拝啓、ステージの神様。
熱気は週末には勝てないのだろうか・・・という話です。
開始30分、劇団の看板役者である古田新太さんが登場しないことになんとなく違和感を感じる。
この作品は初見だが、新感線の舞台はもう何度目かになるので、新感線=古田さん(&橋本じゅんさん)という意識が強いせいなのだろう…。
もう一つ感じた違和感は、男性客の少なさのせい。
新感線の舞台の客席は、比較的男性が多い。
彼らがいることで、なんだか熱っぽさは増し、
笑いや手拍子は強く、会場全体がライブ会場のような一体感を生むのだ。
そんな気がするのだ。
平日18時開演。そりゃ、男性客が少ないのもうなずける。
ネタものでなく、いのうえ歌舞伎であるからかもしれない。
そして舞台は進む。
やがて、古田さんや橋じゅんさんはいなくても、劇団員たちの濃い芝居を目にして、
「あはは、やっぱり新感線だ…」となる。
そして舞台はさらに進む。
客演の役者たちが、自由自在に動きだす。
わがフィールドと言わんばかりに掴んでいく。
小栗旬さんを目当てに来た人は、早乙女太一さんに「くぅ~やられたぁ~」と思い、
早乙女さん目当ての方は、森山未来さんに「なかなかやるわね、うまいわね」と視線を送り、
森山さんに注目していた人は、勝地さんの身軽さに結構魅せられ…と、
それはもう、気がつけば、彼らの髑髏城。
こうして見事にまた新感線ワールドにはまった私は、最後にもう一度平日を思い知る。
なりやまない拍手…と思ったら、意外とすんなりなり止む拍手。
明日も仕事の?平日の夜。
家路を急ぐ人が多いのは仕方ない。
そうじゃない私は、本当はもう少し熱くいたかった…。
舞台上で7人ズラリ、こんな感じのシルエット
が現われたときには、客席から自然に拍手が
おこりました。
<公演情報>
2011年8月7日(日)~8月24日(水)
2011年9月5日(月)~10月10日(祝・月)