5月は終息のための準備期間 | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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安倍晋三応援ブログです。
やっと明るい未来を語る政治家が総理大臣になりました。しかし、闘いはまだまだこれから。子や孫が希望を持てる国になることを願うおやじです。

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アベノミクスの金融緩和政策は民主党政権時に沈み込んでいた日本経済を蘇らせた。
ただ、この政策が経済学の理論通りに効いたのかといえば疑問だ。金融緩和が効果を示すまでにタイムラグがあるというが、この時はマイナスのタイムラグがあったからだ。

党首討論で野田首相が解散を明言した翌日から為替も株価も一気に好転したが、日銀が実際に大規模な金融緩和に踏み切ったのはかなり後だった。
つまり、何がどう作用してあのようになったのかはよく分からない。

経済は景気の「気」に大きな影響を受けるから、理論通りにいくこともあるし思ったようにいかない時もあるということだろう。
景気の「気」まで取り込んだ経済学はまだ完成していないのである。

金融緩和政策が効果を発揮したことは確かだし、時間を前後に伸ばせば理論通りだったと言えないこともない。しかし、どんな経済理論であれ、詳細で正確なデータを分析しても、ほんの少し先の未来すら予測することは難しい。

もっとも、今回のコロナショックに対応して政府が大規模な財政政策を実施し、日銀が大胆な金融政策を実行するべきなのは疑いの余地はない。だから、政府も日銀もそのように動いているが、財務省など財再建派の抵抗で苦労していることは以前のエントリで取り上げた。

言うのは簡単だ。しかし、現実の政策は、世論や利害や思惑の違いなど理屈で割り切れない様々なことを考慮したり調整したり突破したりしてやっと実施できるのだ。

そして、それが未知のウイルスとの戦いとなれば、経済政策よりさらに難しい。
政府が緊急事態宣言を5月末まで延長することになったのも、感染者数減少のスピードが専門家会議の想定より遅かったからだ。

当初予定していた1カ月で解除できなかったことを安倍総理は国民に謝罪したが、これに対し事務課リーさんは次のようにコメントしておられる。



同感だ。
ただ、総理の判断通りにならなかったことは事実だし、国民の命を少しでも多く守るためなら安倍総理はいくらでも謝るだろう。

さて、前エントリで安倍総理が国民に更なる協力を呼びかけると共に、その先の希望も語ってくれるのではないかと書いたが、会見の内容はやはりその通りだった。

令和2年5月4日
新型コロナウイルス感染症に関する安倍内閣総理大臣記者会見

http://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2020/0504kaiken.html

たとえば、こんなくだりがある。

外出それ自体は全く悪いわけではないということであります。3つの密を避けることを大前提に、新たな日常を国民の皆さんと共につくり上げていく5月はその出口に向かって真っすぐに進んでいく1か月です。同時に、次なる流行のおそれにもしっかり備えていきます。その守りを固めるための1か月でもあります。

これは緊急事態宣言延長の会見ではあるが、実質的には段階的な解除に踏み出すとの宣言だ。ただ、それがうまく進むためには国民の全面的な協力が必要だから、最初に国民に詫びたうえで緊急事態を更に1か月続けることを前面に出した。

まだまだ未知の部分が多いウイルスと読めない国民の行動を考えれば、「どの指標がどうなったら解除する」と明言できないだろう。
だから、説明が多少回りくどいのはやむを得ないと思う。

もっとも、安倍総理を支持する人の中にこういう指摘もある。



安倍総理に直接向けたものではないが、藤原さんのように極めて論理的に考える人からみれば専門家会議の議論は許しがたいほど非論理的なのだろう。しかし、感染症の専門家にとって今回のウイルスは経済の先を読むくらい難しいのかもしれない。

とはいえ、専門会議が段階的な解除のための目安を用意していないわけではない。
安倍総理は次のように具体的な目標を示している。

1日当たりの新規感染者をもっと減らさなければなりません。このところ、全国で毎日100人を超える方々が退院など、快復しておられますが、その水準を下回るレベルまで、更に新規感染者を減らしていく必要があります。

「新規感染者数<新たな退院・回復者数」が5月14日の時点でどうするかの重要な判断基準ということなのだろう。また、5月14日に判断するのは、すでに解除に向けて動き出している諸外国の結果を見極めるためではないか。

感染のピークを遅らせ、死者数を少なく抑えることに成功しているわが国が、多くの犠牲を出しながら一足早く規制を緩め始めている諸外国の政策の結果を参考にすることは極めて合理的な判断だと考える

繰り返すが、未知のウイルスとの戦いの最大の武器は国民の行動だ。
国民に政策の道筋や判断基準を明確に示すための確立した理論や指標はまだないのだ。そんな中、安倍総理は国民の感情にも訴えながら、出口が見えていることを示したのである。

見えている出口がグンと近づくかどうかのカギは私たちが握っている。

(以上)
 

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