杉並合宿から東日本合宿の準備までの間、本当は毎日あちこち行きたかったのですが大事な仕事が終わっていません。来週のとうほうTV村民ひろば43の編集です。40分番組の大方を編集を仕上げて東峰村に送ります。何とか明日には東北に移動して合宿の準備ができる段取りになりました。

 しかしまだ第3弾合宿の概要が出せていません。これまでのプロセスで発展的な修正版の合宿と30元中継になります。今回はこれらの作業があったので新宿駅に近くて仕事がしやすい間取りのホテルをとりました。村民ひろば43は窯元がご家族で出演したり、お二人で161歳の元気ばい!などなかなか興味深い内容になりました。


 杉並合宿で朝から深夜までお付き合いいただいた石橋さんご夫妻。一番前でしっかりと聞いていただきましたし色々と語ってくださいました。お隣の奥様は足が不自由な石橋さんのサポートに一日中ピッタリと寄り添っておられました。おまけです、とご自身も自己紹介でそういう言葉を使われていましたがわたしも冗談半分に「よくわからんけど来ちゃった人」や「おまけ」で来たという人が結構嵌るのが住民ディレクターなんですよ、と話していました。

 一部の後ではまだおまけ状態?だったようですが三部の懇親会がはじまる頃にはどうやら住民ディレクターの面白みが伝わっているようでした。そういう感想が思わず出ました。元々住民ディレクターはカメラや番組はおまけでカメラ等の道具を使って暮らしに工夫を加え豊かにしていくことですからじっくりと全国の住民ディレクターの動きを見てもらうとメディア関係のプロではなく生活のプロというべき生活人には必ず通じます。

 おまけの番組でおまけ?が一人の参加者になった?合宿でもありました。


 大都市東京・杉並区での住民ディレクター鍛錬合宿は周囲の喧噪をよそに集まっていただいた皆さんの気持ちが通じ合い、心に深く浸透した語り合いが延々とつづき、一人一人の皆さんの暮らしぶり、生き方がとてもよくわかり合える場でした。

 振り返ってみれば10数年前から東京で講演や住民ディレクター講座を開催すると「山江村のような田舎だからできることだ」と必ず言う人がいました。「場所は関係なく人が住む所ならどこでも同じことができる」と言い切ってきました。当時のわたしの答えは昨日のような人達の集まりの場を創造することだったのです。だから「可能かどうか?」は「本人がやるかどうか」であり、できないと考える人は自分ができないだけなんです。そのできない理由を他人にも押し付けて自分が安心する人もまた都会には多いと感じていました。

 昨日朝10時半から深夜まで(何時だったんだろう??)実質的に休憩もなしにずーーーっと地域について、活性化について、生きる姿勢について、語り合う場を持ち続けたことがまさに住民ディレクター精神なのです。カメラやIT機器はそういう場を創る道具に過ぎません。道具を上手に使って創造的に生きる人達が創発を起こし、感じ、次々と新たな発想やアイデア、実践計画を産み出しアクションするための話し合いをする。その基本は本音で語り合うことです。

 10時半の最初から本音でした。「暮らしの知恵をやりとりし豊かな生活を創造する人」住民ディレクターの実像です。お忙しい中を一時でも参加いただきました皆様、ずっと一緒にいていただいた皆様、東峰村、杉並のスタッフの皆さんも、本当にありがとうございました。


 明日は東京杉並で住民ディレクター鍛錬合宿をやります。とうほうTVの元気興しメディア合宿を杉並版にして一日でやるものです。テーマはとうほうTVの合宿第3弾の「東日本は今」、長期交流支援への道程を参加者と一緒に考え、企画会議をするような合宿です。

 これまでに杉並でやってきた住民ディレクター活動を基本に考えます。別の言い方をすれば杉並TVの代表で一般社団法人 八百万人の事務局長の高橋明子さんがリーダーとなって形成してきた住民コミュニティの再生と活性化とも言えるかもしれません。東京で東峰村のようなコミュニティがあるとは考えにくいようですがそういう場を創ることが長期交流支援になっていくことをお伝えし、一緒に実践方法を考えます。

 今回は一般社団法人八百万人の理事長としてうかがいます。

@写真は荻窪教会通りの皆さんと杉並TVがJ:COMと恊働番組を制作していた頃の1シーン。出番を待つクリーニング屋のケンさんと和菓子屋さんの親子。流石に緊張していました。プリズムプロデュース。


 昨日は西日本陶芸大賞に輝いた鬼丸尚幸さんをゲストに収録しました。東京芸大を卒業、博士課程までいかれたので9年間東京に住み、数年前に東峰村に戻られました。いつもながらの即興での質問でしたが陶芸博士の日常や陶芸に対する考え方などをゆっくりと伺いわたしにとっても大変勉強になりました。

 途中でご家族が合流されたので東峰TV局スタジオで遊んでいただきました。とうほうTVの近い将来はこんな感じで色々なご家族が自分の家のコーナーをもち子どもさんやじいさんばあさんをスタッフに連れてきて我が家の番組づくりをしていきます。CMやドラマも皆さんが自分の手づくりでやっていきます。今回は少しだけそんな雰囲気が感じられるかもしれません。


 今朝も朝早くから村民の皆さんとご一緒しました。愛校作業というのは全国どこにもあるのでしょうか?今日は宝珠山地区の元宝珠山小学校の歴代PTA会長約20人が草刈り機を持参して約3時間校舎の全域の草刈りをされました。プロの庭師さんは本格的な機材を持ち込んで大木もバッサバッサとやります。二宮金次郎も本を読みながらも伸び切った草は気になっていたことでしょう。

 終了後は汗を流して昼から打ち上げです。わたしは今年は最後まで参加する気でいましたが、たまたま午前中の取材予定が午後からになりノンアルコールで少しだけお付き合いさせていただきました。村ではほとんどの皆さんが草刈りのプロですから校舎はみるみる間にきれいになりますが流石のボランティア活動も1年に1回ですから旧校舎の維持管理には上手な活用方法案が必要です。案はありますがとうほうTVでやるべきことが山積みですから一つ一つの積み重ねです。東峰村の皆さんの愛校精神の濃さには今回も脱帽でした。


 昨日は一日中、来客と懇親会で夜中の12時頃まで色々な人と一緒に過ごしました。深夜、大分県日田市からプリズム長屋(東峰テレビ局)に戻るとそれはそれは星の数が半端ではないほど夜空にくっきりと浮かんでいました。瞬間浮かんだのが「ばんこ」です。

 大工のときんちゃんが作ってくれたばんこ、関西では床几といいます。さっそく庭の真ん中の一番いい所へ引っ張り出してばんこに寝転んで真っすぐ天に向き合い星を眺めました。。それはそれはもう膨大な数の星が壮大な宇宙空間にくっきりと光り輝いています。時々目をつむって星を感じると身体ごと宇宙空間に浮いたようです。再び目を開くと夜空にちりばめられた星、星、星・・・・。宇宙に遊び、少しウトウトしてると涼しげに風が吹いてきたので家に入りゆっくりと眠りました。

 本当に贅沢な東峰村の一日でした。あの星空は写真でお見せできないのが残念ですが今も身体の中にしっかりと輝いています。


 ちょっと前に小石原地区の窯元梶原日出さんのママ成美さんと長男匠太朗くんの夏休みを村民ひろばで予告しました。今、放送中です。それを見てもらって口説きましたが今度は宝珠山地区の片岡和子ママと二男賢吉くんの夏休みを9月7日収録します。村民スタッフもどんどん充実しています。次々と村のご家族に出てもらえるように環境を整えていますよ。


 昨日の朝、とうほうTVを見ていたら小学生が英彦山登山をしているのを見ました。村民ひろばに役場の杉野さんから入れてもらった番組なので知っていましたが朝、テレビ画面で見たら「今だ」「行くしかない!」と身体が反応して仕事は色々とあったのですが取るもの取りあえずそのまま英彦山まで一直線に走りました。もちろん車で。

 快晴で太陽もギラギラで一点の曇りもない青空、どう考えても「今だ!」の状況です。下調べも何もしないで飛び出しましたが英彦山神宮の参道入り口に銅の鳥居があってそこから頂上まで行ける様でした。他にも登り口がありそうでしたが(番組で見た子どもたちはここからではなかった)山伏の宿坊が参道の両脇に連なっていてひとつひとつ興味深く見て回りながら上がっていきました。宿坊の長屋?を出て二の鳥居を越え英彦山神宮の下宮を経ていきなり急峻な山道になっています。

 シャツは全身びしょびしょになるぐらいの汗で身体にべっとりとついた状態でした。銅の鳥居から約二時間で頂上に到着しました。標高1200mの中岳頂上です。いつも岩屋神社から眺めていた英彦山にやっと立ちました。修験者たちは岩屋神社で峰入り準備をしてからこの英彦山を目指しました。今は簡単に登れてしまいますが当時は困難を極めたでしょう。それほどまでして頂上を目指して修行した人達のことを想像しながら一人でゆったりと修験の風を受けてきました。

 子どもたちの英彦山登山をテレビで見て上がってきましたがこれこそ常日頃自分が言っているAction Media です。見るだけで終らずに行動を起こさせるMedia のことをAcition Media と言ってますがとうほうTVこそAction Media でした。