詩集「白い雪が降る」 | アキグミ

アキグミ

秋吉久美子オフィシャルブログ

寒くなるにつれ、暖炉のそばでパチパチ鳴る薪の音を聞きながら、

詩集を読みたくなる。

暖炉もパチパチもないが、

エアコンとローズヒップティーで充分です。

詩というと、空とか、月、とか、星とか、思い浮かべる事が多いと思うけど、

詩というものは「勇気」なのだということは、案外認識されていない。

エフトゥシェンコによる詩集「白い雪が降る」は、毎年この季節に開く詩集で、だから、ブックオフ送りにはできない一冊だ。

エフトゥシェンコの人と文学について、

大江健三郎は、

「スターリン批判の時代を通じて彼は非常に勇敢な詩人でした。その勇敢さは彼自身の次のような考え方に基づいているようです。」とエフトゥシェンコの言葉を紹介する。

『自分の真実を黙秘するとき、人はついに他人の真実、苦悩、そして不幸に沈黙を守ることで終わらざるを得ない』

今回の詩集「ココア共和国」の詩評にはこの言葉を引いた。

作家の友人が言ってたけど、最近のテキスト離れは顕著で、紙の字を追うのは中高年のみ?!だとか、、。

時代は音立てて変わって行く。

勇気を持って、濁流(潮流?)に立つ杭のようにありたいけどね。

結構、大変そうだなぁ。