止まらない野党の劣化 | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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共同通信の世論調査でれいわ新選組の政党支持率は前回より倍増し、共産党と並ぶ野党2位となった。また、NHKから国民を守る党も国民民主党と肩を並べるまで支持を伸ばしている。
新しいタイプのポピュリズム政党が誕生し、支持を広げたのである。

れいわの支持率が選挙後に上がったのは、重度障碍者の二人の議員や党首の山本太郎氏がマスコミで取り上げられる機会が増えたからだ。また、山本氏の選挙中やその後の街頭演説がネットで拡散されることで支持者を増やしているようだ。

彼の演説は過剰な演技や突っ込みどころ満載の内容など、聞くに堪えないものだ。
しかも、調べればすぐに分かるウソを交えてこんなことを言う。
彼の支持者と思われる『にゃん吉』さんのツイートから。


にゃん吉@umetaro_uy
山本太郎「安倍政権でまずやった事。武器輸出三原則を事実上解禁。イージス艦1隻作るのに2500社、戦車に1300社、ミサイルシステムに1200社、戦闘機に1100社の国内企業が関わる。緊張を煽り中国が韓国がと言い続け、税金を安全保障という名の既得権益に」
9条改憲もそう。何に向かってるか分かるよね。

(下記リンクから映像も確認できる)
https://twitter.com/umetaro_uy/status/1161530474411507713

武器輸出三原則云々は野田政権が決めたことだが、聴衆はそんなことは気にも留めない。
彼が掲げる「消費税廃止」「奨学金チャラ」「全国一律!最低賃金1500円を政府が補償」などの政策が実現可能かどうか検証する気もないのだ。

現状に不満を感じている人は現状への過激な批判に溜飲を下げ、彼の語る政策に期待を寄せる。彼の言っていることが事実に基づいているかどうかより、演説を聞いている自分が気持ちいいかどうかの方がはるかに重要なのである。

そういう意味では、役者として特に優れているとは思えなかった彼の演技力が演説に活きている。さくら役のタレントの前で虚実取り交ぜて解説する池上彰氏と手法が似ているが、感情に強く訴える点でこちらのほうが熱狂的に受け入れられる傾向がある。

橋下維新や小池希望の党と似ているが、それと比べてもれいわは感情に訴える傾向が特に強いようだ。旧民主党系のパフォーマンスにはどこかぎこちなさが感じられたが、山本太郎氏は何の迷いもなく泣いて見せることができる。

そんなれいわ新撰組の野党の中での位置づけを、次のツイートが実にうまく表現している。


黒瀬 深@Shin_kurose
れいわ新選組はすごい。信者の盲信さは公明党レベルで、組織や政策の過激さは共産党レベルで、その実現性のなさは旧民主党のよう。全ての野党のいいとこ取りをしたハイブリッドだ。
午前8:14 · 2019年8月19日

https://twitter.com/Shin_kurose/status/1163227593463623680


旧民主党の連中が安倍政権の批判をしても自分たちの政権時と比較されたらだいたいブーメランになる。面の皮の厚い彼らはそれでも批判を繰り返してきたが、さすがにそれも通用しなくなっている。

とっくにネタ切れになっていて、いくらマスコミの全面的な後押しがあっても迫力のある追及や批判ができなくなっているのだ。そんな時に、ウソでもなんでも平気な政権を取る前の民主党よりはるかに過激なポピュリズム政党が登場し、一定の支持を得たのである。

特定マスコミがこれに期待するのもある意味当然で、反日新聞朝日のあの人もずいぶん期待しているようだ。

鮫島浩@SamejimaH
テレビ新聞が参院選で山本太郎とれいわを普通に報道していたら投票率は5割を超えれいわは5議席は獲得しただろう。参院選報道はあまりに酷かった。日本の政治変革をかなり遅らせた。なのにテレビ新聞は反省の総括をしてない。誰も責任を取ってない。まるで安倍政権だ。

https://twitter.com/SamejimaH/status/1163067192302137344


反日界隈は最近の旧民主党系や共産党に不満を感じ、一見根拠のありそうな安倍批判を繰り広げるれいわ新選組に期待を寄せ始めたのである。
その結果が、冒頭ご紹介した共同通信の世論調査結果だろう。

ここで、改めて各政党の支持率を確認しておこう。


政党支持率
自民40.9(+3.9)
公明 5.1(+0.5)
立憲10.0(-3.5)
れ組 4.3(+2.1)
共産 4.3(-1.0)
維新 3.8(-3.0)
国民 1.4(-0.3)
N国 1.3(+0.3)
社民 0.7(±0)
支持なし 26.6(+0.7)

(参考)内閣支持率
支持する 50.3(+1.7)
支持しない34.6(-3.6)

(2019/8/18 共同通信報道より)


独断と偏見で分析してみよう。

「支持なし」に大きな変化がない中で自民党が4%近く上げているのは、野党同士で食い合いをしているということだ。

立憲民主党が3.5%も減っているが、より過激さを求める人は”れ組”に流れ、漠然と不満を感じている人の一部は「支持なし」に回ったのだろう。

「支持なし」は0.7%増加だが、ここから自民党支持に回った人も多いはずだから立憲支持から「支持なし」になった人はかなり多いとみる。

維新が-3%と大きく減らしているが、これは、参院選前後の橋下、松井、吉村、丸山の各氏、さらには寅8のメンバーも絡んだ一連の論争や騒ぎが大きく影響していそうだ。
あれで、維新の過激な部分に気付いた人がかなり自民党に移ったのではないか。

その結果、”れいわ新選組”は維新を抜いて共産党と並ぶ(僅かにれ組が上との情報も)野党2番目の支持率となった。選挙前にこれを予測した人はほとんどいないと思うが、立憲に見切りをつけたマスコミが反安倍として持ち上げればさらに大きく伸びる可能性がある。

ネットの言論サイト『アゴラ』編集長の新田哲史氏は、ツイッターで次のようにコメントしている。


新田哲史@TetsuNitta
れいわの支持率が、共産を鼻差で上回ったことが話題だが、維新はワンポイントも差をつけられ、公明の背中が見えてる状態。想定してなかったわけではないが、浸透スピードは予想をはるかに超えていて、いよいよホントにヤバイ💦

戦間期のドイツの歴史が繰り返されるのか…。
午前8:34 · 2019年8月19日

https://twitter.com/TetsuNitta/status/1163232751534800896


山本太郎氏にはたしかにヤバイ感じがある。
同じ演説の上手さでも、ワイドショー世代受けする小泉進次郎氏あたりとは違う過激さがある。ヒトラーのように聴衆を熱狂させるコツを掴んでいるようにも見える。

しかし、第二次大戦に世界を巻き込んだドイツの歴史が繰り返されることはまずない。
敗戦国として国中に不安と不満が渦巻いていたあの頃のドイツと、悪夢の民主党政権時代を乗り越えて緩やかな成長軌道に乗り始めた現在の日本では環境が全く違うのである。

上念司氏が『極端な「イズム」が台頭するときには、必ずその背後に経済的な混乱がある』と喝破したように、当時のドイツにはヒットラーのような人物の登場を期待する空気が有ったのだ。だから、国民は選挙を通じて独裁者を誕生させた。

日本にも独裁者を期待する声がないわけではなく、安倍総理を独裁者呼ばわりする連中も、逆に弱腰と批判する連中もその点では似たようなものだ。
しかし、安倍政権になってから国民の多くは現状に満足している。



色々注文はあっても、現在の日本社会はそんなに悪くないと思っている人が多いのである。
マスコミが鮫島某が望むようにれいわ推しに力を入れれば、次の選挙でそれなりのブームになる可能性はあるが、その場合も野党内の食い合いにとどまるはずだ。

(以上)
 

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