映画「稲村ジェーン」 | Growing Wings

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淡路島在住、諸星アキラのブログ

1990年公開の日本映画「稲村ジェーン」を観た。
監督は、ミュージシャンの桑田佳祐。
舞台は、1965年の鎌倉市の稲村ヶ崎。
骨董屋で働くヒロシ(加勢大周)、その友人のラテン・バンドのリーダー、マサシ(金山一彦)、
マサシを追っているチンピラ、カッチャン(的場浩司)、マサシが横須賀から連れてきた
風俗嬢、波子(清水美砂【現在は、美沙】)、この4人が主人公で、彼らのドラマに
20年に一度、稲村ヶ崎にやってくるという大波「稲村ジェーン」をからめた話。
意味不明な行動、言動、荒い編集、突然のファンタジー等、作品的には批判にさらされても
仕方ない出来だと思う。
僕が、この映画を初めて観たのは、1991年の6月10日にレンタルで借りたビデオだった。
その時、29歳だった。前年に大阪からUターンして淡路島に帰ったのだが、
映画の主人公達と同じく、田舎で何もない青春の日々を過ごしていたのだった。
間違いなく駄作なのだが、心に引っかかり続けた映画なのだった。
それが、約30年を経てディスク化されるというニュース。うわ、懐かし!
まあ、レンタルに出たら借りて、また観ようと思っていたのだが、待てど暮らせどレンタルにならない。
売っているディスクも中古が出ないから高額なまま。
えーい、思い切って新品のDVDを買ってしまえ!ということで、このたび、目出度く再会しました。
意外な人がゲスト出演していたりして、発見もあった。
特典ディスク収録のメイキングに登場する桑田さん、出演者の若い事!
あ、僕も、当時は若かったな。
「暑かったけどヨゥ、短かったよナァ、夏。」
「稲村ジェーン」は、愛おしいタイムマシーンのような映画であった。