『不思議』の考察 | 中森明菜三昧/はとこばのブログ

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『不思議』

-1986年8月11日発売-

 

     

    

ジャケ写、フォント、曲タイトル表記まで完璧にプロデュースされたこの作品。

ファンの間でも、「無人島に一枚だけ持っていけるならこれ」と言うぐらい好きな人もいれば、「やり過ぎ」「あまり聴かない」という人もいて、かなり評価が分かれる。

私にとっては、しょっちゅう聴くわけではないが定期的に無性に聴きたくなるという、文字通り ''不思議'' なアルバム。

夜にレコードのピクチャー盤で ''不思議'' の文字を光らせて聴くのが好き。

 

アルバムは苦手という人でも、この伝説のパフォーマンスには見入ってしまう人が多いんじゃない?

 

  

 

このアルバムについては、最近でも「サカナクション」の山口さんがラジオ番組で取り上げて下さるなど、ファンのみならず音楽通の間でも散々語り尽くされて来ているので、今さら私が語れるようなことは無いんだけれど、最近『不思議』ネタが重なって流れて来たのでそれを載せておきます。

まだご覧になってなくて興味のある方は是非。(因みに山口さんは明菜のことを ''生き神様だね ''と言ってました)

 

まずはこの記事。

 

プロデューサー中森明菜の慧眼際立つ!最大の問題作「不思議」を再評価 1986年 8月11日 中森明菜のアルバム「不思議」がリリースされた日 | Re:minder (kiji.is)

 

音楽のジャンル分けに詳しくないので難しかったが、納得することあり勉強になることあり。

明菜は10代の頃から幅広いジャンルの音楽を聴いていたこともわかる。

(コクトー・ツインズ…知らないけどあせる

『不思議』で検索すると、ヴォーカルにかなりリバーブがかかった洋楽アルバムが出てくるが、そういうのも聴いていたのかも。

それにしても、「エクソシスト」からインスパイアされたというこのアルバムと言い、2017年ディナーショーのオープニングと言い、明菜のオカルト好きはずっと変わらないね。

 

ファンは知ってると思うけど、ここに出てくる「EUROX」の「MEGATREND」がこれ。

 

  

 

これでも充分に斬新だし、普通に考えたらこれが正解だと思う。

 

次は、その「EUROX」の関根安里さんが語る『不思議』制作秘話。

(関根さんのチャンネルでは他にも明菜に関するネタが色々聴けます。)

 

  

 

  

 

間違って流されたデモテープに瞬間にインスピレーションが掻き立てられた明菜も凄いけれど、VOCAL MIXで明菜と意見が分かれて『不思議』の共同プロデュースを降りたと言われる「EUROX」の関根さんが、その後「TATTOO」「I MISSED ''THE SHOCK''」を経て今こうして『不思議』を賞賛して下さるのも嬉しい。

 

よく ''問題作'' という言葉が使われるこのアルバムだが、私は誉め言葉だと思っている。

それだけインパクトがあったということ。

まだ二十歳過ぎたばかりのアイドルにカテゴライズされていた歌手が、歌謡界の頂点に立った直後に自分の発案でファンが離れるかもしれないような大胆なチャレンジなんてなかなか出来ないもの。

それに賛同したスタッフの明菜への信頼あってこそのものでもある。

 

ここから「中森明菜」はアイドルからアーティストに変わったのかもしれない。

 

『不思議』でセルフプロデュースを確立させた明菜は、その後も守りに入らず名盤を連発していく……。