(ネタバレあり)
ドラマは西暦996年です。いわゆる「長徳の変」です。

伊周と隆家は狙ったのが花山院と知り、逃げ帰る。
一条天皇は激怒し、謹慎を申し付ける。

為時(岸谷五朗)が淡路守に任命され、惟規(高杉真宙)、いと(清川清順)も大喜び。
源国盛(森田甘路)が越前守に任ぜられるが、詮子(吉田羊)の口利きだったことがわかる。

まひろ(吉高由里子)は、宋の言葉を解する父は越前守の方が適任だと考え、為時の代わりに一条天皇に自身の不遇を訴える漢詩を送った。これに一条天皇が感動し、越前守を任ずる。

詮子が病気になり、定子伊周兄弟が呪いをかけているとの噂が広まる。

さらに、定子(高畑充希)は兄弟の不祥事により、内裏を出ることを命じられる。

謹慎中の伊周が道長に会いにきて、呪詛はしていないと伝えます。
ドラマでは定子伊周兄弟を重罪にするため詮子(吉田羊)の自作自演ということか?

定子は内裏にきて、一条天皇に兄たちの減刑を直訴する。

一条天皇は伊周は太宰権帥に、隆家は出雲権守に、それぞれ左遷されることになるが、それに反発し、絶望のふちに立った定子は、手に刀を持ち、髪をきり出家する。



【源国盛のその後】
越前守に任ぜられるが、為時が送った漢詩に一条天皇が感動したことにより、道長に交代させられる。
国盛はこのことにより病気となり、その年の秋には播磨守に任ぜられたが、赴任出来ないまま没したという。
国盛はそれまでに但馬守・常陸介・讃岐守と受領を歴任しているので、ドラマで描かれているような無能な人とは思われない


【花山院の女好き】
「光る君へ」の第十回で花山天皇はだまされて出家しますが、そもそもは寵愛する妻・忯子を弔うために出家したという妻思いの夫であった。
というのは表向きで、実は異常なほどの女好きであった。
984年満15歳で即位するが、即位当日の儀式のさ中、聖なる高御座に女を引き入れてチョメチョメをしていた。
出家した後も、女好きは止まらなかった。
とある母と娘の親子と関係を結んで、共に子を孕ませたり、身内の女に片っ端から手をだしていた。母娘どんぶりの結果産まれた子供が花山院の第一皇子・昭登親王(娘の子)と第二皇子・清仁親王(母の子)である。
そのあげく、今回は寵愛していた妻・忯子の妹の元に通っていた時に、矢を放たれている。

 

「光る君へ」の時代を考察する(第十九回)