最大の課題は少子高齢化 | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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安倍晋三応援ブログです。
やっと明るい未来を語る政治家が総理大臣になりました。しかし、闘いはまだまだこれから。子や孫が希望を持てる国になることを願うおやじです。

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1964年の東京オリンピックの準備は突貫工事で進められた。
いまのような建設機械がない時代に、東海道新幹線、国立競技場、首都高速、地下鉄工事と都電の廃止、幹線道路の拡幅などが同時進行で進められたのである。

これを可能にしたのは農業の機械化、効率化などにより余った労働力が東京など都市部に大量に流れ込んだことだ。戦後のベビーブーム期に生まれた人口の圧倒的に多い世代が中学を卒業し始めていたから、若い労働力が豊富だった。

その豊富な人材が、出稼ぎや集団就職といった形で上記のような建設作業や急激に普及し始めた家電製品など製造業の労働力となり、高度経済成長を支えたのである。
そして、その傾向は1973年の第一次オイルショックのころまで顕著だった。


注:第一次産業(農業、林業、鉱業、水産業)、第二次産業(製造業・建築業・鉱工業など)、第三次産業(金融、保険、卸売り、小売、サービス業、情報通信業など)

グラフから分かるように、高度経済成長期には、団塊世代が生産年齢(15~)に達するなど生産年齢人口が増え続けていた。同時に、産業構造の変化による地方から都市部への労働力の大きな移動があったことが、あれほどの高度経済成長の大きな要因となったのである。

そして、当時と今では産業構造が大きく変わっていることも明らかだ。
現在は少子高齢化により生産年齢人口が減り始めているだけではなく、出稼ぎや集団就職による大量の労働力移転もない。

当時、地方から都市へ大量の労働力移転が起きたのは、人口増に加え耕運機の普及など第一次産業の生産性向上が有ったからだ。しかし、それはもう期待できないから、今度は第二次産業や第三次産業が生産性を上げればいい。

耕運機が果たした役割をAIやロボットが担えばいいのである。
さらに、意欲さえあれば年齢や性別に関わらず働ける環境を作る
生産年齢人口が減っても就業者を増やせることはアベノミクスですでに証明済みだ。

少子高齢化を「デフレの正体」だとするのは極論だが、これが経済成長の大きな足かせになっていることは間違いない。これを安倍総理は今年の年頭記者会見でも「大変困難な課題」だと述べている。

令和2年1月6日
安倍内閣総理大臣年頭記者会見


 少子高齢化、激動する国際情勢。令和の時代を迎えた私たちの前には、大変困難な課題が立ちはだかっています。しかし、みんなで力を合わせれば、夢はかなう。国民の皆様とともに真正面から立ち向かうことで、必ずや、こうした課題も乗り越え、新しい時代を切り拓(ひら)くことができる、そう確信しています。

 オリンピック・パラリンピックが再び我が国で開催される、この歴史的な年を、国民の皆さんとともに、日本の新時代を切り拓く一年とする。その決意を、令和2年の年頭に当たり、新たにしております。

 前回のオリンピックが開催された1964年頃は、いわゆる団塊の世代が一斉に就職時期を迎え、高度成長の大きな原動力となった時代です。そうした背景の下で、我が国が世界に誇る国民皆年金、皆保険が形づくられました。しかし、今から2年後の2022年には、正に、その団塊の世代が75歳以上の高齢者となります。少子高齢化が深刻さを増す中で、このままでは若い世代の社会保障負担が大きく上昇することとなります。

 同時に、平均寿命は、1964年と比べて15歳近く延びました。高齢者のうち8割の方が、65歳以上になっても働きたいという意欲を持っておられます。人生100年時代の到来は大きなチャンスです。この機に、年齢に関わりなく、意欲ある皆さんは働き続けることができる、生涯現役の社会をつくり上げる。同時に、一定以上の所得がある皆さんには、年齢に関わりなく、ある程度の御負担をいただき、社会保障の支え手になっていただく。そうすることで、若い世代の負担上昇を抑えながら、我が国が誇る社会保障制度を新しい時代へと引き渡していくことができると考えています。

 さらに、パートで働く皆さんにも、広く厚生年金の適用を拡大します。同一労働同一賃金の時代にあって、年金の世界においても、非正規という言葉をこの国からなくしていく。この大方針の下に、現役世代の安心を一層確保する制度へと改革します。働き方の変化を中心に据えながら、年金・医療・介護、社会保障全般にわたって改革を進めてまいります。

 少子化の時代にあって、当然、子供たち、子育て世代への支援も充実します。子供たちの誰もが、家庭の経済事情にかかわらず、夢に向かって頑張ることができる。そういう社会を目指し、昨年の幼児教育・保育の無償化に続き、本年4月から、真に必要な子供たちの高等教育の無償化を行います。

 令和の新しい時代、その未来をしっかりと見据えながら、全ての世代が安心できる社会保障制度へと改革していく。これが、本年、内閣の最大のチャレンジであると考えております。

(以下略)
全文はこちら→http://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2020/0106nentou.html

前回の東京オリンピックは私が高校3年生の時だった。
あれから56年、いまや自他ともに認めるジジイになった。安倍総理の言う通り高度経済成長を支えた団塊世代はいまや全員もれなく高齢者になったのである。

そして、これはお金だけでは解決できない「大変困難な問題」なのである。
安倍政権はその問題に対し、着実に手を打ちつつある。

(以上)
 

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