まさかの展開 | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

安倍晋三応援ブログです。
やっと明るい未来を語る政治家が総理大臣になりました。しかし、闘いはまだまだこれから。子や孫が希望を持てる国になることを願うおやじです。

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三橋貴明氏が逮捕されるという衝撃のニュースが流れた。
彼のブログで多くを学び、選挙活動にお付き合いし、そして彼を見限った者として感じること、思い出すことなどを記しておきたい。

そもそも、このブログは彼の活動を少しでも応援したいと思って始めたものだ。
初めてのエントリでこのブログを始めた動機について次のように書いた。


私がブログを始めようと思い立ったのは、2ちゃんねる出身の作家『三橋貴明さん』が『暗い日本を明るく変えたい』と立ち上がり、政治活動を始める事を宣言したときです。
(始めまして 2010-05-03)https://ameblo.jp/akiran1969/entry-10524770945.html


彼が自身のブログで「ルビコン河を渡る」との表現で参院選出馬を明言したことで年甲斐もなく興奮し、少しでも応援しようとブログを始めた。彼に議員として国会の場、マスコミ、NETで国家のバランスシートを使って、財政破綻論と対決してほしいと考えたのである。

また、三橋氏は自民党の立党の精神に共感を覚えたことを公認を受けた理由として挙げたことで、初めて立党の精神や綱領を読み、自民党そのものにも関心を持つようになった。そして、私のように彼のおかげで政治や経済に興味を持つようになった人は多い。

また、それまで経済再生には改革の痛みに耐えることや無駄遣いの排除しかないと考えがちだった保守層にも彼の考え方は影響を与えたと思う。しかし、いつの頃からかそれまで批判していたドミナントストーリーを駆使して安倍政権批判に転じていった。

彼が変わってしまった理由には様々な見方があると思うが、私は安倍政権が誕生した時点で三橋氏の役割は終わっていたのだと思う。
2年ほど前のエントリでそのあたりについて次のように書いた。


では、安倍総理はなぜ三橋氏に政権に関わらせなかったのだろうか。内閣官房参与ではなくても審議会の委員などアドバイサー的な役割なら一杯あるはずだ。これもまた勝手な推測ではあるが、その理由は安倍政権発足後の言論活動に表れていると思う。

たとえば、彼は『第三の矢』成長戦略をおれ様定義の「構造改革」「新自由主義」「グローバリズム」などのレッテル貼りをして激しく批判したが、政策の具体的な中身には踏み込むことはほとんどない。何がダメなのか、なぜダメなのかを言わないのである。

当然、代替案もないわけで、以前からずっと主張してきた公共事業によるデフレ脱却や経済成長も建設業界の供給力の問題が表面化してきているのに、それに対する対応策も代替案も示せていない。これでは、政権内部にいても何の貢献も出来ないだろう。

考えてみれば、彼には具体的な政策を立案できるような経歴も経験もなかったから、それは当然だろう。様々なデータの分析を行い問題点を明確にするのと、その対応策を立案するのはまったく違う能力を求められるそこまで要求したこちらが甘かったのだ。

(三橋貴明氏の功罪 2015-11-06 )https://ameblo.jp/akiran1969/entry-12092635389.html


民主党政権を見るまでもなく、言うは易く行うは難しなのだ。
また、彼の資質に関してこんな指摘もある。



彼の大ヒットだった「国家のバランスシート」で後ろに立っていたのは廣宮孝信氏で、「TPP亡国論」では中野剛氏だろう。三橋氏は廣宮氏のバランスシートをシンプルなグラフで示し、それを見た多くの人は一瞬で財政破綻論が間違っていることを理解した。

ただ、彼はマスコミを批判する著作も出しているが、この分野では独自の取材などもしていた。しかし、中野氏のイタコを始めだした彼は、安倍政権がTPP交渉に踏み出したころから批判に転じた。こちらのほうが同業者と競合しないブルーオーシャンだと考えたのだろうか。

彼の著作もブログも読んでいないので最近の主張はほとんど知らないが、ますます激化するマスコミの暴走とそれをネタにした月刊Hanadaの好調さを見ると、もっとこの分野に力をいれておけば良かったのにと思う。

迷走を始めた彼の周りからは彼の経済塾の生徒だったブロガーや、コメント欄で熱い議論を闘わせて「集合知」の力を見せていた読者が次々と離れていった。彼自身も指摘や直言をする読者をアク禁にして締め出していったのである。

そのあたりの経過や感想を「そして誰もいなくなった」というエントリにまとめた。
タイトルはアガサ・クリスティの名作になぞらえたものだ。


そして誰もいなくなった

(前略)

選挙に敗れたあと、少し更新を休んだ後はすぐに通常に戻った三橋さんのブログだが、当時、選挙前も選挙後も変わりなくコメントで励ましたり意見を述べたりしていた人の多くは現在はアメブロの会員ですらなくなっている。当時から支持し続けている人は案外少ないのかもしれない。

とはいえ、三橋さん自身が「集合知」と呼ぶように、その後もコメント欄には、きちんと自分の考えを述べる人がどんどん現れ、ブログを盛り上げてきた。ブログ、著作、あるいは三橋塾などで勉強した新しい三橋支持者が多く現れ、読み応えのあるやりとりをするようになっていった。

ところが、安倍政権の誕生からしばらくして、三橋さんの論調が変わり始めてからは、コメント欄の様子にも変化が現れる。そして、いわば教え子ともいうべき人たちが、その教えに従っておかしいと思うことを三橋さんに直言することをだんだん許さなくなっていったように思う。

その結果、そういう弟子、あるいは本当の意味の支持者ともいうべき常連さんがアクセス禁止になったり、自ら離れていった。なんとか師匠に気付いてもらいたいと頑張る人もいたが、最後は、自らがビッグブラザーと化してしまったブログ主を見離した。

開設から6年余りの間に、大きく支持が広がり、アメブロ一のメガブログに成長したこのブログ。その後、選挙で担いだ人たちが去り、集合知を構成していた知識も見識もある論客、弟子たちが次々といなくなるという、アガサ・クリスティの名作のタイトルを思い起こさせる展開となっている。

クリスティの名作は、ある漁師がボトルに入った手紙を見つけることで悲惨な結末が明らかになるが、動機がもうひとつはっきりしないこちらのミステリーには、今後どんな展開と結末が待っているのだろうか

 2014-07-03 https://ameblo.jp/akiran1969/entry-11888187770.html


「どんな展開と結末が待っているのだろうか」と書いたが、今回の件はまさかの展開だ。
かつての支持者としては今後どうなってゆくのか、やはり気になる。

(以上)
 

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