ウィリアム・ブーグロー 《少女》 1878年 @東京国立西洋美術館 常設展
今日の一枚(←勝手に名付けた!)
19世紀後半の、フランスのサロン派の代表作家。
印象派の時代、そうではない作家の第一人者ということですね。
印象派の時代と言っても、その当時は印象派がマイノリティなので、まあ当代一の作家さんですね。
●ブーグロー 《少女》
上野の西洋美術館所蔵。
常設展で展示されていることが多いです。
■ブーグローってどんな人
当時のフランス画壇に君臨した画家。
そんな画家ですから、宗教画や歴史画を製作できる力量と高い技術を持っています。そのため、公的な建造物などによく関わっているんですね。
女性の艶やかな陶磁器のような綺麗な肌を描くことで有名。
大作だけでなく、このような愛くるしい女性像も人気で、幅広い人気がありました。
一番の代表作は、パリのオルセー美術館の《ヴィーナスの誕生》でしょうか。
■僕的《少女》案内
柔らかな金髪の愛くるしい少女が、大きな目でこちらを見つめていますね。
きめ細やかな肌の美しさはブーグローならでは。
肩を露わにしているところなど、それが強調されていますよね。
手は前で組んで祈りのポーズをしています、その手の柔らかな表現が人を惹きつけるところです。
身につけている白い服の質感やひだの表現なども技量の見所。
背景も黒くして、彼女の姿のみに目が向けるようにしていますね。
実は商業画(つまり売り絵)っぽいところがあるのですが、高い技術に裏打ちされた作品は魅力的ですよね。
国立西洋美術館の看板娘の一人です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。