こんにちは、あーこです
妊娠と血糖値と甲状腺と(GDM・潜在性甲状腺機能低下症)について
今回は妊娠と糖尿病内科関連のお話し
実は女性が妊娠前や妊娠期間中で、産婦人科の次に行く頻度の高い科は糖尿病内科です
妊娠糖尿病で引っかかる or 甲状腺機能で引っかかる どちらも糖尿病内科です
(妊娠糖尿病について)
妊婦で35歳超えてくるとかなり引っ掛かる人が多いのが妊娠糖尿病
妊娠中は血糖値が上がりやすくなります。
妊娠糖尿病 =GDM の基準は以前より厳しくなりました。
この基準で1点陽性で診断がつくのですが、1点陽性は受診の時に血糖値をみるくらいになります。
2点陽性では血糖測定が保険で可能なので、一般的なSMBGをやる人も、最近はリブレをする人もいますが、食後血糖値が上がらないように分割食にします。
それでも血糖値が高い場合は一時的にインスリン治療をしたほうが母子ともに良いということで妊娠中は頑張ってもらいます。
(甲状腺機能について)
不妊治療などされている人で甲状腺機能でよく指摘されるのは、潜在性甲状腺機能低下症です。
FT3とFT4は正常で、TSHだけ上昇しているという状態です。
TSHが3以上とかだと血液検査の正常範囲内ということになりますし、普段だと治療の必要性がない範囲なんですが、妊娠の管理となると治療が必要となることがあります。
もちろん知らないまま妊娠期が過ぎる人もたくさんいると思うのですが、不妊治療などされている場合は特に、TSHが2.5を超えないようにした方が良いということで妊娠前からきっちりコントロールすることが多いです。
潜在性甲状腺機能低下症の原因は橋本病の人もいるしそうでない人もいます。
そして妊娠したらまたその影響がすぐに出るので、月1などこまめにチェックが必要です。
TSHがなぜか上がってチラーヂンSの必要量が増えたなーと思ったら妊娠していたなんてこともあります。
一般的には普段必要な量の1.5倍くらいは必要と言われています。
逆に、妊娠するとHCGというホルモンが甲状腺を刺激するので、甲状腺ホルモンが高くなる人もいます。
血の繋がった人で甲状腺の病気(橋本病やバセドウ病)などの人がいる場合は、特に注意しておいてください。
以前の記事にいろいろ細かく書いてますので、ご参考まで