(ネタバレあり)
ドラマは西暦995年から996年になっていきます。
いよいよ「長徳の変」の始まりです。

道長は右大臣に任命され、内大臣の伊周を抜き公卿のトップに躍り出ます。

しかし道長は関白になろうとはしません。

まひろは、弟・惟規が借りてきた「新楽府」の写本に勤しんでいますが、「婿を取ることを…」と乳母のいとに言われています。
そこに肥前に行ったさわから婿を取ったという知らせが舞い込みます。

内裏では、道長が政務に力を発揮しています。

伊周が道長に父と叔父の道兼を呪詛したのは、右大臣殿かと言いがかりをつけています。無視して軽くいなす道長。
何故か伊周・隆家兄弟は参内しなくなります。

参議に昇進した源俊賢が伊周に「帝が伊周殿と隆家殿の参内を望んでいる」と言いにきます。

 

今年も為時は、任官を求める申し文を書いています。
(史実では翌年越前の国守に任じられます)

まひろはききょうと定子のいる後宮を訪れることになります。
まひろが定子と話そうとした時、 不意に帝がおわたりされ定子を連れ奥へと消え、チョメチョメをしてから、戻りました。

その後、まひろは定子と一条天皇の前で宋の科挙の話をして、帝に気に入られます。

道長は為時の除目の申文を見つけます。
後日、為時は従五位下の身分を突然与えられます。
これで越前の国守になれる身分になりました。

ある晩、伊周は斉信(金田哲)の妹・光子(竹内夢)の屋敷の前に立派な牛車が停まっているのを見てショックを受けます。
そんな兄の様子を見た弟・隆家(竜星涼)は光子の屋敷に出かけ、その相手に矢を放ちます。
(ドラマのように隆家本人自ら矢を射ることはないですね。記録でも隆家の従者が矢を射っています)

相手は、なんと前の天皇・花山法皇(本郷奏多)でした…!

これが、伊周・隆家・定子兄妹の運命を大きく変えることとなった「長徳の変」の始まりです。


【長徳の変の人間関係】
故太政大臣藤原為光(阪田マサノブ)の子供達
次男:斉信(金田哲)
次女:忯子(井上咲楽) 花山天皇女御、985年に亡くなる
三女:光子(竹内夢)伊周の妾
四女:儼子(?)花山法皇の妾
なので、三女と四女は同じ屋敷に住んでいます。それで勘違いが発生しました。

なお、この花山法皇の妾の四女儼子がドラマに登場するかはわかりませんが、
儼子は花山院の死後、藤原道長の妾となり懐妊するが、出産時に母子共に亡くなる。


【道長は出世したくなかったのか】
決してそんなことはなかったようだ。
18話で一条天皇の母詮子が寝所にまで押しかけて膝詰めで涙を流して説得しますが、道長はその結果を東三条院の局で待っていたと『大鏡』には記されている。

「光る君へ」の時代を考察する(第十八回)