長万部(おしゃまんべ)の若者たちと選挙 | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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ネットで見かけた北海道の長万部町の人口構成を示すグラフが面白い。今回の選挙から投票権を得た18歳と19歳の人口が突出して多いのである。

 

 

 

種明かしをすると、この町に東京理科大学基礎工学部の全寮制のキャンパスがあり、総人口が6000人に満たないこの町に学生が358人いるからこういう結果になっているのだ。小さな町に学校ができると一気に町が若返る。

 

ちなみに、同大学の学部案内によると、基礎工学部ではこのような学問、自然、人が一体となった環境のなか、全寮制で初年度教育を行うことで、「従来の考え方に捉われない新しい視点、豊かな人間性に基づく確固たる視点を身に付けることができる」としている。

 

つまり、学生生活に慣れるまでの1年間限定の寮生活なのだが、全員が住民票を移しているから18~19歳だけが突出して多いのである。二回生になるとみんな東京のキャンパスに移るから、20歳以上はガクッと少なくなるのだ。

 

さらに、学部案内によると、寮は4人一部屋で4部屋一クラスタ制となっており、振り分けは学科に関係なく、異なる分野を目指す仲間との交流を意図しているという。親元からの長期通学で、電車の中で居眠りばかりして時間を無駄にした身としてはうらやましい。

 

それはさておき、ツイッターで知ったこのグラフはその長万部町を拠点に情報発信をしているremanbe(リマンベ)というデジタルメディアに掲載されていた。その『東京理科大がある長万部町、18歳選挙権の影響が凄まじいと話題に』と題する記事をご紹介。


東京理科大がある長万部町、18歳選挙権の影響が凄まじいと話題に
http://www.remanbe.jp/?p=919


記事はリンクから読んでいただくとして、タイトルの元になっているのが「長万部の理科大生の人口だけで町長選をひっくり返せるかもしれない」という認識だ。ただ、ちょっと冷静にグラフ全体を見れば分かるように、じじババのほうが圧倒的に多く、そう簡単ではない。

 

全員が結束すればそれも可能かもしれないが、18~19歳の358人は住民全体の6%でしかなく、圧倒的に多いじじババが結束したら絶対に勝てない。徒党を組めば対抗勢力も結束するから、現実に町長選を数の力でひっくり返すのは難しそうだ。

 

ずっと昔の若者として、ちょっと意地悪くそんな感想を持ったのだが、記事はそれだけでは終わっていない。その話を自分たち若者が政治にどうかかわっていくべきかにつなげ、新たに選挙権を得た若者向けの記事に仕立てている。

 

「若者と政治をつなぐ」をコンセプトに活動するNPO法人YouthCreate(ユースクリエイト)代表の原田謙介さんにいろいろ教えてもらう形だが、正直、話の内容はまだまだ幼い感じがある。しかし、次々とデータを示すあたりがやはり理科大学の学生さんだ。

 

それに、ではいい年をしたじじババが年輪を感じさせる議論をしているかといえば、そちらの方がもっと怪しい気がする。もちろん、人は様々だが根拠のないお花畑な思い込みが強いのはじじババ世代のほうに圧倒的に多いのではないか。

 

1986年生まれと若い原田謙介氏も、質問している若者たちも、妙な思い込みで政治を語ろうとしていないのがいい。長万部という小さな町に住んでみて、町の行く末と自分たち若者の関わりについて関心を強めていることもなんだかうれしい。

 

彼らが地元に溶け込み、余計な先入観を持たずに事実をきちんと見て、町の行く末を考えれば6%しかない人口でも影響力を発揮することができる。同様に人口ではじじババに圧倒されている日本中の若い世代がもっと政治に関心を持てば、日本の政治はさらに良くなる。

 

最近の世論調査の結果でも、若い世代のほうが民共連合に厳しい目を向けていることが分かっている。若者は自分の判断に自信を持ち、まずは投票所に出向いて自分の意志を政治に反映させるべきである。

 

(以上)

 

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