幸せはあなたの内にある＠栃木県那須塩原市

「あのう…… 3分間だけ歌を聴いてもらえませんか？」

満月の夜、くるみは温泉につかってのんびりしているおばあさんに話しかけた。

「はあ、歌？　ここでかい？　まあいいよ、いいよ、歌っておくれ」

「幸せのひみつ」作詞TAKUYA＆ AKIRA

歩けない幸せ見えない幸せ

幸せはいつもぼくのなかにある

話せない幸せ食べれぬ幸せ

幸せはいつもぼくのなかにある

幸せは満ち足りたものじゃなく

足りないもののなかにあるんだ

幸せはずっときみのなかにいた

きみが気づく日を待っていた

「ああ、やさしい歌だねえ」

おばあさんは真っ裸でくるみをハグしてくれた。

「誰が作ったんだい？」

「たくやくんは脳にシワがない障害をもって生まれて、話せず、歩けず、自分で食べることもできませんでした。

寝たきりで植物状態のたくやくんには感情がないと家族は思っていたんです。

ある日お母さんは、指談という指先の微細な動きで言葉を読み取ることができるという話を聞き、たくやくんの言葉を読み取ってもらったんです。

すると感情がないと思っていた当時5歳だったたくやくんが驚くべき詩を語りはじめたんです」

「幸せの意味」詩；たくや（６歳）

みんなが不幸せだということを

僕はひとり幸せに感じている。

歩けない幸せ、

話せない幸せ、

食べられない幸せ、

そんな幸せがあることを

世の中の人はみんな知らない。

幸せは満ち足りたものの中にあるのではなく、

足りないものの中にあることを

僕達はひそかに気づいている。

オレはたくやの詩を歌にし、くるみは道ゆく人に「幸せのひみつ」を歌いつづけた。

2019年の勇者の日11月11日に1111人を達成し、数千人に届けている。

くるみ「歌うたびに素晴らしい出会いがあり、自分も人も肯定できるようになり、どんな人も菩薩様に見えるようになり、悲劇の人生が喜劇に変わりました！」

今日の主催者くるみは、2018年9月の長野 AKIRA合宿にきた。

ソウルメイトを亡くし、「なぜこんな素晴らしい方が苦しんで死ななければならないのか」と混乱し、「精神病の本を開くとぜんぶ自分の症状が書いてあった」という。

人間不信で話せなくなり、花や木、自宅のベランダに住みついた鳩たちと話していた。

311震災でさらに精神不安定になり、魂の危機に直面した。

2018年6月、東京タワーでおこわれたアドラー心理学のイベントでAKIRAライブを聴き号泣が止まらなくなる。

くりかえしCDを聴き、車の中で歌い続けると、かたくなに閉ざしつづけてきた心がどんどん開いていていった。

今くるみは地元のお寺でヨガクラスと瞑想会を開き、SNSで命の詩を発表している。

ライブの後10/12に67歳の誕生日を迎える。

くるみ「10/5のライブでは、全ての存在への感謝の気持ちと共に互いの命を祝福し合いたいと想います。AKIRAさんとの出会いに心から感謝です」

2024/10/5(土)栃木県那須塩原市「カフェホリデー」にて

AKIRA 魂のライブ in那須

〜越えられない試練は与えられない〜

〜生きてる全ての人が自ら試練を選びとった勇者〜

まりぽんがオレの自宅から機材や物販を運んでくれた。

黒磯駅近くの「カフェホリデー」には、AKIRA本を全部読破したキョウコさん、那須で様々なイベントを主催するユガインストラクターのあゆ、岐阜から前回の那須ライブを手伝ってくれた尚子さん、息子さんの追悼ライブを黒磯で主催してくれた伊藤正子さん＆健一さん、９１歳で元気いっぱいの宏子さん、幽霊が見える特技を持った青年、

岐阜から車で6時間半以上かけて来てくれたちとせ＆ひろし（１１歳）、札幌ライブを何度も主催してくれたはっちゃん、ゆみこさんなど、たくさんの人が来てくれた。

主催者くるみは山伏の聖地、出羽三山を登り、ますますたくましくなっている。

オープニングはくるみが自作したバッファローのインディアンドラムから始まる。