安倍政権を支え続ける名官房長官 | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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安倍晋三応援ブログです。
やっと明るい未来を語る政治家が総理大臣になりました。しかし、闘いはまだまだこれから。子や孫が希望を持てる国になることを願うおやじです。


月刊HanadaとWILLの11月号のどちらを購入するか今月も迷ったが、菅官房長官の『初めて明かす 安倍政権の真実』が決め手になって月刊Hanadaを購入した。
ざっと読んだだけだが、期待にたがわず今月号も読みごたえがある。

お目当ての『初めて明かす 安倍政権の真実』だが、総理の陰に隠れて目立たなかった官房長官の日々の仕事ぶりを初めて公開している。



(月刊Hanada11月号より引用)

菅氏は官房長官就任以来、約6年間、一日も休まず、横浜の自宅にも一切帰らずにこのような仕事漬けの生活を続けてきた。まるで修行者のような生活だが、体調管理には人一倍気を遣っていて万全だという。

そして、これだけ忙しくてもたとえ1,2分でも一日に2,3度は必ず面会するようにしているそうだ。簡単なようで実践は難しいことをずっと継続できるのは着実に成果を積み重ねてきた安倍政権らしさの表れだ。

そして、もっとも私の興味を引いたのは、菅氏が安倍総理との出会いや、その後、信頼関係を深めていく様子を語っている部分だ。
2人が初めて、まともに話をしたのは2001年12月だという。

自民党の総務会で菅氏が「日本人を拉致した北朝鮮にコメの援助を行っても北の指導部を強化するだけ」「貨客船と称する万景峰号の入港を即刻禁止すべき」などと発言したことがきっかけだった。菅氏は当時の安倍官房副長官と面会した時のことを次のように語っている。


 総務会での私の発言が産経新聞一面の右隅に載り、それを読んだ安倍総理(当時、官房副長官)から「会いたい」と連絡をいただいたのが始まりでした。いざじっくりと話をして、その国家観に共感し、「この人を将来、総理、総裁にしたい」と直感しました。万景峰号入港禁止法案に「全面的に協力します」と申し出てくれただけではなく、拉致被害者を助け出したいという強い意志も言葉にしていました。何よりも、政治家として揺るがぬ国家観を持っていた。
 
 総理はある意味で英才教育を受けたサラブレッドです。ところが、総理にはそうした人には通常みられない強さや包容力があった。これまで会ったことがないタイプの政治家で、「この人は必ず総理になる器を備えた人物だ」と思いましたね。



安倍氏はその後、あれよあれよという間に総理になる。
その政権の総務大臣に抜擢されたことで2人が話す機会も増え、菅氏は安倍晋三という人物をより深く知るようになる。

さらに菅氏は、「自分はあまり人とベタベタと付き合うことをしない」と前置きしたうえで、安倍晋三という政治家を知れば知るほど「この人は間違いない」と確信したと述べている。
前置きからは、いかに強くほれ込んだかが伝わってくる

だから、安倍総理が突然退陣を表明したことを外出先で知った時も「もう一度やってもらいたい」と即座に思ったという。

第一次安倍政権は、僅かな期間に教育基本法改正、防衛省昇格、国民投票法、公務員制度改革などを断行し、実績をあげていた。なので「いつの日か再チャレンジしてもらいたい」と考え
、総理退陣後も折を見ては会っていたと打ち明けている。

安倍総理が野党時代に山本幸三、高橋洋一氏などと経済の勉強会を立ち上げアベノミクスの元になる政策を作ったことはよく知られているが、菅氏もこの集まりに参加していたのである。

さらに、菅氏が2012年の総裁選で「安倍さんは勝てる」と確信し、出馬するように安倍総理を説得するくだりも興味深い。

総裁選の公示日(9月14日)の約一カ月前、8月12日に共同通信が行った「次の総理大臣にだれがふさわしいか?」で、自民党支持者の20%が石破茂、石原伸晃15%、安倍晋三10%という結果が出た。自民党支持者だけの数字だから、石破氏が圧倒的に有利だ。

ところが、この数字を見た菅氏は「勝てる」と確信し、動き始めたという。

安倍氏は、マスコミからも世間からも「終わった政治家」と見られ、出馬表明はもちろん、誰も出馬するとも思っていなかった。
そんな安倍氏に期待する人が10%もいるのであれば十分戦えると考えたのだ。

この時期に安倍氏を支持する人の多くは、菅氏と同様その国家観に共感し、第一次政権で見せた圧倒的な実行力を知っていた。私もその一人だ。辞め方や健康状態に不信感を持つ人も多いが、そのうちの一定数を納得させれば、支持はさらに伸びると考えたのだ。

また菅氏は、「二位の石原氏を超えれば競い合える。それはそれほど難しいことではない」とも述べている。その理由は述べていないが、決選投票になれば裏切り行為などで人望のない石破氏より安倍氏の方に議員票が回ることは十分考えられる。

この時の判断が間違っていなかったことがよほどうれしいのか、菅氏はこの世論調査結果を知らせるメールをいまも携帯に保存して持っていると語っている。

そして、菅氏はまだ出馬を決めかねていた安倍氏の説得に乗り出すが、その時の様子を次のように語っている。


 銀座の焼き鳥屋で安倍さんと二人で三時間にわたって話し合い、「出馬すべき」と説得しました。安倍さんは黙って聞いて頷くばかり。即答はしてくれなかったのですが、私はその表情や会話から、この国の危機を深く憂えていることを察し、粘り強く説得して、総裁選出馬にこぎつけました。


安倍総理が出馬を決断するまでには多くの人たちの説得や要請があったことは当ブログでも何度か触れてきた。しかし、菅氏が焼き鳥屋で三時間も説得していたことまでは知らなかった。

以上、記事のごく一部をご紹介しただけだが、全体から伝わってくるのは、この二人の信頼関係の想像以上の強さだ。同時に、我が国のために「この人を総理にしたい」と見込んだ政治家をとことん支え続ける菅氏の強い使命感を感じる。

菅氏は最後に自分の役割について次のように述べている。


 私は天下統一を成し遂げた豊臣秀吉に仕え、ナンバー2に徹した弟、豊臣秀長の生き方を参考にしております。今後も、安倍総理をしっかりとサポートして参ります。


氏を見ていて、まるで秀長のようだと思っていたが、ご本人もそれを意識していたのである。

安倍総理の周りにはこのように献身的に支える人が大勢いる。
彼らの存在とネット世論の後押しがあったから、周りが敵だらけの中でもここまでこれたのだ。

ここにきて菅氏が「官房長官の一日」を初めて公開したのは、これからの3年が最後だという意識があったからではないか。
これからの3年、安倍総理を支えて、やるべきことをやり抜くとの強い決意を感じるのである。

とはいえ、あと3年で何もかも実現するのはなかなか大変だ。
どうしてもやり残すことが出てくるかもしれない。

もしそうなったときは、菅氏が安倍総理の後を引き継いでやり遂げるという選択肢もある。
菅義偉という稀有な政治家なら、その重責を十分全うできるはずだ。

(以上)

月刊Hanada2018年11月号

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