なぜか、デュラス | アキグミ

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秋吉久美子オフィシャルブログ

この激暑!に言葉もなく立ち尽くす、、ダメダメ、本当に立ち尽くすと、熱中症になります。

頭の中だけ立ち尽くしつつ、

マルグリット デュラスの小説「愛人」ラ.マンが浮かび上がる数日です。同じ歌が何日も頭の中を駆け巡り、不意に口ずさむのと同じです。

情けない家族のために、中国人のお金持ちの青年の愛人となり逢瀬を重ねるフランス人の女学生のベトナムでの日々、、青年がデートのために借りたアパートでのシルエットで描かれる不自然な情欲、、

フランスに帰る船の上で、初めて感じる愛に涙する甘く苦い別れ、、

なんだろか?

マルグリット デュラスの真実と事実の間に起こる歯がゆくて残酷で、独特な世界はなかなかです。

これだよ、これ!と思えます。

なんて言ってる場合か、、暑い、、暑すぎる。

暑さが、脳のどこかを刺激しているに違いない。


沖縄移住時代には昼間デュラスを読み、夜はウォッカをロックで飲んでいた、、暑さが何かを狂わす。

昼間、スキューバダイビング、夜ビールというのは、現実かもしれないけど、真実じゃないんだよね、デュラス的にも。


暑いのは現実、、暑過ぎて脳がどこかに旅しているのが真実なのだろう。


もう何十日も暑い。

昼間も夜の闇も暑い。ベトナムのようだ。

それでデュラスの「愛人」に取り憑かれているのだろう。