「用の美」というのは生活雑器である小石原焼の魅力を語る時に書かせない表現です。暮らしの中で使っているうちに「使い勝手」→「用」が極まって結果的に暮らしぶりを表す一つの型が自然と成っていく。その「型」が生活「美」に昇華するというようなイメージをもっています。芸術とは違い、また芸能でもなく技術というのも異なるニュアンスがやっぱり「暮らし」「生活」に使われてなんぼ、という世界にあるのだろうと感じます。10/6の全国5時間中継に向かいつつ「用の美」についてふっと閃くところを綴っていきます。

@写真は小石原焼伝統産業会館。毎日のように大型バスで小学生が体験学習に訪れています。


 民陶むら祭り中継に全窯元に出てもらおうと考え企画したのが岸本Pの窯元訪問です。直前の一番お忙しい最中なので窯元の皆さんはなかなか番組に関わる時間はありません。そこですべてはわたしのほうが準備して窯元には20分程お付き合いいただき一気に3分番組を撮ってしまおうという少々乱暴な企画です。

 が、これができるのは企画、取材・撮影、編集、放送、そして営業までも一人でやれるオールインワン住民ディレクターだからです。明日から3日間で24人の窯元の全番組を一人で制作してしまいます。本当は番組制作に関心ある全国の皆さんへ公開したいノウハウが山ほど詰まっています。番組を見ていただくとこのあたりもできるだけ公開しながら話しをすすめていきますので要チェックでお願いします。

 中継に出ていただく全国の住民ディレクターや小石原焼ファンにはぜひそういう窯元の番組づくりの裏方まで色々と質問もいただければとおもいます。これは見方によれば低コスト短期間番組制作の集大成ものです。こういう番組を継続していければマスコミとは違う発信手法として地域情報発信の大きな力になるはずです。

@民陶むら祭5時間中継はこちらから


 さきほど小石原焼54の全窯元を歩き終わりました。一部お留守だったりお時間がないところもありましたが一応回り終えました。そして今回の顔が見える窯元に登場いただくのは24の窯元です。

 恐らくこれだけの窯元の顔がテレビとは言え一堂に揃うのは全く初めてのことでしょう。実に面白く楽しいことになりそうです。さっそく明日から取材がはじまりますが1軒あたり3分間で24窯元の紹介をしますのでそれだけで1時間を軽く越えてしまうものです。きっと色々と全国のファンの方との交流をしながら中継しますので倍の時間がかかるでしょう。

 しかし、今まで知れなかった情報が満載状況になるとおもいます。窯元の顔が見え、作品が見え、家族が見え、ギャラリーの空気感が見える初めての窯元映像図鑑です。誰よりも54の全窯元に会えたわたしこそがその醍醐味をもっとも体感しました。そして24の窯元と一緒にリポートさせていただきます。

 小石原焼の魅力が今回の民陶むら祭りの中継番組で一挙に膨れ上がることは間違いないですね。本当に皆さんお楽しみに!

とうほうTV 八百万人TVにてケーブルテレビとインターネットで同時放送。


 約50軒全部を目標に小石原焼窯元を回ってますが新しい出会いは面白く、意外性に満ち満ちています。昨日は朝一番東京から戻り、午後の途中は打ち合わせに東峰テレビ局まで戻りましたのであまり回れていませんがそれでもわずかの時間の合間に4軒が参加表明してくださいました。

 その一つのある窯元でいただいたのがアケビです。珍しくお父さんが息子に80%任せているという窯元で(一般的にはまだまだご高齢の父上が頑張ってますので)わたしがお邪魔するとさっさと息子さんを呼びにいかれました。用件が終わりばっちり息子さんが5時間中継番組に出ていただくことが決まってわたしが帰ろうとするとあの父上がふらりと出てきました。

 無言でこのアケビを渡してくれました。何だか子どもの頃、母の田舎に行って近所のガキ大将から大事な宝物をもらった時のような感覚でした。この他にも昔、歌にあった「隣のみよちゃん!?」のようなおばちゃんにもらった瓜など頂き物が多いのも特徴です。5時間中継はしっかりと窯元の皆さんの暮らしぶりが一挙に見える映像図鑑になりそうです。


 鳥居が新しくなっていました。場所は小石原皿山にある行者堂に入るところです。窯元巡りをしていた一日でしたが昼時間にちょこっと空き時間があったので役行者の空気を吸いたくてささっと参ってきました。

 修験道で鍛えていた山伏たちがこの地で護摩を焚き修行した場所です。天台系の密教修行の場と言われてますがこのすぐそばに匠太朗、成美母子の窯元があります。匠太朗君が6歳の時にここに祀られている権現様にお参りして「お母さんがもっときれいになりますように」とお願いし、見事願いが叶った!?ということになっています!?^^

 今回の民陶むら祭り5時間中継では窯元に登場いただき自ら焼き物についてやプロフィール等を語ってもらいますが例えば成美家なら行者堂や行者杉というように各エリアの周辺の魅力もお伝えします。なにしろ今日段階で19名の窯元の参加が決まりましたので面白いことは間違いないです。各エリアの光景を織り込みながら窯元紹介が続きます。かつてなかった窯元オールスター登場のような中継になりそうです。

とうほうTVでの民陶むら祭り5時間中継はこちらへ


 民陶むら祭の新企画、顔が見える小石原焼 窯元自らが発信。

 毎日歩き続けていますが昨日までに24窯元を訪ね、15窯元の参加表明を得ました。野球で言えば7割打者、なかなかの打率です。恐らく全く初めてのことでしょう、全窯元を訪ね、自前の発信企画にチャレンジするのは。わたしがサポートしますが基本は窯元自ら語るコーナーになります。参加費も必要ですので窯元がIT世界に一歩動き始めたといえるとおもいます。


 一昨日から東峰村の小石原焼窯元を歩いています。10月6日からはじまる民陶むら祭りの5時間中継のためです。これまでは皿山や国道沿いの窯元を歩くことが多かったのでちょっと離れた所にある窯元とは直接話したことがありません。今回は約50軒ある窯元を全部歩く気持ちで回っています。発見続きです。足で稼ぐとは本来マスコミの手法ですがやっぱりこの現在使われなくなったノウハウでさえ地域づくりになっていくということを実感します。歩くことは基本ですね。

@民陶むら祭りと5時間中継について、詳しくはとうほうTV


 いただきもので生活しているよう、・・というか、実際にそのままですね。四国の愛南町でいただいた日本酒も美味しかったですよ、昨夜、名産のじゃこ天とやりました。東峰村に来て経済感覚が随分と変わりました。

 ちなみに写真は酒もじゃこ天も終了後です。


 8月の誕生日の時にいただいたビールをそのまま約40日間冷蔵庫に大事にしまっておきました。ギンギンに冷やして暑い暑い夏の夜に一気にいただこうとおもっていましたがすっかり寒くなった昨夜、やっといただきました。

 今年の夏は2回の合宿もあり、あっという間に駆け抜けていきました。そして9月ももう終わりです。苦手な秋冬ですがそんなことも言っておられない状況です。東日本の皆さんが黙々とまた着々と日々の生活に取り組んでおられます。これからしばらくは毎月お邪魔してお手伝いしながら大いに学びます。防災はすべての地域に必要な生活情報であり、暮らしの知恵に密着してます。

 東日本から帰ったら心のこもったばあちゃんたちの手づくり野菜やギンギンン冷えたビールがある東峰村は幸せです。まもなく民陶むら祭りもあります。約50人の窯元が織りなす多様な陶器の祭典も素晴らしい生活文化です。東峰村の暮らしの知恵を寒くてもばんばん発信していきますよ。