な、なんと寒い。 | アキグミ

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秋吉久美子オフィシャルブログ

なんと寒いこと。
咲いたばかりの梅の小枝も震えている。

何故かフラニは果敢に歩き、
子供たちに囲まれて、ちょっとしたヒーローだった。
「可愛いなぁ、でもなぜ車椅子なの?」
「沖縄のビーチで.大型犬に噛まれちゃったのよ」
「背骨が折れて手術したの」
「え、かわいそう」
「起きたら、痛くて痛くて、冷たいステンレスの箱の中だったら、ほんとにかわいそう。頑張ったのよ。でも、今は楽しくしてるから、大丈夫」
「ほんとだ。楽しくしてる。」
「良かった。ほんとに可愛いなぁ」
「ウチの犬もシュナウザーなんだけど、噛みそうになったんだよ」
「きっと、雨が続いてお散歩してなくて、スイッチが入っちゃったのね」
「あ、そうだ。台風の後だった」

そーんなに子供好きってわけじゃないけど、
フラニと一緒に子供たちに囲まれて、
いろんな話をした。

子供たちは長Tシャツに、薄いパーカーで走り回っている。
私はダウンを着て、白熊のように膨れ上がっている。

北風と犬、北風と子供、は、似合っている。
白熊は、雪だるまのように立ち尽くす。