「一筆書き」の鉄道一日旅に行ってみた | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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やっと明るい未来を語る政治家が総理大臣になりました。しかし、闘いはまだまだこれから。子や孫が希望を持てる国になることを願うおやじです。

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今日は政治の話題を離れて。

先週の火曜日(8日)会社の先輩二人と一緒にJRの一区間の切符(120円)でぐるっと遠回りをする一日旅に出かけた。JRでは『運賃は最短経路で計算する』ことになっているが、東京圏や大阪圏など特定のエリアでは、同じ駅を2回通らない一筆書きのような乗車を特例として認めているのである。

天王寺駅から隣の新今宮までは一駅だが、天王寺から関西線を逆に奈良方面に向かい、柘植から草津に乗りかえて東海道線の草津駅に向かう。草津駅からは東海道本線を大阪方面とは逆に東京方面に向かい、米原から北陸本線に入って、近江塩津で湖西線に乗り換える。

そして湖西線から山科で東海道線に入り、京都を経て大阪駅まで戻る。後は環状線内回りで天王寺駅の一つ手前の新今宮が終点になるのである。本当は、天王寺起点なら阪和線で和歌山に向かいぐるっと南の方を回ってから奈良経由で関西線に入るのが最長コースなのだが、今回は初心者コースにした。


もっとも、東京近郊ではもっとスケールの大きい一筆書きができるようで、こちらの方はもっと時間がかかるようだ。この旅は福岡、仙台、新潟などでも可能なようで、次のリンクではこの旅の楽しみ方を紹介している。

こんな旅のカタチもある

改札から外に出ることはできないので、食事は駅弁を買うか駅ナカの食堂にでも入るかだが、私たちは大阪寿司とお茶を買い込んで乗車した。丁度ソメイヨシノの満開の時期にあたり、沿線各地で何年分かの桜を堪能しながら、昔話や近況報告で久しぶりに大いに喋った。

先輩の一人はボランティアで幼稚園児を相手に木のおもちゃ作りなどを指導しており、お金を入れると動く貯金箱のような結構凝ったものを作らせると言う。「子供にそんな難しいものが作れるのですか?」と聞くと「そう思うやろ?ところが、みんなでワーワー言いながら結局作ってしまうんや」と言う。

そして、「子供というものは大人が思っているよりもっと能力があるもんや」と付け加えたので、「あのころ無理難題を押し付けてきたのはそんな親心からだったのですか」と聞くと、「そうや」と笑っている。たしかに、一番しんどかった20代後半のあの時期が一番懐かしい。

そうして3人は、直接向かえば2,3分の新今宮駅まで、景色と雑談を楽しみながら約6時間かけて到着し、そこで別れた。もっともその中には一人暮らしで日ごろ人と話す機会の少ないもう一人の先輩の長ーい話を聞くために大阪駅ナカの喫茶店での長い休憩時間も入っている。

急いで回ればもっと早く回れるが、乗り換え時間も気にせずにゆっくりマイペースで楽しむのがこの旅に合っている。実際、日程に追われて最短時間で仕事をこなすことばかり考えていたあの頃と逆に、わざわざ遠回りする旅はなかなかのものだった。

もっとも、現実の生活や仕事では、否応なく遠回りを余儀なくされることはよくある。通勤電車が不通になって遠回りしたり長時間待つなどの経験は誰もがあるだろうし、仕事ともなれば簡単な目標でも最短距離で到達するとは限らないし、それがストレスの元にもなる。

そして、否応なく遠回りを余儀なくされると言えば、つい思い浮かべてしまうのが安倍政権が掲げる「日本を取り戻す」という大きな目標だ。靖国神社は首相官邸からも安倍総理の私邸からも近いから、その気になれば毎日でも参拝できると思うが、そこに一度参拝するにはずいぶん回り道が必要だった。

集団的自衛権に関する憲法解釈の変更は安倍総理が決断して閣議決定すればいいだけで、国会の審議も議決も必要ない。しかし、その先の憲法改正までにらめば、今の段階では公明党や党内の意見を押し切って最短距離を行くのは得策ではない。そういう判断が、回り道をさせているのだ。

日本を取り戻すために必須のデフレ脱却にはこの時期の消費増税は大きな遠回りだが、安倍総理はそちらの道を選択した。つくづく我々の思い通りにはいかないものだなあと思うが、これが政治というものなのだろう。

しかし、「待てない保守」はそれが我慢できないらしく、何かといえば倒閣を叫んで反日勢力を喜ばせる。そういう人も、もちろん遠回りはやむを得ないとちゃんと理解している人も、一度のんびりと遠回りの旅でもしてみたらどうだろうか。と、最後はやっぱり政治の話になってしまった。

(以上)

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