古相思曲(こそうしきょく) ~君想う、千年の調べ~
2023年 14話
タイムリープした歴史小説家と“悪名高い”皇后。ロマンスに権謀術数を織り込み、切ない世界観と完成度の高いストーリーで一躍好評価を得たダークホースヒット作。
九国時代の晟(せい)国を舞台にした歴史小説「南晟遺事」の著者・沈不言のもとに、ドラマ化と続編執筆のオファーが舞い込んだ。晟国の史料は少なく、既に題材は枯渇。“史実をもとに創作する”という信念を持つ不言は、すべてを創作で進めろと命じる編集者と言い争いになるのだった。電話を切り、興奮冷めやらぬ不言から垂れた鼻血が、先日手に入れた謎の玉佩(ぎょくはい)に滴った次の瞬間――なぜだか彼は夜の宮廷におり……。 WOWOW作品紹介より引用
緻密なプロット、無駄のない展開、文句なく良質な作品でした。
主人公・沈不言がタイムリープする1話は、わたしたち視聴者も見知らぬ世界へ行くので、主人公の気持ちにシンクロしやすく、一話が30分くらいなので、疲れたり、飽きたりするよりも早く終わる・・・ので、次々観ているとあっという間に終わる。。。んだけれど、主人公が時間を遡るので、この先の結果(悲劇)を知りながら、時間を遡って観なくてはならずツラい。
というわけでしんどさが募り、録画してあったのにも関わらず観るのが遅くなった作品でした。
ネタバレするよりは、主人公と一緒に時間を旅してもらいたいので、あまり内容には触れませんが、最後にちゃんと話が繋がり、今度は逆から陸鳶の視線で見てみると一層切なさが募るようにできているようです。わたしはツラいのでしばらく観ないと思いますが。
短い中に30年以上の陸鳶の成長、そして政治・陰謀・戦争・家族愛・恋愛が詰め込まれています。
とにかく陸鳶というキャラクターが素晴らしい。そしてそんな陸鳶を陸鳶たらしめたのは沈不言。
最後に明かされる妖后の秘密、それは、一途に貫いた愛と選択だったと、泣ける・・・
現代に生きる沈不言にはもう手が届かない千年も前の話、そして現代まで続く命の話でもあるのよね。
個人的には陸時が好きな顔でした。←そこ?( ´艸`)
そして皇帝の演技が秀逸でした。
もう少し時間の経過がわかるメイクや髪色などがしっかりしていれば、理解しやすかったかな?と思います。(ほとんど同じ顔しているから・・・)沈不言があんまり表情がない演技なので、わたしはちょっと苦手でした。
タイトルにも納得。
せつない物語が好きな方にはお勧めしたい作品です。