「虎に翼」を見ていて栄養失調で亡くなった話が出た。
農家や土地を持っている人たち以外は配給だけでは生きていけない。
闇買いをした物がみつかると没収され、拘留される。
栄養失調で皮膚の傷がなかなか治らない
BCGの注射が化膿してうっとうしいが薬は無い。
一度死にかけたのは彼岸花の球根を川の水で晒してあく抜きしたものを葛湯のようにして食べた時。
吐き気が強く苦しかった。父母は何ともなかったのに・・・・
結局、吐いてしまったので助かったのだ。
戦前から山間部では飢饉のとき水に晒して臼で搗いて食べていたそうだ。
今でも赤い彼岸花は好きにならない。
今、生き残っているのは伯母のお陰だとつくづく思う。
満州から休暇で帰った父はトランク一個持って帰っただけ。
農家だった伯母はお米や味噌を譲ってくれた。
戦時中は満州の方が豊かで、砂糖などを小包で送ってくれたし、小学生新聞や雑誌なども送ってくれ嬉しかった。
敗戦後ロシアが攻め込んで従弟たちは命がけで帰国してきた。
飽食の時代はいつまでも続くとは限らない。
気候変動で農産物も水産物も変化するだろうし、輸入なども出来なくなることを想定していかないと昭和初期の苦しみを繰り返す
まりにひもじい思いをさせたくない。
まりは、猫のように狩りは出来ないから。