いまいちパンチに欠けます。

ウォルター・ローリーと侍女のベスはあっけなく結ばれちゃうし。


なんとなくパンチに欠けて残念だな、といった印象です。

なるほど、口コミをほとんど聞かない理由も納得です。


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【基本情報】

原題: ELIZABETH: THE GOLDEN AGE
製作年: 2007年
上映時間: 114分
製作国: イギリス/フランス


監督: シェカール・カプール
製作: ティム・ビーヴァン エリック・フェルナー ジョナサン・カヴェンディッシュ
製作総指揮: マイケル・ハースト デブラ・ヘイワード ライザ・チェイシン
脚本: ウィリアム・ニコルソン マイケル・ハースト
撮影: レミ・アデファラシン
プロダクションデザイン: ガイ・ヘンドリックス・ディアス
衣装デザイン: アレクサンドラ・バーン
編集: ジル・ビルコック
音楽: クレイグ・アームストロング アル・ラーマン


【出演】

ケイト・ブランシェット エリザベス女王1世
ジェフリー・ラッシュ フランシス・ウォルシンガム
クライヴ・オーウェン ウォルター・ローリー
リス・エヴァンス ロバート・レストン
ジョルディ・モリャ スペイン国王フェリペ2世
アビー・コーニッシュ ベス・スロックモートン
サマンサ・モートン スコットランド女王メアリー