新井英樹の漫画「宮本から君へ」を読んだ。
(KCデラックス版全6巻。)
主人公は、エレファントカシマシの宮本浩次から名付けらえた宮本浩。
大学を卒業して都内の文具メーカー・マルキタの営業マンになったのだが、やたらに自分の存在意義について悩む。
それに同僚や上司もガラの悪い言葉で怒鳴り返す。
尊敬できる先輩、神保和夫の下についてから、土下座も辞さずに営業の仕事に打ち込む。
物語の始まりは、電車で一目惚れした甲田美沙子とのラブスーリーであるが、前半は、仕事熱中時代な内容。
後半は、神保を通じて知り合った中野靖子が濃く絡んで来るエグイ展開となる。
絵も最初の方は、素人が描いたような感じなのだが、物語が進むにつれてオッと思う迫力のある絵柄、コマ割り、アングルになる。
前半部分が、TVドラマ化されていて、原作の漫画が花沢健吾の漫画「ボーイズ・オン・ザ・ラン」に影響を与えたと知っていたので、それで観たのだが、当時は、宮本浩を演じる池松壮亮に好感を持っていなかったのと自己中心過ぎる行動に不快感を持ち、続きの映画版を観る気にもならなかった。
が、「シン・仮面ライダー」で池松壮亮のイメージが爆上がりしたので映画版が気になり原作も読む気になった。
なぜ、そんなことをしたり言ったりする?それって犯罪にならないの?と自分的には、理解に苦しむ主人公なのだが、
最後の方では、いつの間にか心から熱く応援していたのだ。
感想として「面白い漫画」だったのである。ラストシーンが爽快!