昭和18年頃、ちょっとでも空き地があれば芋やカボチャを植えていた。
国民学校三年生ごろ学校から芋を植えに行った公園の外堀の土手。残念ながら盗まれて収穫できなかった。
少しでも空き地があれば南瓜を植えた。
サツマイモの葉柄が食べられることを知ってカボチャの葉柄を煮たけれどこれは駄目。
主食は丸麦や高粱のお粥。
犬友さん達とおしゃべりをしているとき大きな農家で戦時中、馬を飼っていた宅の方が、「それ馬の餌よ、信じられん」と言われた。
近所の川でシジミを掘っていると敵機が来る音がして思わず橋の下にもぐりこんだ。大人になって橋を見ると低い。よくあんなところに潜り込んだものだとびっくりした。
当時の食糧難は土地はあっても男性が兵隊に行っているから人手がなく農家以外の子どもたちも田植えをした。
そのうえ輸入品は入ってこない。
配給では足りず食料品の買い出しに郊外まで石手川の並木道を歩いた。機銃掃射が怖かったので木の根元を歩いた。
お金では分けてもらえず母の着物などと交換した。
やっと手に入れたうらなりの南瓜。調味料も人造醬油でまずくて
大嫌いだった。
今の南瓜は美味しくなっていて煮物は好き。
だけどお菓子になると南瓜ごときがお菓子にと思い買えない。
後輩がカボチャのお菓子がおいしいと言わせてみせると笑った。
配給制度を無視して闇買いをして逮捕された話を聞いた。
買ったものは没収され拘留されたという。
没収された食品は何処へいったのだろう。
今の日本は戦争に巻き込まれそうで不安になる。
食糧自給率が低いのを何とかしないと大変なことになる。
ドッグフードも無くなったら生きていけないワン
一度もご飯を食べなかった日のない元気なまりちゃん
飢えに苦しむことのないように、何ができるか考えるからね。