ご神体が隕石と言われている岩屋神社で今朝からこも替えが行われています。隕石と伝わるご神体の宝珠石は4年に一度包まれているこもを交換します。何重にも巻かれていて最後の一枚は神社創建以来換えたことがないといわれています。どういうわけか腐らないのだそうです。

 今朝は7時半から氏子、総代が集まって17カ所で注連縄を取り替え掃除をし、お供えの御膳を用意しています。元々目隠しして柴の葉を口にくわえて作業する習わしで「見てはいけない」「息を吹きかけてはいけない」とされ黙々と作業されますのでひっそりと行われる行事です。まもなくこも替えが行われ直会でみなで祝いますが神事をするにふさわしい好天気です。朝の冷え込みはきつかったのですが。

@写真は17カ所を交換する注連縄


 11/1(木)にとうほうTVが開局2周年を迎えます。すでに準備に入っていますが昨日の村民スタッフ会議に続き今日は「2周年記念番組ガイド」を収録しました。

 実は村民スタッフで一番の古株は農家の京子さんです。2006年の最初の住民ディレクター講座に参加しました。そして翌2007年からスクールバス運転手の伯夫さんが参加、自分でリポートを撮ってきました。お二人とも梶原姓です。東峰テレビ局の開局は2010年11/1でした。まだ2年なのですが今振り返ればその準備は6年前からはじまっていました。

 当初からケーブルテレビ構想があったわけではないので途中何度も事業が終りかかりましたが時には村の単独事業として続けていただいたので運良く総務省の支援を受けて光ケーブルがひかれ、テレビも出来ました。この2年間毎週の番組更新をやってきましたので実は膨大な番組アーカイブがあります。その一部ではありますが今回11/1には朝から深夜までとうほうTVの元気劇場ということで代表的な番組を一気に放送します。

 村外の方にも夜7時までは見ていただけるようにする予定です。とうほうTVがどのような番組で村内のコミュニケーションを深め、外への情報発信を飛躍的にすすめてきたのか?それが村づくりにどのように波及したのか?その秘伝をご覧いただきます。


 9/15(土)に「東日本の今」全国5時間中継をしましたがその中継点の一つ杉並区が取材を受け八百万人の活躍ぶりが週刊金曜日(913号 9/28発売)に出ました。フリーライターの岩本太郎さんが当日訪れて取材してくれたものです。

 八百万人の事務局長高橋明子さんや星班長の奮闘ぶりが描かれています。東日本の住田町にいたわたしと、とうほうTVのみなさんの大変さとはまた違って出演者への連絡やタイムキーパーをやってもらっていたのでそれはそれでバタバタだったとおもいます。岩本太郎さんは10数年前から住民ディレクターがはじまったばかりの球磨郡山江村にもよく通ってくれていた人なので昔から事あるごとに様々な雑誌に書いてくれています。

 杉並は近いので八百万人杉並事務局長応援団ライターとしてわたしは大いに期待しています。


 一般社団法人 八百万人の会員は有料で中に入ると岸本塾というコミュニティがあります。今ではそのコミュニティでというよりも八百万人全体が岸本塾であることは大方理解いただいてきたとおもいます。

 例えばとうほうTVとのコラボで「東峰村民陶むら祭」や「東日本の今」の中継番組をずっとやってますがこれは八百万人会員の大きなメリットです。中継の準備や現場や終了後の種明かし等がその気があれば全部公開されるからです。質問にも明快に答えます。八百万人は基本的には一緒に全国各地の課題を解決するお仲間として行動する会員なので有料で共にこのネットワークを広げ、動きやすい環境を創造しています。

 ところが最近はFacebookのおかげで彼方此方で岸本塾的な場ができています。例えば今、わたしのFacebookのトップ項目は住民ディレクターNewsの紹介ですがこのコメントが続いています、この状況が岸本塾的です。(というこの住民ディレクターNewsもFBに転送しますので2番目項目になってしまいますが。しばらくするとどんどん下になっていくのでやはりHPは大事です。)

 「番組づくりがまちづくり」になる理由はこういう感じでだんだんと理解されやすくなってきています。

@例えばこのFB写真ページもいい例です。


 民陶むら祭の番組を村外向けに中継していたUstreamのチャットで「こんなご意見がありました」と恵梨奈ちゃんが読み上げてくれました。「番組がとても見やすくなってわかりやすいです」、視聴者の声でした。

 今回の中継番組ではこのような声は結構多かったのです。いつも見てくださっている視聴者の皆さんにはその理由はわからないかもしれません。もしかしたらわたしたちのスタッフにもそういう意識は無いかもしれません。経験を積んだから??いえいえそうではありません。今回の番組が見やすかった理由はズバリ!VTR番組が多く入っていたからです。

 特に23窯元の紹介が約4分のVTRであって全時間帯に満遍なく配置していました。一番大事な窯元の顔がはっきりと見える仕掛けです。そしてこのVTRがあるおかげでいつもなら生放送の対応でずっとバタバタするところがVTRの間は少しスタジオにゆとりができたのです。そうなると各地の中継先とも打ち合わせる時間ができて回線のつながりも中身的なところもよくなっていったのです。

 中継番組だからといって全部生放送である必要はなく、しっかりとじっくりとお伝えすべきものはむしろVTRにしてきちんと頭にインプットしていただくことが全体の中継の魅力を引き出すことにもなります。今のところわたしたちの中継番組はネット回線や中継ソフトなどに課題があるのでこれがプロのように機材、技術に問題がなければ圧倒的に充実した番組になるはずです。勝負は企画力ですから。


 久しぶりに帰ったらお隣の工事が随分とすすんでいました。村を出た頃に隣家が立つということで建設に関わる知り合いの村人が挨拶に来られていました。今日も3人で作業をされていますがテレビ局周辺は東峰村銀座になるでしょうか(??)・・・。


 久しぶりに帰って来たら何と!?すっかり立派な看板が立っていました。「村民みんなで創るテレビ、東峰テレビ局」というコピーがなかなかです。以前は2500人で創るテレビと言ってましたが高齢者が亡くなられ人口が2500人を割ってしまった上にこのままでは毎年2400、2300人となりそうですから人口は何人になっても村民みんなで創るぞー!という気概を持ってつけました。トポちゃんも文字もシンプルで結構目立ちます。東峰村をお尋ねの方はこの看板を探してくださいね。


 住田町で一昨日と昨日で15分番組を創りました。これは実際に現場で体験してもらわないとなかなか理解できないことです。住民ディレクター15年の秘伝が凝縮されています。しかも無理なく継続していける方法です。そして続けるにしたがって面白い番組になっていきます。

 簡単番組の基本はスタジオ収録番組です。画像付きラジオ番組なんです。住田町ではたまたま陸前高田市の災害FMの方が来られていたので説明しやすかったですがラジオ番組を創り、必要箇所で写真や動画を挟む程度で十分です。制作プロセスとしてはテーマとタイトルを決めることからはじまります。仮でいいので何を伝えたいのかはっきりします。「一言で言えばどういうことか」実際に書きます。それがタイトルになります。これも仮でいいです。ここが決まると大雑把な流れを考えます。

 あいさつして自己紹介して今回の番組のテーマを伝えます。言いたいことを実際にスタッフに話してみます。すると大体の感じがつかめます。大事なのは時間枠です。編集しない番組なので5分なら5分で語ると決め、タイムを計りながら生放送と同じ気持ちで話します。生放送なのでカットややり直しはありません、間違ってもそのままです。日常の会話でやっているようにその時々に訂正していけばいいのです。その場面も見せてしまう番組が住民番組としてかえって好感をもたれます。

 実践するにはいくつかのポイントがありますがとうほうTVに来ていただくかわたしを呼んでいただければ実際に経験できるので自分たちだけで思い悩むよりも遥かに動きが早くなりますよ。

@写真は二日で番組制作した住田町の実戦講座。


 今朝旅館で朝食をとっていたら旅館の社長が「出てましたよ」と教えてくれました。東海新報さんは9/15の「東日本の今」30元中継の時も大きく扱ってくれましたが今回も早々と掲載してくれました。

 実際20名ほどの町民の皆さんが関心をもってくださりすでに15分の番組を作りました。来月からは30分番組を制作してさっそく地元ケーブルテレビの住田テレビに番組枠を確保してもらう方向ですすめています。まだ実験段階ですがわたしがお邪魔する度に新たに制作、更新していきます。今回は地元住田町で「頑張る人」をシリーズにする企画とお隣の陸前高田市の「被災地なう(仮)」の企画が具体化されました。陸前高田市からの参加者もあってさっそく住田周辺への波及効果がありそうです。住田テレビの職員さんも大変協力的で東日本の情報面での後方支援拠点としての住田町の存在がはっきりしていくと感じます


 岩手県気仙郡住田町に来ています。9月15日に「東日本の今」全国30元中継をやってから早や1ヶ月です。住田町では東日本の情報発信の拠点を目指してとうほうTVのノウハウと仕組みを伝授するために毎月数日ずつ呼んでいただくことになりました。この数日間の滞在を半年続けて何とか東日本の拠点化をすすめていきます。

 昨夜は民泊しました。紺野さんご夫婦のお宅です。町の民泊協会の会長さんでとても面倒見がよいご夫婦です。シンデレラタイムまで付き合ってくださり朝はお孫さんをスクールバスに載せるとお茶を飲みながら住田町の歴史や今を色々と教えてくれました。今夜と明日の朝に住民ディレクター講座をやらせていただきますが5年前に東峰村で数人からはじまった住民ディレクター講座を思い出します。今朝の住田町はよい天気で爽やかです。