細野豪志は脱皮できるか? | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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第二次安倍政権発足から半年余りたったある日、安倍総理は自身のフェイスブックに次のような投稿をした。外遊先のポーランドからだ。
こうしてみると、当時の安倍総理はいまよりはるかに自由に発言している印象だ。

安倍 晋三
2013年6月16日
 
 昨夜ポーランドに到着し、これから首脳会談です。
そしてV4首脳会談に望みます。その後「ハンガリー」「チェコ」「スロバキア」と個別に会談予定。
かなりタイトな日程です。

ところで報道によると先日の田中均氏に対する私の批判に対し細野豪志民主党幹事長が的外れな批判をしているようです。
よくあるパターンの攻撃です

総理大臣が「一個人を批判すべきではない」と、中身ではなくその姿を批判するというスタイル
私の批判は、田中均氏が局長としと関わった「国民の生命と主権に関わる判断」と「公務員としとの記録を残す」との義務についての批判です。
「外務省元幹部」としての肩書きで写真を大きく掲載する事も了解しての新聞でのコメントやテレビを活用した活動ですから「一個人」との認識は全く的外れです。
私の厳しく的確な(笑)反論を封じようとの意図でしょう。
外交官として田中均さんの判断と行動について細野さんは問題ないと思っているのでしょうか。
最初にそこはパス。
そこから逃げて、あの時の自身の政治家としての行動に対する自省はまったく無い。
…だからダメなんです。


かつて貴方はNHKで「自民党には戦争をやりたがっている人がいる」と言ってのけました。
自民党、ひいては日本の政治の信用を貶めた人物です。
私はその発言を出演者から聞き、街頭で貴方にこう質しました。「戦争したがっている自民党の議員とは誰ですか?公共の電波で民主党を代表する立場でそう発言した以上もちろん事実なんでしょうね。貴方が名前を上げたら私は直ちにその人物を除名します。もし名前も出せないいい加減な中傷で自民党を貶めようとしたのであれば責任をとるべきです」と。

あれから細野さん随分時がたちましたが、頬被りですか?
「民主党は息を吐く様に嘘をつく」との批評が聞こえて来そうです。

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=368173853306064&set=a.132334373556681&type=3&theater

詳細は下記の拙エントリを参照いただきたいが、やりとりの概要はこうだ。

まず、元外務省の田中均氏が毎日新聞のコラムで安倍外交を批判したことを受けて安倍総理が「彼に外交を語る資格はありません」と激しく反論した。

そこに当時の民主党幹事長だった細野氏が参戦し、「総理大臣が一個人を批判すべきではない」、「人権や民主主義という基本的な価値観が実は危機にさらされている」などと批判した。
それに対し安倍総理は上記のように挑発したが、結局、細野氏は沈黙したままだった。

(参考)
安倍総理 外遊中の息抜きか? 2013-06-16 
https://ameblo.jp/akiran1969/entry-11553796438.html

上記エントリに「あまりに痛快」と書いたが、いま読み返しても実に痛快だ。
このように安倍総理は2012年の総裁選に出馬すると決めたころからこの年くらいまではSNSやテレビでかなりはっきりとモノを言っていた。

ところが、ある時期からはこのような厳しい反論は影をひそめてしまった。

遠慮せずにもっとはっきり言えばいいのにと思うが、安倍総理は政治的な成果を優先して感情を抑えて我慢してきたのだろう。その姿勢に一部の右派からは激しい批判もあるが、そのような努力の積み重ねが憲政史上最長政権につながったのだ。

支持者としては歯がゆいしストレスもたまるが、言いたいことをズバリ言えずに一番ストレスを感じているのは総理自身だ。国会で時たまヤジを飛ばすのも自身のガス抜きかもしれない(笑)。
まあ、こちらも当分我慢が必要だ。

さて、上記のように自民党総裁から厳しい反論をくらった細野氏だが、今年1月末に自民党二階派の客員会員となった。現在は無所属(自由民主党との統一会派)だが、みんなの党から自民党入りして活躍している和田正宗氏も統一会派入りのステップを踏んでいる。

菅官房長官とも近いと言われているから、いまは頑張って自民党入りを目指している最中なのだろう。

そんな細野氏だが、最近はツイッターで頻繁に発信するなどネットでの評価が高まっている
特に福島原発の処理水の問題での一連の発言は、野党やマスコミはもちろん与党議員も触れたがらない中だから、いい意味で目立っている




上記のツイートにもあるように、朝日新聞の言論サイト「論座」にも次のような論説を寄稿している。

福島原発処理水の海洋放出を決断する時だ
 東京電力福島第一原発に保管されている処理水を巡って議論が活発になっている。きっかけの一つは、各種の国際会議において韓国が処理水の危険性を喧伝したことにある。

 処理水に関する責任の一端は、原発事故直後の責任者である私にもある。過去にも処理水については国内でも様々なデマが流布してきたが、疑いを持たせた責任は原発事故を防げなかった政府にもあると考えて、批判はしてこなかった。

 しかし、国内のデマを放置してきたことが、韓国の政治的かつ理不尽な主張につながっている面があり、もはや放置することはできない。

 結論から言うと、私はトリチウムを含む処理水を海洋放出する以外の選択肢はないと考えている。

 処理水については、事故直後より様々な方法が検討されてきたが、トリチウムを除去するには膨大な電力を要し、全ての処理水からトリチウムを除去するのは非現実的だ。

(以下略)
全文はこちら⇒https://webronza.asahi.com/politics/articles/2019111500002.html

いまは一議員だが、環境大臣や原子力行政担当大臣を務めた経験があるから進次郎大臣などより発言によほど重みがある。論説の内容も分かりやすい
海外向けに英語でも発信するなど、この問題についての力の入れようは相当なものだ。

これを、自民党に受け入れられたいから必死にやっていると批判的に言う人もいる。
桜を見る会の件で「招待枠は我々にもあった」と発言したことを、「反吐の出そうな自民党への擦り寄り発言」と酷評する人もいた。

まあ、そうなのかもしれないが、元民主党の環境大臣が海洋放出する以外の選択肢はないと理路整然と主張することには大きな意味がある。世論への影響も無視できないだろう。

桜を見る会に関する発言も、元民主党の幹部だから実に説得力があった。

このように、自民党議員が言えないこと、言いにくいことを発信してくれるのなら、安倍政権支持者としては歓迎したいと思う。

これだけの発信力を持っている議員は自民党にも多くない

 

ところで、上記で紹介したように、細野氏は安倍総理から厳しく反論されたとき再反論できずにだまってしまったが、実はその後も同じようなことがあった。

2016年9月の所信表明演説で安倍総理が海上保安庁、警察、自衛隊の活躍を挙げ、「今この場所から、心からの敬意を表そう」と呼び掛け、議場全体が拍手に包まれるという出来事があった。このとき細野氏は自分も拍手に参加していたのに、その後の予算員会で批判したのだ。

「議場全体が安倍総理に対して拍手しているように見える」「首相自身も拍手したのを見ると『この国の国会ではない』との錯覚を覚えた」などと主観に基づいて批判したのである。

これに対し、安倍総理は「どこかの国とはどこの国か」「侮辱だ」などと激しく反論した。

議場はヤジが飛び交い騒然としたが、この時も細野氏はそれ以上反論しなかった

自身も拍手したように、安倍総理の意図がそんなところにないことは十分わかっていたのだ。

特定野党らしく批判ありきで噛みついたものの、相手の主張がもっともだと思ったらそれ以上ごり押しできなかったのだ。

その辺りはブーメラン直撃が趣味としか思えない面の皮の厚い連中とはずいぶん違う。
同じ元民主党の幹部でも、枝野、菅、安住、蓮舫、辻元各氏のような無神経さは持ち合わせていないから、相手の的確な反論には沈黙してしまうのだろう。

政治家としてそういうところは弱点とも言えるが、事実を平気で捻じ曲げる連中にはない誠実さは感じる。旧宮家復帰に反対で女性宮家に積極的なことなど気になる点もあるが、氏の知名度や発信力の高さは自民党にとっても安倍政権にとってもプラスになるだろう。

かつて氏に対し「…だからダメなんです」「民主党は息を吐く様に嘘をつく」と酷評した安倍総理が現在の細野氏をどう評価するのか分からない。しかし、国民に一度失敗しても再チャレンジしようと呼びかけているのも安倍総理だ。

細野氏が心機一転、政治家としての結果を残せば評価も変わるのではないか。

(以上)
 

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