東京駅からすぐ近くのアーティゾン美術館で開催中の特別展
▪️展覧会エントランス
ブランクーシ 本質を象る
20世紀の前半
抽象主義が生まれ、形態の本質を探ってきた作家さんです
■フライヤー
▼裏面
■コンスタンティン・ブランクーシ(1876ー1957)とは
1867年ルーマニアの寒村に生まれます
ブカレスト美術学校で学んだ後、パリに
そこで作品を認められ、ロダンの助手になりますが、すぐに離れ、独自の道へ
プリミティブな、形態の本質を表す作家として
同時代や次の世代の作家たちに大きな影響を及ぼした方です
▪️展覧会風景
▪️作品紹介
●《接吻》1907−10年 石橋財団アーティゾン美術館蔵
石に直彫した物を元に、石膏で作ったもの
ブランクーシといえば、この接吻のシリーズが代表作の一つ
石の素材感がよく出てていて、固く結ばれた腕などは素晴らしい感覚ですね
男女の差もほとんどなく、左右対称の抽象性が際立っている気がします
今回のメインビジュアルの作品ですね
「接吻とは、固く結びつくこと」 ということでしょうか
●《空間の鳥》1926年(1982年鋳造) 横浜美術館蔵
金属で作られた像
上昇する垂直の力と、金属のもつ軽さが相まって
飛び立とうとする鳥、または飛んでいる鳥を造形化したもの
まさに鳥の本質だけを取り出した形かも
●《雄鶏》1924年 (1972年鋳造) 豊田市美術館蔵
雄鶏だと言われれば、納得
三角形に上に伸びる姿
階段のようにギザギザのフォルム
尾っぽの所にもある三角形の形態
人のイメージする雄鶏の姿の特徴を単純化して具現化
ブランクーシは
「雄鶏とは私のことだ」と述べることもあったらしく
これは意味深い作品となっています
フライヤーの裏面にも採用されている作品
形態の本質だけを取り出して
ズバッと作品化した作家さんの本質を表した作品ですね
ロダンの〈接吻》と比べたら
やっぱりロダンとは一緒には仕事はできなかったでしょうね
会期は7月7日(日)まで
よかったらぜひ