「白い霧解散」はある? | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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内閣官房参与の飯島勲氏が仕掛けた解散風が永田町に吹き始めている。
氏は3月22日発売の週刊文春に「安倍首相は解散に打って出よ!」と書き、その後もテレビなどで繰り返し発言しており、それが風を起こし始めているのである。

また、昨年の今ごろには衆議院を解散して都議選とのW選が望ましいと発言し、ブームに乗っていた小池知事・都民ファーストと選挙協力を決めた公明党をけん制した。今回はモリカケに明け暮れている元民主など野党に対するけん制なのか、それとも・・

氏は、これまでも何度も解散風を煽ってきているが、その通りになったこともあれば外れたこともある。今回は、昨年9月の総選挙からまだ半年だし、国際情勢は緊迫している。国内外に課題は山積しており、解散などしばらくはないと考えるのが普通だろう。

しかし、当ブログに何度も登場いただいているベテラン政治記者の杉浦正章さんは、「飯島解散風は、外れが多いが時々当たるから要注意」などと、早期解散もあり得ると言っている。
ちなみに、このエントリのタイトル「白い霧解散」は杉浦氏の下記コラムからとった。


◎時々当たる飯島発の“解散風”
  いまだ“老熟”せぬ「狭量小泉節」
 政局がざわついてきた

http://thenagatachou.blog.so-net.ne.jp/2018-04-17


杉浦氏は16日朝のテレ朝の番組(たぶん「グッド!モーニング」)での飯島氏の発言を次のように紹介している。
(以下、太字強調はブログ主)

 政権のうち誰かが解散風を吹かせ始める政局かと思っていたが、案の定16日内閣官房参与の飯島勲が解散発言の口火を切った。テレビ朝日の朝の番組で「私だったら、もう、今、解散しますね。100%」「今の状況を見ると最悪でも過半数は十分取れる」「過半数以上議席が取得できれば、安倍内閣の持続が当たり前。何ら問題ない」などとぶちまくっていた

安倍が、国会で森友学園や加計問題での、公文書の書き換え疑惑について、「全く私は指示していないと申し上げてきた。あとは国民の皆様が判断いただくことだと思う」との発言をしたことを根拠に飯島は、「『国民が判断する』ということは、解散しかないじゃないですか。そうでしょう?」と述べた。

(同上より)http://thenagatachou.blog.so-net.ne.jp/2018-04-17


飯島氏が繰り返し解散に言及したからか、絶望、じゃなかった、希望の党のタマキン氏が翌日には次のように反応している。


希望の党・玉木雄一郎代表「黒い霧解散も」
 希望の党の玉木雄一郎代表は17日の記者会見で、政権に不祥事が相次ぐ中、安倍晋三首相が打開策として9月の自民党総裁選前に衆院を解散する可能性について言及した。玉木氏は「疑惑を払拭するための『黒い霧解散』を行う可能性が高まっている」と指摘し、「強いまとまりのある野党を作っていくことが重要だ」と述べた。

https://www.sankei.com/politics/news/180417/plt1804170043-n1.html


それにしても、「黒い霧解散」とは、ずいぶん昔に聞いた言葉である。

1965年ごろから続いた一連の疑惑騒動につけられたこのネーミングには、当時学生だったブログ主も悪いイメージを持っていた。なにしろ「黒い霧」なのだ。
タマキン氏も、「黒い霧」が安倍政権に立ち込めているという意味で使ったのだろう。

しかし、当時も現役の政治記者だった杉浦氏によると、安倍総理の叔父、佐藤栄作総理が直面した黒い霧問題は今回のモリカケ騒動に似ているらしい。
当時のことを、氏は次のように書いている。


今と似た根拠レスの政権追及ムードに端を発した黒い霧解散の例を語れる現役政治記者はもう筆者しかいない。黒い霧問題は第一次佐藤内閣が発足した1965年からくすぶり始めた。その内容は現在の野党による追及に似て、黒い霧の名前通り得体の知れぬ“ヌエ”的な性格を持っていた。具体例としては虎ノ門国有地払い下げ問題をめぐる恐喝・詐欺(さぎ)事件で逮捕された田中彰治事件、防衛長官上林山栄吉の大名行列並みのお国入り事件、松野頼三の官費による私的な外国旅行などなどだ。佐藤とは関係がない、愚にも付かない問題をひっくるめて黒い霧と称して野党が追及、マスコミが書き立てた

 今回もモリだのカケだのが「贈収賄事件」や「首相の犯罪」に直結する流れにはなく、実態がないから、言うならば「白い霧」にすぎない。白い霧の向こうからは美女が出てくるのが通例で、“怪物”が現れることはあり得ない。朝日やTBSなどを中心とする“マスコミ追及班”は、何かを引き出そうと躍起だが、これはマスコミのあるべき本道にもとる。なぜなら根拠なしに“あやしい”だけが先行して、ファクトが付いてこないからだ。むやみやたらに政権のつるし上げを図ろうとしているだけだ。

 佐藤はこうしたムードを断ち切るために66年12月27日に解散を決断、67年1月の総選挙を断行した。微減したが自民党は善戦した。日本国民はばかではない。大勢は真実がどこにあるかを訴えれば納得する国民である。任期満了まで1年を切る中での解散であった。

http://thenagatachou.blog.so-net.ne.jp/2018-04-17


佐藤総理とは関係ない問題を煽って黒い霧を発生させたのは野党と連携したマスコミだったのだ。佐藤総理の退陣記者会見は無人の会見室でNHKのテレビカメラに一人語りかけるという前代未聞のものだったが、マスコミ、特に新聞に対する不信感は強かったのだろう。

とはいえ、ネットなど影も形もないこの時代でも国民の多くは正しい選択をした。
総選挙では、自民党は微減したものの安定多数を獲得して黒い霧を吹き飛ばし、まさに「大山鳴動して鼠一匹」の結果に終わったのである。

それにしても、恐喝・詐欺で逮捕された田中彰治は籠池被告に重なるし、防衛省がらみのしようもない話もモリカケ騒動によく似ている。
「根拠レス」の追及ムード、つるし上げムードも当時と同じである。

黒い霧か白い霧かは別として(朝日の仕掛けだから赤い霧かw)、その発生源がマスコミ・野党連合軍という点はまったく同じなのである。彼らは自分たちが発生させた霧で真実を隠し、まるでその中心に安倍総理がいるかのように多くの国民に思わせているのである。

飯島氏がいま解散風を煽る意図はハッキリしないが、安倍総理には「いいタイミングでの解散総選挙」という選択肢があることは間違いない。産経の政治記者には安倍退陣の可能性を言う記者もいるが、杉浦氏が指摘するとおり安倍総理は退陣ではなく解散を選択するだろう。

永田町で政局がらみの話ばかり追いかけている記者連中には、安倍総理を必要とする世界情勢や政権支持層の底堅さが見えていないのだ。永田町に情報源を持ちながら、少し離れた立場にいる杉浦氏だからこそ見えるものがあるのだろう。

タマキンの慌てぶりからも飯島氏の狙いは当たっていることが分かる。いくら、モリカケで霧を発生させても野党の無能ぶりは国民にはっきり見えてしまっている。政党支持率が一向に上がらない中で解散などされたら大変だから慌てているのだ。

常在戦場。自民党議員もいつ解散があってもいいように準備をしておくべきである。

(以上)
 

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