(ネタバレあり)
ドラマは西暦990年まで進みます。

一条天皇が元服の儀式を迎えます。980年生まれなので、数えで11歳で元服します。

摂政兼家は息子たちを重要職につけ、政権の中枢を担っています。

道隆の娘の定子が入内します。お上とは3歳年上になります。
藤原定子(高畑充希)、977年生まれなので数えで14歳です。
高畑充希さん13歳の役はちょっと無理がありますね。

道兼も自分の娘の入内を狙いますが、妻から拒否されます。

そんな中、兼家の認知症がひどくなります。

当然のごとく摂政の跡目争いが起きています。

明子の兼家への復讐も着々と進んでいます。

倫子がまひろに土御門邸の仕事を紹介しますが、まひろは断ります。

西暦990年はこれからいろいろなことが起きます。


一条天皇は数えで11歳(今でいうと小学4年生)で結婚します。
夜の生活はできたのでしょうか?

この時代、元服すると「添臥(そいぶし)」という女性を与えて性教育をします。
この役目は一般的に乳母か女房(侍女)が行います。
ビデオや本はないので、自分の体で実技指導します。

一条天皇は誰が筆おろしをしたかは知りませんが、
一条天皇の息子の後一条天皇の筆おろしは記録があります。

後一条天皇の中宮になる藤原威子がおこなったそうです。
この時、後一条天皇数えで11歳、威子数えで19歳。
威子は道長の娘で母は源倫子なので、叔母にあたる人に筆おろしをしてもらったようです。
さらに倫子がその場に立会い、無理やりさせられ、恥ずかしがったとあります。


年表(史実)
 962年  藤原詮子(道長の姉:吉田洋)生まれる
 964年  源倫子生まれる
 965年  源明子生まれる
 966年  藤原道長生まれる,清少納言もこの頃に生まれる
 968年  花山天皇生まれる
 969年  円融天皇即位
 970年頃 紫式部(まひろ)生まれる 記録では姉がいた。
     (ドラマの設定は970年頃の生まれだが、史実は不明)
 974年  惟規(まひろ弟)生まれる
 977年  このドラマの始まり(初回)、定子生まれる
 978年  詮子(あきこ)入内
 980年  後の一条天皇生まれる(母詮子)
 984年  円融天皇退位、花山天皇即位
 986年  花山天皇退位(寛和の変)、一条天皇即位(母詮子)
 987年  道長と倫子結婚(正室)二男四女
 988年  道長と明子結婚(第二夫人)四男二女
 990年  一条天皇元服、道隆摂政となる、兼家亡くなる

 

「光る君へ」の時代を考察する(第十二回)