角谷紀章「媒介であり防護壁」
年も明けて、昨年見てとても心に残ったのに、
紹介していない展覧会を紹介させていただいています。
今回は角谷紀章さんの作品。
ギンザシックスの蔦屋書店さんで、9月8日から9月22日に展示してありました。
■展覧会ダイレクトメール
■角谷紀章さん
1993年兵庫県生まれ。
2017年東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻を卒業さています。
その後2019年に同大学大学院日本画研究領域修士課程修了、
2022年には同大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻日本画修了博士号(美術)取得。
現在は東京藝術大学美術学部絵画科日本画教育研究助手をされています。
多くの個展を開催、さらに日本画の春季創画会にも出品されて賞を受賞されているようですね。
■作品紹介
カーテンの隙間から覗くような作品。Curatainシリーズというらしいです。
水滴で曇ったガラスを、一部拭いて外を覗いた時のようだと最初は思いました。
どうしても、脳の中でぼんやりと写っているところを想像してしまいます。
画面の中心部を磨りガラスで覆っているような作品「Frosted window」というシリーズもあります。
やっぱりそれも脳が勝手に、ぼんやりと描かれているところを想像してしまいますね。
見えていないところがあるというのは、そこを見てみたいという要望が自然と生まれます。
インターネット上で、画像検索すれば欲しい画像がたくさん見られる現在。
見てみたいという普通の心の要望をこの作品は表してくれているのかもしれませんね。
個人的には前からとても気になっていた作家さん。
よかったらさらに下の作品も見てください。
■作品紹介
真ん中が磨りガラスみたいに、クリアに見えなくなっています。
心が記憶の中のいろいろなイメージを検索して、ぼんやりと描いてある部分を想像していってしまうのを経験しました。
脳ってすごいものだって単純に思いましたね。
■以前の関連記事
この作家さんの作品を取り上げた以前のグループ展の記事です。
よかったら読んでください。