Growing Wings

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淡路島在住、諸星アキラのブログ

タイザン5の漫画「タコピーの原罪」を読んだ。
宇宙にハッピーを広めるために旅をしているタコに似たハッピー星人のタコピーは小学4年生の久世しずかと出会い友達になる。
しかし、しずかは、同級生の雲母坂まりなから毎日陰湿なイジメを受けていて、ついに自殺してしまう。
実は、しずかの母親は、夜の店で働いていて、まりなの父親は、その店に通い詰め家庭崩壊をしていて、まりな自身は、母親から虐待を受けていて、そのせいでしずかを逆恨みしていたのだ。
タコピーは、時を戻すアイテムでしずかが死なないように努めるが、今度は、まりなを殺す事になってしまう。
家庭に不満を持つ同級生の東直樹も巻き込んで、物語は、ますますダークな方向に向かうのだが意外などんでん返しを迎える。
タコピーをはじめとした可愛らしい絵とエグイ物語のギャップが強烈!
「悪夢版ドラえもん」と評されて話題になったらしい。
 

 
星野之宣の漫画「宗像教授セレクション 源氏物語と平安文学」を読んだ。
2006年の「再会」と2009年の「源氏物語昆虫記」の2作を1冊にまとめた本だ。
以前に単行本で読んでいるが、このつながりのある2作をまとめているのには意味があって
内容的には、「源氏物語」、「竹取物語」と浦島太郎伝説の3つの物語は、関連があるという
考察がされているのだ。
その謎解きにからめて宗像教授の青春時代の悲恋も語られて深い人間ドラマになっている。
題材もタイムリーなのでお勧めの1冊だ。
 

 
本宮ひろ志の漫画「むかし話」と「みらい話」を読んだ。
「むかし話」の方は、各地の民話や地名の由来になった話の短編集。
内容的に感動的な展開もなく淡々とした教訓的な話が続く。
バイオレンスの描ける人なんだから大人向けのブラックな話にした方が面白かったのにと思った。
「みらい話」は、これから環境破壊から起こるであろう出来事の予想図的な話。
最終的には、地球に似た星に移住する展開なのだが、これも淡々とした物語。
ファンタジー系は面白いが、こういうガチなSFは向いてないのではないか?
どうしても巨匠の漫画家や映画監督の晩年は大人しい作風になってしまうものなのだろうか?
 

 
2023年12月公開の映画「仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦」を観た。
ガッチャードとギーツのクロスオーバー作品で監督は、山口恭平。
ケミーの捜索をしていた一ノ瀬宝太郎たちの前にギーツの敵であるジャマトが出現し、ギーツの出演者達が助けに現れる。
が、何者かの不思議な力によって、桜井景和、鞍馬祢音、吾妻道長がケミーとなってしまう。
元に戻すには、レベルナンバー10のケミーであるクロスウィザードが開催する「最強のケミー捕獲ゲーム」をクリアしなければならない。
ドラマ本編での怪しい人物、錬金連合の釘宮リヒトの正体が明かされたり、九条りんねが本作で仮面ライダーマジェードに初変身したりドラマとも連動している。
世界観が違う2作を融合しているので無理矢理感があるが、お祭り作品として楽しめる。
出来たら桜井景和の姉役の志田音々ちゃんも出して欲しかった。
 

 
毎回、楽しみにしている「世にも奇妙な物語」の新作が放送された。
 
「追憶の洋館」(主演:若村麻由美)
山奥で崖から転落した雨霧梢は、洋館で目覚める。
そこで暮らしている年齢がバラバラの男女、見覚えがあるのだが思い出せず・・・。
最後に有り得ないオチにしているのが蛇足に感じた。
 
「友引村」(主演:原菜乃華)
自分が振ったことで自殺した友人の葬儀に参列するために不気味な村を訪れた藤崎凛。
村人たちに監禁され同行した友人の高橋壮真と共に逃げ出そうとするが・・・。
これは、意外なオチと原菜乃華の終始不安な表情が良かった。
 
「人類の宝」(主演:高杉真宙)
無名なグラフィティアーティストである佐倉エイスケは、アーティスト保護が目的の謎の組織に拉致される。
そこでは、才能のあるアーティストが多数監禁されていて創作活動に専念出来るようにされていて・・・。
施設や人物の奇妙な雰囲気は良かったがオチに疑問が残った。
 
「週刊 元恋人を作る」(主演:髙橋ひかる)
失恋により傷心中のななみは、元恋人のアンドロイドを作ることができる雑誌『週刊 元恋人を作る』を申し込む。 
高額なためアルバイトに励み徐々にリアルなアンドロイドが出来上がっていくが・・・。
普通に「週刊 理想の恋人を作る」で良かったのでは無いか?元恋人との関係性も説明不足。
 
今回は、感動系が1作も無かったのが残念だった。