最近よく「朝永振一郎」という名前を思い出す。
「ともながしんいちろう」と読む。
日本の物理学者だ。


第二次世界大戦でボコボコな日本の中で 朝永はなんとか研究チームを維持して、
当時、世界中が行き詰まっていた「宇宙の全てを説明するための物理学の研究」に 光明をもたらす理論を打ち立てていた。

そして終戦のあと その研究を「原爆の父」と呼ばれるオッペンハイマーに伝え、世界の物理学がやっと前進する糸口をもたらした。

オッペンハイマーは 原爆に使われた自らの研究に苦しんでいたという。
そんな折、オッペンハイマーのもとに 原爆の被害を受けたあの日本から その理論の発見について書かれた手紙が届いたのだ。

その意味でも、驚きは大きかった。

というエピソードがある。

(ずっと前の、NHKの「神の数式」という番組で知った話だったと思う)




そんな朝永振一郎氏のエピソードを
ここのところどうもよく思い出すのである。


ままならない世界、ままならない状況の中で
しかしそんな世界の前進に繋がる己の研究を進めていくこと。



頭の中で「朝永振一郎」の名が浮かぶたびに
励ましをもらっている気分になるのであった。





2021年に書いたおはなしでした!


こんなことを考えて、毎日16時に過去記事を紹介しています。
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