映画「シン・ウルトラマン」
庵野監督の「シン」シリーズということで観たかったこちらの映画、CATVのチャンネルNECOで放送していたのを録画して6月最後の休日に観ました。
2022年、監督:樋口真嗣、企画・脚本:庵野秀明。
出演は、斎藤工、長澤まさみ、有岡大貴、早見あかり、田中哲司、西島秀俊、山本耕史、岩松了、嶋田久作、益岡徹、長塚圭史、山崎一、和田聰宏、他。
次々と巨大不明生物【禍威獣(カイジュウ)】があらわれ、その存在が日常となった日本。通常兵器は全く役に立たず、限界を迎える日本政府は、禍威獣対策のスペシャリストを集結し、【禍威獣特設対策室】通称【禍特対(カトクタイ)】を設立する。
(チャンネルNECOのあらすじより)
1966年放送の「ウルトラマン」をリブートした空想特撮映画です。
冒頭「ウルトラQ」を踏まえた怪獣出現の経緯が描かれたのは嬉しかったですね〜。さすがに「ウルトラQ」や「ウルトラマン」は後の再放送で観た世代ですが、それでも70年代のウルトラマンで育った世代なので、さすが庵野監督、分かっていらっしゃるという感じです。(←監督は樋口真嗣だけどつい庵野監督って言ってしまう…苦笑)
ネロンガやらメフィラス星人やら旧作で登場した怪獣や外星人が登場するので安心して観ていられます。ただゼットンがあんな姿ってのは意外でしたが…苦笑
まあ、個人的にはジャミラのエピソードを入れて欲しかったところですがね…。
さて、「シン・ゴジラ」がゴジラ映画ながら現代日本にゴジラが現れたらどうなるかをシミュレーションした社会派映画の側面を持ち合わせていたのに比べると、「シン・ウルトラマン」はエンターテインメントに徹した作品になっていました。
もちろんただのエンターテインメントだから一段落ちるなどと言うつもりは毛頭ありません。ただ「シン・ウルトラマン」はベーターカプセルや変身の秘密に現代風の解釈を加えたり怪獣のビジュアルなども今風にしていますが、そこら辺は観る前から想定内だったので観た時に想像を超えるような驚きは感じなかったです。CGなども今時はこれくらい当たり前なので想定の範囲を超えてこなかったというか、良くも悪くもフツーというかね…。
その現代風の解釈を加えている部分が相当に情報過多で頭が処理できないまま最後まで観てしまったので、この映画を本当に楽しめたのかどうか自分でも良く分かりません。
これ映画じゃなくてドラマでやった方が良かったんじゃないですかね。その方が設定などを解釈する余裕が生まれますので、庵野監督が描かんとすることを十分に理解できたような気がします。
映画「シン・ゴジラ」の感想記事はこちら。