なぜだか悔しいぞ、三浦春馬『ZIPANG PANK~五右衛門ロックⅢ』 | 拝啓、ステージの神様

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ステージには神様がいるらしい。
だったら客席からも呼びかけてみたいな。
観劇の入口に、感激の出口に、表からも裏からもご一緒に楽しんでみませんか。

拝啓、ステージの神様。


完璧と持っていき、バランスいろいろの舞台です



劇団☆新感線『ZIPANG PANK~五右衛門ロックⅢ』

SHINKANSEN★RX 人気シリーズの第三弾は、

ご存知、古田新太演じる石川五右衛門を中心に、今作もキャストが揃って大暴れ!


どの公演も客演が華やかな劇団☆新感線。

このシリーズで言えば、2008年の一作目『五右衛門ロック』は松雪泰子、北大路欣也、江口洋介、森山未來など。

二作目は、天海祐希、浦井健治、神田沙也加、藤木孝などなど。


そして三作目となる今作の出演者が、

三浦春馬、蒼井優、村井国夫、麿赤児などなどなど。


その個性的でキョーレツすぎるキャラクターが、渋谷のシアターオーブを所狭しと駆け巡った。

物語や、設定は公式サイトでどーぞ。


ここでは気になるキャストの活躍ぶりと印象をズバッとご紹介。


明智心九郎を演じる三浦春馬さん。

これまで岸谷五朗&寺脇康文によるユニット 地球ゴージャスに何度か出演し、

殺陣もダンスも歌も笑いもまじめに、好青年そのものに演じてきた。

新感線でどれだけ崩してくるのか?などとちょっぴり意地悪く想像していたが、

予想を裏切って!? 殺陣もダンスも歌も笑いも、磨きをかけてまっすぐに演じているではないか!!


そうなのだ、どれもクオリティが高いのだ。

今回の『ZIPANG PANK~五右衛門ロックⅢ』は、ミュージカルと呼んでもいいほど歌の部分が多かった。

当然、三浦春馬さんの出番は多く、ソロもデュエットもずいぶんたくさん披露していた。

客席を歌いながら歩くシーンだってあるのだ。

音ははずさないし、声も裏返らない、動きもキレている。

すごすぎて目立てないってどういうこと?


悔しい、なんか悔しい。(なぜか親戚のおばさん的目線で)



豊臣秀吉を演じる麿赤児さん。

言わずと知れた舞踏集団「大駱駝艦」の主宰者。

言っておくがこの人は歌わない。たしか歌わなかった。

でも、過去にたくさんの映画やドラマで観てきた豊臣秀吉のそのどれよりも、

豊臣秀吉に見えた。


なんだ、なんなんだこの存在感。



こんな風に二人を紹介するだけでも、どれだけこの舞台が宝箱を開けたようなシーンの連続だったか想像できるだろう。

ちなみに、五右衛門は毎回あの独特の髪型と奇抜な衣装で登場するのだが、

今回の衣装は、エミリオ・プッチ風? だった(笑)。


もちろん、劇中でそんなことには少しも触れたりしないってのもまたニクい。


この作品の中では、まだ紹介したい出演者がいるので・・・・・・


(つづく)



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パンフレットは豪華な新感線仕様。2500円。なかなかなビッグサイズなので、帰りの電車で

広げるのが難しい。観劇直後にブログアップできないのは、それが理由か!?



<公演日程>

2012年12月19日(水)~1月27日(日)

東急シアターオーブ


2012年2月6日(水)~2月26日(木)

オリックス劇場