ネット選挙のいま昔 | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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安倍晋三応援ブログです。
やっと明るい未来を語る政治家が総理大臣になりました。しかし、闘いはまだまだこれから。子や孫が希望を持てる国になることを願うおやじです。

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12年前の参院選で三橋貴明氏を応援したことは何度か書いた。
あの時、思ったほど票を伸ばせなかった理由は色々あると思うが、ご本人は「ネット選挙の解禁が見送られ、拡散的なプロモーションが出来なかったことが痛烈に響いた」と述べている。

史上初めてのネット選挙になると見込んで用意したイベントができなくなったというのである。

 

 

ただ、彼のように地盤もカバンもない人物が自民党の公認をもらい、多くのボランティアに支えられ、4万票を超える票を集められたのがネットの威力だったことは間違いない。

新刊出版講演会をブログで呼びかけただけで出馬を期待する大勢の支持者が集まり、顔も名前も知らない同志が分担して会場整理や受付を務めた。2ちゃんねる出身の彼の登場は自分は政治とは無縁だと思っていた多くのネット民を引き寄せたのである。

会場を覗きに来た国会議員氏は想像以上の聴衆の数と熱気に驚いていた。
得票数は私たちの期待を大きく下回ったが、ネット選挙の可能性を大いに示した活動だったのである。
そういう意味では、あの無謀とも思える挑戦には大いに意味があったと言える。

現在のようにネットを利用した選挙活動が解禁となったのは、2年後の2013年4月だったが、このころから政治活動にネットを活用する政治家も増え始めたように思う。中でも安倍総理は比較的早くから(たぶん2012年3月から)フェイスブックを利用している。

その威力が最初に発揮されたのが例の「3500円カツカレー」批判に対する余裕の反論だった。

(前略)
ところで、今日も台風のため大変な暴風ですが、私自身も総裁就任後から、一部のマスコミから例によって、様々な非難の嵐にさらされています。
謙虚に受け止めつつも、出陣式の日のカツカレーまで批判されると戸惑いを覚えます(笑)

「3500円の贅沢カツカレー」と言われていますが、会場費込みの値段で参加した議員皆でワリカンしたものです。

「安倍批判してた○○新聞のレストランのカツカレーは3675円!」とか「天下の××新聞の社屋レストランのカツカレーは5775円だ!」と逆にネットで批判されていましたね

今や、インターネットでマスコミの発言も精査され、このカツカレー論争等 ジョークの対象となります。
何れにせよ、カツカレーがゲンが良かったのも事実ですね。

(安倍晋三さんのフェイスブックより)


その後も、民主党の仙谷由人議員から内容証明郵便で公開討論を求められた時も、多忙を理由にフェイスブックのコメント欄での討論を呼びかけて追っ払っている。
何度呼びかけても仙石氏からは反応がなかったのである。

そして、この年(2012年)の総選挙では、史上初めてのネット党首討論が開催された。
これも、当時の野田首相の「いつでも、どこでもいいので党首討論をやりたい」に対し「じゃあニコニコ動画でやろう」と受けたのである。


衆議院議員総選挙2012
ネット党首討論会(2012年11月29日)全文書き起こし

https://ch.nicovideo.jp/sousenkyo/blomaga/ar20080


ネットの威力を知り、自身への支持も高いことも知っていたから、このような対応をしたのだろう。

もっとも、総理になってからは多忙さや発言の影響力の大きさなどからか、野党時代のような鋭い突っ込みは影をひそめ、発信の回数も減ってしまったが。

また、ネットではインスタグラムやツイッター、ユーチューブなどの利用者がどんどん増えたが、それに比べて政治家のこれらの利用はあまり進まなかった

選挙制度面でも、とっくに実現していてもおかしくないネット投票もまだ実現してない。

ただ、その後のツイッター大統領トランプ氏の登場はネットでの発信に積極的とは言えなかった政治家たちに大きな刺激を与えたようだ。なにしろ、大統領のツイートが3回目の米朝会談につながる時代なのだから、政治家も苦手だからでは済まされないと思うだろう。

そのせいかどうか、今回の選挙ではネットを利用する議員が増えたように思う。
そして、今回の参院選でその威力を見せつけているのが、党内でも指折りのIT通で広報の専門家でもある世耕経産相だ。

経産相の職務と他候補の応援のために地元には最初の日しか居れなかったが、その合間を縫って、和歌山とネットで結んでウェブ集会を開くなどしている。
これこそネット選挙活動である。


https://twitter.com/SekoHiroshige/status/1149517838832394244

さらに、氏の本領を発揮したのが、韓国に対する輸出管理の見直しに関する一連のツイートだ。韓国側の言い分をそのまま伝えるマスコミ報道に対し、次のように反論・説明している。

 


https://twitter.com/SekoHiroshige/status/1149281759667769344

 

グーの根も出ない反論だと思うが、マスコミ各社はこれをほとんど無視した。
その上、識者や専門家と称する連中から韓国寄りのコメントをとって、読者をミスリードしようとする。
世耕大臣はそれに対しても次のようにコメントしている。



まだまだオールドメディアの力は強く、この問題一つとっても正しく報道されているとは言えない。

文在寅大統領の言い分はそのまま流すのに、当事者中の当事者の世耕経産相による完璧とも思える反論ツイートは無視するのである。

とはいえ、12年前と比べるとネットの存在が選挙に与える影響は、はるかに大きくなっている。

たとえば、丸山穂高議員の一連の騒ぎに関するツイッターでのやり取りを通して、橋下氏の影響力がまだまだ強いことも分かった。
私は維新が彼と距離を取り始めたと思っていたが、そうではなかったのだ

また、橋下氏の圧倒的な議論の強さも、ツイッターではあまり通用しないこともはっきりした。

発言が文字で残るから、橋下氏お得意の論点ずらしなどの手法が通用しないのだ。
仙石氏が安倍総理のフェイスブックへの誘いに乗らなかったのも、同じ理由だろう。

蓮舫氏のように都合の悪いコメントをするフォロワーをブロックする議員も同じ理由だろう。
一時は政治家を目指した三橋氏も、ブログに批判的なコメントを寄せる読者を次々とブロックし、昔の支持者は離れていった。

それはともかく、財源も怪しいポピュリズム政策を掲げ、印象操作と政権批判ばかり繰り返すブーメラン野党にとって、それらを暴かれるネットは鬼門だろう。
批判は無視したりブロックするから、コメント欄にはお花畑が広がっているが。

すでに政治とネットは切っても切れない関係になりつつあるが、今後さらにそうなってゆくだろう。
実に楽しみである。

(以上)
 

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