1〜2年前に見た、名越康文先生の動画。

 

 
興味深い話があってね。
 
 
 
日本は先の第二次世界大戦でアメリカに負けたね。
 
それで、アメリカの言いなりになっているとか、GHQによる弱体化政策で日本人は骨抜きにされたとか、そういうふうに言うよね。
 
「アメリカが日本を支配した」という言い方は正しくないかもしれないけど、それに近い状態。
 
 
その後、どうなったかという話。
 
 
 
アメリカが日本を支配して 日本のものをたくさんとった。
日本のものがたくさんアメリカに流れこんだ。
 
すると、
アメリカに日本の文化も流れ込み、日本人特有と思われていた「まわりのみんなを気にして劣等感を抱きやすい性質」「過剰適応」「他者に合わせすぎてしんどくなる傾向」「他者に合わせていないと不安になる傾向」が アメリカ人にもあらわれるようになってきた。
 
 
みんなに取り残されているんじゃないか
自分は着いていけていないんじゃないか
 
SNSの発達もあって、そんなふうに不安に思う心が アメリカですごい勢いで広がっている。
 
 
 
これは日本とアメリカの間だけで起きているんじゃなくて、ほかの国でも 支配したり支配されたり 奴隷にしたり奴隷にされたりする関係があると、
 
取り込んだ相手の性質が広がる ということが起きているのが見られるそうだ。
 
 
 
なんで支配したいかって
「お前いいもん持ってるな!俺にもよこせよ!」
ということもあるよね。ジャイアン的な気持ち。
 
相手が持っているものが羨ましい。
相手が持っているものがほしい。
 
立地のよい土地、資源、お金、影響力、技術、知性、人材…
 
 
とっても欲しかったものだから、ケンカに勝って支配したら もちろんぶんどる。
どんどん取り込む。
 
奴隷みたいに人をたくさん働かせたりもするから、負けた側の人の心や考え方、姿勢も取り込まれる。
 
 
そうやって積極的にどんどん取り込むから、負けた側の性質が 勝った側の内側から染み込むんだ。
 
 
 
勝った側が 負けた側を押さえつけているのはよく見えるから分かりやすいんだけど、
負けた側が 勝った側を 内側から支配している というのも、起こっているのだねぇ。
 
この話にびっくりしたんだ。
 
 
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負けた者が、勝った者を、内側から侵食している。
内側から影響を与える。
 
 
食べ物と同じだね。
食べるとき、もぐもぐ噛んで 砕いて 潰して、我々は食べ物に勝っている。
 
でも、心の調子や体は 食べ物から大いに影響を受ける。
我々は食べ物に勝ったのに、食べ物に勝ったからこそ、食べ物に内側から支配されている という見方もできるわけだ。
 
 
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恒星の神さまみたいな高次のものが より低次のものを守護することを「食べる」「腹におさめる」という。
 
凶暴な肉食動物みたいに 神々や宇宙人が我々を襲って食ってやろうとしているわけではないよ。
 
大きく包み込んで、取り込んで、ここに属する一員にするみたいなことね。
 
 
我々は、大きなものや強力なものから 小さいものが影響を受けることをイメージすることが多い。
神さまからの影響、恒星の影響とかね。
 
でも、取り込まれた小さきものが 大きなものに与える影響というのもまた、それなりに力があるみたいだ。
 
 
 
 
低次だからこそできることがある。
 
たとえば、恒星の母星同士が直接接触すると 大変なことになる。
 
恒星からたくさん分離して小さくなって存在している形態の我々だから、違う恒星の性質と接触しても大丈夫。
 
シリウスとアルクトゥルスがぶつかったら大変だけど、シリウス由来さんとアルクトゥルス由来さんが地球で接触するなら、これは大丈夫。
 
今 いろんな恒星からいろんな性質が集まっている地球という場で、お互いの星の性質に触れて 情報交換しているところでもあるという。
 
ここで得た情報は、自分が属している恒星など 高次のところに送られている。
 
我々もまた、大きな恒星に影響するところがあるみたいだ。
 
 
恒星を内側から支配しようとしているわけではないけどね。
 
 
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ことわざにある「負けるが勝ち」というか
勝つことと負けることの 表裏一体というか
そういうのって、本当にあるんだねぇ。

 

 

 

今日は庭でとれた大根を食べるよ。