流産の兆候~マタハラ~ | 愛しの3匹のこぶた~長男とミックスツインとの愛しき日々~






母子手帳。

心拍が確認できたら、交付して頂く予定でいました。

でも、

『流れてしまう可能性が明らかに高い』

『あとはこの子の生命力次第』

そう告げられ

母子手帳を手元に置くことをとても悩みました。


考えたくはないけれど、

もし悲しい結末になってしまった時、

母子手帳を見る度に
悲しみでいっぱいになってしまうのではないか

そう思い、とても悩み考えました。


でも。

確かに、ここに居る愛しい命。

なかったことになんてできない。

自分の心の中にちゃんととめておけばそれでいいのかもしれない。

でも、その証を残したい。


『あなたのお腹の中にちゃんといた命です』

そう第三者に認めてほしかったのかもしれません。

悩んだ末、次の受診の前に取りにいこう。

そう決めました。

『受診の前』

そう決めたのは、その受診で悲しい宣告を受ける可能性が高かったからです。



そして、私がやらなければならなかったこと。

それは、絶対安静となり、職場にその旨を報告すること。

とても、気が重かった。

お休みどころか、勤務調整すらしてもらえなかった上司と話す気には到底なれません。

でも、社会人です。

努めて冷静に報告の連絡をしました。

『体調が悪い』

『限界だ』

そう告げても勤務調整も休みも与えなかった中での

勤務中の多量出血。

『まずい...』

そう感じているのが、ありありと伝わってきました。


でも。


無神経な人は
どこまでいっても無神経。



翌月からの夜勤免除のお願いにいった際、

『まだどうなるか分からないので、他のスタッフにはまだ公表したくありません』

そう告げる私にいい顔をしませんでした。

でも、

『母子手帳をもらっていない、妊娠届けを出していなければ妊娠とは認めない』

そう断言した以上、この時は強くは出れなかったようでした。




現状を伝えると

『母子手帳もらってきて、妊娠届けを出して。そうしないと長期のお休みがあげれない。病欠にできない。』

そう言ったのです。

もう絶句です。


この人は、人の気持ちを考えることができないんだとつくづく感じました。

絶対安静で実家に帰っているのに、母子手帳を取りに行くこと自体、容易ではないし、

『流産する可能性が高い』

と、言っているのに簡単に

『母子手帳を取りにいけ』

なんて、よく言えるな...。

私がどんな想いで

母子手帳を取りにいこう。

そう決めたか、この人には分からないのだろう。


その時は、『感情』が勝り冷静に考えられませんでしたが

そもそも、妊娠届けなど出さなくとも診断書があれば病欠にできるはずです。


そして、この上司。

『長期休みするのだから、妊娠してることと、切迫流産で長期で休むことをスタッフに公表するわよ。そうしないと、長期休みなんてあげられない。何で休んでるの?ってなるでしょ』

と、言ったのです。

流産する可能性が高い中、スタッフに公表する必要性が私には全く理解できません。

結果、流産してしまったら?

どこまでも、人の気持ちなど考えない人です。

腹立たしさでいっぱいでした。

本当は

『休みをくれたら、こんなことにはならなかったかもしれないのに』

そう言ってやりたい気持ちをぐっとこらえてるのに...。

もうこれ以上、会話をしたくありませんでした。


でも、これも今、冷静になって考えると

マタハラの一種だと思います。

妊娠に関連してることだから、そう言えちゃうのだと思います。

これが、別の重い病気で長期休みをするなら、『病名を公表しろ』
なんて、言わないはずです。

今までも、何名か長期の病欠をされた方がいましたが、自ら公表したいと公表した方以外に、公表した方はいません。

極めてプライベートな事柄です。


そして、やはりマタハラは

無知と思いやりのなさ

から生まれるのだと痛感しました。



もし、長男に会えていなかったら

あの時、悲しい結末になっていたら

誰のせいでもない『流産』という事実を

私は、きっとこの上司のせいにしていたかもしれません。

自分を責め、

上司を憎んだと思います。

あの時に、休んでいようが、働いていようが結果は同じだったと思います。

流産は誰のせいでもありません。

そう分かっていても

やっぱり思ってしまうんです。

『安静にしていなかったからだ』

『無理をしてしまったからだ』

『休みをくれていたら...』

そう、思ってしまう。

君が頑張ってしがみついてくれたから、

ママは人を憎まずに済んだんだよ。

誰かを憎んで生きるのは苦しいです。

そんな日々を過ごすことなく

今、笑っていられるのは

君が頑張ってくれたおかげです。

ありがとう。

君に会えて幸せですクローバー