電波の日・情報通信月間記念式典にて九州総合通信局長賞をいただきました。今回は特定非営利活動法人NPOくまもと未来の理事長として受賞ということでした。

 1999年にくまもと未来国体が開催され前年と国体の年の2年間で120人の住民ディレクターを養成し、夏の国体から秋の国体の間の約3ヶ月間熊本県庁に開局させたイベントFM「FMみらい」で毎日13時間の放送を全て120人の住民ディレクターで運営しました。わたしは企画から運営までの総合プロデュースをしました。この時の住民ディレクターの有志で2001年に特定非営利活動法人NPOくまもと未来を設立しました。

 当時から国体を盛り上げることは勿論ですが国体終了後の息の長い地域づくりに貢献するために住民ディレクターを養成するという主旨を一貫していました。そして現在のメンバーは全員が自分のフィールドをもって地域づくりを実践しています。NPOくまもと未来の目的は熊本県民の地域活動、社会活動の情報発信をサポートすることです。しかも自ら地域の当事者となり発信に責任をもつということです。

 未来国体で熊本県内94市町村のネットワーク化ができ、その後民放での番組づくり等を通して全国ネットワーク化をすすめていきました。そして最近はあらためて熊本のネットワークが活性化してきています。東峰村のとうほうTVも開局以来くまもと未来のみなさんの応援をお願いしてきました。そして現在のとうほうTVの動きやNPOの前に任意団体で地域づくり活動をしていた頃、そしてこれらの基礎を学んだ熊本県民テレビでのテレビ体験は地域づくりに特化する中で大変貴重な13年間でした。また全国ネットワークを本来の目的とし未来へ向かう一般社団法人八百万人の全国の皆さんとのSNSコミュニティが今後色々な意味で基礎となっていくと感じます。書ききれませんが今回の受賞は全国の大変多くの方々のご支援、ご協力の賜物です。皆さん心よりありがとうございます。


 東峰テレビの新態勢が整い今日から新学期のような気分です。天気は曇りと出ました!夜はほたる祭です。

 さて色々と準備をしてきて行政の公的制度も活用しての新態勢づくりでしたので確定するまでに時間がかかりました。っていうかやっと間に合いました!ってところです。条件は厳しいですがパートタイマーということで3名の交替制での新スタッフ構成になります。しばらくは研修も必要ですので一緒に動くことが多いとおもいます。村民の皆様にはよろしくお願いします。

 すでに1人は5月20日からやって来た熊本県人吉市出身の東秀男くん。そして知る人ぞ知る?!千葉県から星有美子さん。大学新卒で地元猿喰(さるばみ)地区の梶原愛理さんの3人です。わたしが3年前の8月のお盆に一人でやって来て、今は東峰テレビ局となったこの元診療所跡を住家にしてスタートしたように3人には慌てずじっくりと人付き合いを深めながらとうほうTVという番組づくりが地域づくりになっていく新事業に参画してもらえればと考えています。

 息の長い仕事ですし、ボランティア的要素がいっぱいの活動なのでじっくり醸成していくしか他に王道はありません。行政の仕組み、民間のパワーを融合させながら村づくりに貢献できるように初心忘れず着々とすすんでいきます。


 編集が続いています。村民ひろばという週1回更新の40分番組の編集もずーっとありますが生活空間の編集作業をやっています。映像編集には粗編集と本編集があります。粗編集は読んで字の如く大雑把で良いからとにかく全体の姿を整えるための編集です。細やかな映像や音の処理や文字入れ等一切しない状態でとにかくその番組の全体像を俯瞰します。素早い決断の連続で目的の番組の長さより少々長めで良いので一度「とにかくやってしまう」のです。

 そしてその全体像、俯瞰図が見えたらここからかなり頻繁に切ったり貼ったり前後の位置を入れ替えたりしながら本編集に入ります。全体像をより整理した状態にしていきます。俯瞰もしますが細やかな表現もひとつひとつしていきます。一人一人の顔が見えるように丁寧に描いていきます。さらに一人一人が集まって全体で行われていること、ある種、叙事詩的なダイナミズムが「自然と成ってるまま」をその「成ってるままの相似形」で掴めるように編集していきます。さてこの編集作業を自分自身も当事者の一人である生活空間に置き換えるとどうなるでしょう?

 今回は1月頃から粗編集をしていました。そして5月から一気に本編集ですが今日が締め切りです。番組で言うと役場に40分番組を納品に行く日です。生活空間の編集上がりは明日から新たに生き生きした暮らしの現場を創り続けるための態勢創りになります。衣食住、そして職、精神的な充実をはかるためには豊かな生活文化も必要です。一人一人の資質を生かす場であり、その皆が集まる生活空間が活性化し続けていく動きの基礎的な仕組み。わたしはそれを態勢と言ってます。「新態勢」です。

 生きる姿勢の基本を創ることでもありますのでとても大事なことです。「住民ディレクター」という発想はこのような生活空間で活かすべき暮らしの知恵を「番組づくり」という疑似体験で習得していけることを発見して名付けたものです。だから「住民ディレクターという生き方をお伝えしています。」と言い続けてきました。


 村外にはあまり大きな声では言いませんでしたが、東峰テレビではパートタイマーさんを募集していました。国の緊急雇用制度を利用させていただけることになり新しい雇用を生むことを目指しているので3人で1人分という形での雇用です。面白いことに40代、30代、20代と3人が決まり、一応わたしが50代なので村民スタッフも考えると全世代の男女が揃う村企業になります。

 今はパートタイマーということですが当然、それ以上に仕事をしていけるような態勢づくりをしていきます。これまでにない仕事を創造していきますが東峰テレビ自体は新しい村の全世代型起業家集団を目指しています。「番組はオマケ」ですがオマケは益々充実し、コミュニケーションの活性化から番組制作の基礎になる「村の暮らしを変えていく事業」を興していきます。6月新態勢に向けて何とか準備が整ってきました。


 福岡県東峰村は大分県日田市との県境にあります。東峰テレビ局から車で5分もかからずに大分県日田市に入ります。特にテレビ局がある旧宝珠山村の地域は日田市が生活圏です。消防団や役場等でちょっとした祝い事があるといざ!日田へ、です。

 約1年程前にたまたま村の知り合いの呑み屋さんが日田市内にオープンしたということで連れて行かれたことがありました。杯がすすんで店内の人達とみな兄弟になってしまった頃にとうほうTVのことを話し盛り上がりました。その店で盛り上がったことはよく覚えてました。ママがとても美人だったのと手料理がとても美味しかったからです。

 で、約1年経った先日、東北にいる時です。「あの時に一緒に吞んだ百姓です」と電話が入りました。その人は日田のスイカ農家でとうほうTVが村内だけでなく全国中継していること、わたしがかつて民放で「ズームイン!!朝!」や「24時間テレビ」、「ドラマ」など何でもやっていたこと等をよく覚えておられました。そして「とにかく早めに会いたい、話をしたい、できれば吞みながら」、という電話でした。そしてつい先日農業倉庫のある所で用件を伺い、そのまま早速日田のその店へ直行し美人ママとの再会を果たしたのでした。

 で、今朝は5時起き、6時前にはスイカの収穫にと出かけました。FBに掲載したら早速ここ2年ほど「使えるTV」で応援して来た熊本県合志市の青年スイカ農家からコメントが来ました。しかも熊本から日田へ研修に行く予定だったとのこと!!、新しい出会い、新しい動き、熊本と大分・日田の面白い関係ができそうです。それにしてもこのスイカ美味しかったですが合志あぐっと!村のスイカと一緒に食べてみたい!ですね。


 熊本県内では阿蘇が随分前から観光的にはすすんでいるのでその分、世俗的な光景が多くなっています。今日は久しぶりに熊本から阿蘇を回って東峰村に帰ってきました。

 車も多くて国道沿いには店もぐんと増えて益々「街」になっています。しかし大観峰や畦道から眺める外輪山はやはり雄大でやさしくダイナミックです。緑もいまこそグリーンです。阿蘇から日田へ抜け、東峰村へと来ましたが山へ山へと入って来て着いた東峰村はやはり少々涼しいのです。熊本市内の湿気を持った暑さから阿蘇の風に乗った暑さ、そして日田、東峰村とまだやや涼しげな暑さと移動に連れて変わる地域の面白さを感じながら戻って来ました。


 人生には寄り道が大事だという話で企業とかでは優秀な人材を採るためにわざわざ寄り道を奨める傾向があるらしい。その寄り道のことをギャップイヤーというカタカナで表し、さも新しい動きのように話題になっているようです。NHKクローズアップ現代でやってます。

 正直言って『えっ??』です。。「寄り道」をして苦労して来た人達は元々寄り道をしたいと思ってる人はほとんどいなくて寄り道でない方法を行ってるのに結果的にそのことを世に言う「寄り道」にされてしまっているのですから。寄り道しようと憧れているときっと自分自身では回復できない程の手痛い結果を生むはずです。「寄り道」は実は一見「寄り道人生」に見られている人からすると全く寄り道ではなく「直進」なんですね。

 直進してるはずが周りから見ると寄り道ばかりしていると見られる。それが「寄り道」といわれるところに問題があるので本来はできない「寄り道」をわざわざすることは何ら好結果を生むものにはならないでしょう。だって意識的に寄り道しようとすること自体に無理があります。元々本来自分自身がやりたいことを実現するにはこの社会の中ではレールに乗った人生では完全に不可能になっているわけですから、そのレールを外れることを「寄り道」というなら奨められて行こうとする「寄り道」の先にあるのは大火傷する危険性を孕んだ危険地帯ですねきっと。

 最初から安全レールに乗っかて行けない人達が社会的には「寄り道」と言われてるだけで本人はとにかく直進なんですからここを勘違いしない方がいいとおもいますね。

 何故しつこく書いてるかというとずっと「直進」して来たわたしはきっと「寄り道の大家」と言われるでしょうし、「生き方」は奨めるものではなく自然とそうなってしまうということだからです。

 


 もう今回のはじまりからは何日経ったかわかりませんがこの東峰テレビ局スタジオは最も効率よく並みいる課題を次々と処理する企画創造空間になってきました。

 テレビ番組だけでなくいろんな地域づくり分野の企画を一気にカタチにする空間です。集中する時はちょっとした仮眠もここでして籠っていてもパソコンとテレビで最低限の情報は得ます。わたしがこの部屋で最優先して使ってるのが畳一畳分のホワイトボードとipadです。閃いたら大きなボードに滑らかなボードマーカーで落書きします。ホワイトボードが真っ黒になって来たらipadのカメラで撮影、記録します。ipadの画面と先ほどの文字は全部消したボードで次に行きます。次々と繰り返しているとipadには数十枚のホワイトボード写真ができ、これらを紙にコピーして俯瞰しながら最終ボード戦!?でほぼ企画は整理できます。

 この間に動画を撮ったり、ブログを書いたり編集やスマホのやりとりが入ります。ネットワークでの企画会議もFacebookなどのSNSでの文字や何らかのテレビ電話、そしてやっぱり一番急ぐ時は携帯電話です。さらにこの部屋なら10人ぐらいがちょうどいい会議室になりますので村民スタッフらが集まります。顔を合わせ、様々なネットでの人脈と課題ごとに議論もしホワイトボードというアナログで整理したものをデジタル化して共有する。書きなぐるとこういうプロセスをずーーーっとずーーーーっとやってると何とか本気の企画になります。オリジナル創造空間です。


 夕方に東峰テレビ局前のお宅に来られていた真田区長さん、これから仕事に出かけるということだったので動向がよくわかりませんでしたが「帰りに寄らんですか」と声かけさせていただきました。そしたら律儀に夜9時頃に寄ってくださいました。

 お茶でもと言いつつビールを出したらすぐに車を置いていくとのことで酒盛りがはじまりました。若かりし頃の苦労の連続、泣いて泣いた人生、息子たちのこと、区長の責任感等々、飾り気無く本当にそのままを語ってくださいました。

 ご本人は深夜2時3時の覚悟だったようですが、今夜わたしは朝までに片付けないといけない宿題?!があったので流石にさきほど切り上げてご自宅にお送りして来ました。昨日からとうほうTVのスタッフとして働きはじめた東君がずっとアルコールは我慢しての運転手です。

 さてわたしは少々アルコールが回った状態ですが、今から頭をクリアにして宿題!?を仕上げます。区長さんとは久しぶりでしたが地元中原地区のことや若い頃からのお話をたっぷり聞けました。星がとてもきれいな夜です。


 昨日の早朝二女の純に長女が生まれて一日経ちました。じじ、じーじ、じぃじとか言ったり書いたりするもののやはり正直言って昨日も列島の北のてっぺんの方から真ん中まで移動して来て今日には一番南に移動する我が身にはピンとこないものです。

 子どもができて「さあさらに頑張ってみるかあー」、って感じは少しはあります。と考えると末っ子ができたという感じですね。花、純、そして優花と3人姉妹。そしておやじは遠洋漁業に今日も出航し・・・、生まれたばかりの末っ子にいつ会えるやら・・・、うん、そうそんな感じですね。とてもいい日に生まれ、いい名をつけられこれからの未来を象徴する様な誕生の日でした。

 あちこちで誤解されそうですが末っ子の誕生、・・でいくか?!