セイバーガンダムの考察【開発の遅延その理由】 | アイアイの独り言 Re:

アイアイの独り言 Re:

勝手気ままに見た事や聞いた事、感じた事や思った事を書き綴ってま~す。独断偏見ありあり。はぐれモデラーテケトー派情熱系のオラによる、オラの為の模型製作記事も極稀にあり。参考にするなっ!!!やけどしちゃうからな!!!!!

さぁ、約束どおりセイバーの考察をしようと思う。



戦士の名を持つこのガンダムは、セカンドステージに分類されるMSである。



そして、その試作タイプであるのだ。



ZGMF-X23Sの形式番号で行くと、同世代のインパルスや略奪されたカオス、アビス、ガイアよりも早い時期から開発されている事が分かる。


アイアイの独り言-セイバー01

また、カオスと同じ2を持っている事も見逃せない。



先行して開発に入ったセイバーよりも、後発のカオスが上がってきたのは何故か?



それは、セイバーの戦術仕様が幾度となく変更された事に尽きる。



当初セイバーはMA形態での機動力を生かした戦闘をメインにして設計されていたが、攻撃力をどの様に持たせるか、ザフトと設計陣の間に温度差があったと思われる…。



その最たるものが、アムフォルタスプラズマ収束ビーム砲の搭載である。


アイアイの独り言-セイバー08

無用にでかいこのビームをわざわざ積む必要があるのか?



機動力を重視するなら、このような重量のかさむものはいくら攻撃力があっても、無用のものでしかないと設計陣は考えていたし、搭載は可能であるがセイバー本来の機体バランスを崩してしまう点も見逃せなかった。



しかし、ザフト軍は対MS戦闘には絶対的な攻撃力が必要であり、有事の際に戦力と期待できなければ開発する意味がないとし搭載をごり押ししたのである。



これにより、セイバー本体の設計自体を見直す必要に迫られ、開発が遅延する原因を作った。



しかし、これが福となりセイバーは地球連邦特殊部隊ファントム・ペインの強奪から逃れる事が出来たのである。



それはさておき、セイバーの開発は難航を極めた。



ザフト軍の要望が更に増えたのである。



かつて、ヤキン・ドゥーエ戦役後期に戦場へ投入した2機のNTJK(ニュートロンジャマー・キャンセラー)搭載MSの内の一つジャスティスへ搭載されていたフォルテスビーム砲の発展型が、この時期ロールアウトし軍が搭載を決定。


アイアイの独り言-Image273.jpg


設計陣は、これによりメイン駆動部の再設計を行う羽目に陥り、更に原型ロールアウトが遅れる結果となる。



そして、アーモリーワンにてガンダム強奪事件が勃発し、セイバーの開発は一気にせかされる結果となってしまう。



踏んだり蹴ったりとはこの事であろうが、設計陣は奮闘する。



技術屋としての面子とプライドにかけて、このMSを世に送り出す事を決めていたからである。



そして、苦肉の策として、アムフォルタスとスーパーフォルテスを一つのユニットに収めコンデンサーやスラスターまでもそのユニットと一緒にしてしまった。



この事が、ロールアウト時に名機となろうとは、この時の設計陣に知る由はない…。



そのユニットであるが、アムフォルタス単体であれば、サイドアーマー部へ装甲を兼ねて搭載を予定していたのであるが、スーパーフォルテスの為に位置を変更。ユニット自体も更に大型化された為、背部バックパックへ搭載する事になった。



そして、MSとMA時の両方において、アムフォルタスの使用が可能になったのである。



更に、MS形態ではアムフォルタス発射時に反動による硬直を発生させてしまうが、MA形態では逆に反動をスラスターの前進推力で相殺してしまう事から、無反動での発射が可能になった。


アイアイの独り言-Image274.jpg
※参考図アムフォルタス発射形態(MS)

 主翼が展開しスタピライザー(安定翼)となる。

 命中精度はMA時よりも良いが、反動は吸収できず。

 一時硬直発生。この事はザフト軍の想定内であり、問題視されなかった。


これにより、ザフト軍のMS仕様要望を満たす事が出来たのである。



だが、犠牲にしなければならいものもあった。



それは、装甲厚である。



対ビームコーティングをMS全身に施すのは、現時点の技術では不可能。



セカンドステージMSとしては、華奢なMSとなってしまったのである。



よって、防御はその速度と変形スピードで補い、且つカオスを上回るべく可変機構を単純化したのである。



もう一つは、MS形態での格闘戦である。



アムフォルタスユニットは重量過多であり、MS形態では身重になってしまった。



この事は、MSの敏捷性に影響を与え、格闘戦では他のMSより格闘の出が遅くなってしまうのだ。



しかし、ザフト軍はこれも想定内と判断し、問題視していなかった。



そう、MAのスピードは他のセカンドステージMSを圧倒的に凌駕していたからである。



これで、全ての問題をクリアーしたかに見えたのだが…



パイロットの適応技量水準がザフトレッドエース以上と判断されてしまい、一般のパイロットでは扱えない事が判明した。



これは、軽量化と大出力エンジンの搭載というピーキーな機体になってしまった事によるものだ。



時に、アスラン・ザラに引き渡される1週間前の出来事であった。


アイアイの独り言-セイバー09



パイロットのアスランは、この機体特徴を熟知しており、スピードを生かした一撃離脱戦法と卓越した格闘センスを駆使し、セイバーをミネルバ最強に押し上げた。



対ガンダムにおいても、相手を圧倒し、戦局を優位に運んでいる事も特筆される。



対フリーダム戦においては、アスランの気後れが敗因となりセイバーは無残にもバラバラに切刻まれ撃墜されてしまう。



この機体の更なる活躍を期待していたファンの希望は此処に費える。



オラもこのMSがもっと活躍する前にバラバラにされ、結構ブルーになった事を今でも鮮明に覚えている…。



★おわりに


『討ちたくないと言いながら、何だ!おまえはッ!!』セイバーで最後のアスランの台詞。



この後瞬殺…バンラバラ…。



あぁ…無常…。


アイアイの独り言-NEC_0154~001.jpg

P.S.左肩の狼はオラ的アスランのパーソナルマーク。


彼は、フェイスだからね…


本来なら、フェイスマークなんだろうけど、あえてこいつにしてみたよ。