僕がワンちゃんを飼ってから10年が経つ。
なので10才。
名前をボタンという。
目がボタンみたいにまんまるだから。
ボタンは特に僕に懐いている。
家にいる時は僕のストーカーだ。
だから可愛くてしょうがない。
そんなボタンが5才の頃突然てんかんになった。
初めて『死』という言葉が目の前にチラついた時、
とてつもない絶望感に包まれた。
幸い薬を毎日飲ませる事でその後てんかん発作は出なくなった。
その時の安堵たるや、本当に救われた気持ちになった。
そんな僕が作ったワンちゃんSONGがある。
2017年AKIRA WILSON 1st ALBUM『ADVANCE』に入っている『君とあるこう』という曲だ。
この曲はある出来事にインスパイアされ出来た曲なんだ。
この曲を作った2016年頃、
たまたまWEBでボタンに似ているワンちゃんを見つけた。
それが『チビ』という老犬ワンちゃんだった。
それは料理好きのおばあさんが書いている
『カリフォルニアのばあさんブログ』で
老犬チビと暮らす日々を綴った老夫婦の日記のようなブログだった。
日々、目が見えなくなっていったり、歩くのがままならなくなったり、
チビが老いていく姿をとても愛のある眼差しで、しかも可愛らしく書かれていて、
老犬チビがとても愛おしく見えたし、そんなおばあさんの優しい目線に夢中になった。
ある日、とうとうチビの旅立つ日が来てしまった。
最後まで頑張るチビを僕も応援した。
そして涙が流れた。
おじいさんとおばあさんの愛に包まれて旅立ったチビは本当に幸せだったんだなぁと思った。
チビが旅立ってから、いつもウイットに富んだ文章を書くおばあさんも
チビのちょっとした面影に悲しくなったり、
昔の動画や写真を見てはどうしてもチビが居なくなった事を受け入れられない日々が
文章から感じられて僕も悲しい気持ちになった。
それで僕はその事を歌にしておばあさんを励ませたら、と思った。
それが『君とあるこう』という曲なんだ。
命あるもの、いつか別れは来るだろう。
でも肉体は別れても、きっとどこかで今も繋がっているって信じたい。
だから僕もボタンとの今の時間を大事に大事にしたいなと思う。
チビとおじいさんとおばあさんは今日も
みんなで並んで並んで、歩いてるんだろうなぁ。
君とあるこう
作詞 / AKIRA 作曲 / AKIRA
手をつなぐ事も忘れた僕らの前に
小さな君が現れた
いったりきたり冷えた僕らの間を
転げそうなくらい飛び跳ねた
はしゃいだ公園 気づけば僕らも
笑って笑って君を追いかけた
ありがとう
君が見上げた視線の先は愛しい人
君が教えてくれた大事な場所はここだよと
気づいた日々 気づいた日々
突然悲しい色に染まった空に
白い風船がはじけ飛んだ
赤いブランケットに丸まった君の
温もりだけが残っていた
いつもの公園 帰り道の途中
探して 探して君を追いかけた
サヨナラ
離れてた手をつないで歩く僕らの横
消えた会話が戻る話題の先は大切な
君がいない 君がいない
耳すませば待ちきれぬ君の声
ドアそっと押し開けた鼻水跡
消える匂い 記憶だけは離れていかないで
ありがとう
君が繋いだ大事な人と歩いていこう
君が教えてくれた視線の先に大事な人
君と歩く 今日も歩く
並んで 並んで 歩こう
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そんな僕AKIRA WILSONの2023年締めライブは
Three taller hatsでゲスト出演するライブです!!
先日リハで新カバーにも着手して持ち歌もやっと4曲になったよ。笑
という訳で12/23は町田ノイズにてお待ちしてます!!
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12/23(土) 町田ノイズ
石田ショーキチ 年忘れノイズ
出演:SHOKICHI ISHIDA
guest Three taller hats
(アキラウィルソン,エルトンジュン,ショーノレン)
open 12:00 start 13:00
adv ¥5,500 day ¥6,000
thank you sold out!!
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