シャンソン

ジャジャ降りの中、20年ぶりに会う友人と待ち合わせ。

友人と言っても、当時中学生だったから、

その顔しか思い浮かばない。

亡き私の父のお気に入りだった。

小さな個人の歴史が紐解かれる一日になりそうだ。

ちょっと遅れるというので、車の中で、

シャンソンを聴いている。

「枯れ葉よ〜」というアレだ。

音楽というのは不思議なもので、

ジャジャぶりの暗鬱な景色が、やるせなく切なく、ドラマチックに感じる。

今日という日のドラマの幕開けだ。