私たち何者? ボーダレスドールズ 展へ行ってきました。
渋谷の松濤美術館で8月27日(日)まで開催しています。
■展覧会リーフレット
■ボーダレスドールズ展について
日本の人形の展覧会です。
それこそ、平安時代の呪い人形から、雛人形、生人形、蝋人形、博多人形、
マネキン、さらには村上隆さんの現代美術まで、(放送禁止になるようなものまであります) 本当に、本当に色々と展示してあるのです。
そして本質的な疑問へ、
「人形って何?」
「芸術? 玩具? フィギュア? それとも、、、」
という展覧会です。
最後に思ったのは、人形は芸術だろうとなかろうと、先入観無しにみると、美しいものばかり。
展覧会場は、1箇所の撮影スポットを除き、撮影禁止なので、リーフレット表と裏から画像はスキャニングして投稿しました。
■撮影ポイント
■展覧会最後と最初の作品
(展覧会リーフレット表から)
●展覧会場 最後の作品
村上隆《Ko2ちゃん(Project Ko2》1997
1/5 原型製作 BOME(海洋堂)
個人蔵
©️1997 takashi Murakami / Kaikai kiki Co., Ltd All Rights Reserved.
村上隆さんと海洋堂のBOMEさんとのコラボレーション作品。
現代作家さんでは、BOMEさん個人の作品や、四谷シモン、松崎覚、工藤千尋など、どの作品も刺激的。
●展覧会場 最初の作品
《人形代[男]》平安京跡出土 平安前期
京都市指定文化財 京都市蔵
展覧会場の最初の作品が呪いの人形(ヒトガタ)。
呪いの人形らしいです、人の名前が書いてあって、その人を呪い殺そうとしたものだと思われています。
その脇に女性の人形もありました。
怖いですね、、、、その人の名前が作品のキャプションにありました。
その名前は、怖くてブログに載せられません。
■会場の展示作品イメージ
展覧会のリーフレット裏からスキャンして、いくつかの作品を載せてみます。
●右下《立雛(次郎左衛門頭)》江戸時代 18−19世紀 東京国立博物館蔵
●左 向井良吉《SA-10》1952 株式会社七彩蔵
©️MASAYUKIHAYASHI
雛人形はとても綺麗、江戸時代のもので展示されたものをみると、本当に美しいです。
●安本亀八(3代)《生人形 徳川時代花見上臈》明治時代 20世紀 東京国立博物館蔵
●右下 小島与一 《三人舞妓》1924年 アトリエ一隻眼蔵 撮影 山田満穂
●左上 BOME 《リセットちゃん》2018年 出典:BOMEオリジナル | 海洋堂蔵
©️KAIYODO,Mizutama Keinojo
©️Wonder Festival Project Office All Rights Rserved.
様々な作品が見られて興味深い展覧会。普段はキャプションの解説は読まない主義なのですが、この展覧会では自然と眼に入ってきました。
他にも《リカちゃん シリーズ》とか《御所人形 太鼓持》(岩槻人形美術館蔵)。
中原淳一《無題》(個人蔵)などなど気になった作品も多数。
戦争と人形の関係性を考える展示や、オリエンタル産業さんの作品とか、タブー視をして、あまり目を向けてこなかったジャンルの人形などもあり、超面白かった展覧会でした。
ここに展示してあるどの人形も、先入観を持たずに見ると本当に美しいと、心から思いましたね。
最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。