『日本を取り戻す』お金や数値で測れない価値 | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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安倍晋三応援ブログです。
やっと明るい未来を語る政治家が総理大臣になりました。しかし、闘いはまだまだこれから。子や孫が希望を持てる国になることを願うおやじです。

アベノミクス第一の矢『大胆な金融緩和』は、第二の矢『機動的な財政政策』とセットでないと、日銀から供給されたお金はスムーズに民間に行き渡らない。これは、三橋さんのブログなどから学んだことで、その考えは今も変わらない。


ただ、黒田日銀の『次元の違う金融緩和』の成果とされる円高是正やそれに伴う株価の上昇は、解散が決まったとたんに始まった。当時の安倍総裁は、その後の『三本の矢』の原型となる経済政策は表明していたが、もちろん、まだ何にもしていなかった


黒田日銀が実際に金融緩和を導入したのは4月からだし、2月の補正予算による財政出動も実際に動き出したのは3月か4月くらいからだ。つまり、少なくともそれまでは「期待感」や「思惑」で市場が動いていただけなのだが、その結果、実体経済にもいい影響が出始めていた。


それは、後にアベノミクスと呼ばれる「三本の矢」の経済政策が評価されたからであり、その影には、安倍総理が総裁選のときから力を入れてきた強力な情報発信力がある彼はテレビで同じフレーズを繰り返し語り、ネットでも発信し、経済界にもメッセージを出し続けた。


つまり、これも安倍総理がよく言う「政治は結果」の事例で、リフレ派や我々財政出動派の思い描くシナリオとはだいぶ違っていたのである。例えば、同じ政策を野田政権が打ち出したとして、市場がこれほど反応しなかっただろうことは容易に想像できる。


もちろん、政策がピントの外れたものなら期待感も膨らまないし現実の成果も出ない。しかし私は、安倍総理が復活してからは、政治で結果を出すには上記のような政治力が必要で、政策の理論的な妥当性だけでは不十分だということをますます強く感じるようになった。


アベノミクスは、目標値もそれを達成するための政策も明確に示されているが、それを具体的に実現してゆくには、まさに政治力が必要だ。そして、安倍総理はその政治力を発揮して、消費増税の判断に注目を集めるくらいまで景気を上向かせてきた


我々には、現実の政治の世界は極めて分かりにくい。だから、自分の思い描く政策と違う方向に行くと、すぐに落胆したり批判に転じたりしがちだ。しかし、目標達成への道は一つではないし、もし最善の道があるとしても、そのとおりにできないことが多いのが政治である。


第一、経済は目標を数値で示せるが、『日本を取り戻す』という最終目標は、お金や数値では表せない。また、その手段であるセキュリティダイアモンド構想やTPP交渉にも、お金や数値では表せない外交・安全保障上の価値も損失もあるだろう。しかも、それは一人ひとりの価値観により評価が異なるのである。


政策は、あくまで客観的なデータや事実に基づき論じるべきだが、一方、お金や数値で計れない価値は、議論を複雑にするから忘れられがちだ。単純な政策論にばかり目を向けるのではなく、そういう視点でも今後の安倍政権を見ていきたいと思う


(以上)


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