「おてんとうさまオペラ」 脚本 2024.5/25@兵庫県西宮市 | New 天の邪鬼日記

New 天の邪鬼日記

小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。



「おてんとうさまオペラ」の脚本を公開します。

2024年4月に出版された自己啓発本『おてんとうさまはみている』(サンマーク出版)の中から、90分ステージ用にエンターテイメント部分を集めました。
腹を抱えて笑い、泣き、大切な知恵が学べる内容になってます。
あなたが落ち込んだとき、うまくいかないとき、わかっちゃいるけど自己否定してしまうとき、ぜひ音読してみてください。
さらに1人2役でも2人でも演じられるので、ぜひ仲間や家族と演じて楽しんでください。
五感を使って演じると、無意識層(潜在意識)にあるあなたの初期設定が書き換えられるように作られています。

「おてんとうさまオペラ」を主催したいという人も大歓迎です。

※ 2024年でライブが入れられる日。ライブ募集。

7月6日(土)

9月28日(土)

10月5日(土)

11月9日(土)、10日(日)は九州で募集。16日(土)、23日(土)


★ライブ申し込みフォーム

あなたに幸多かれと!



2024年5月25日(土)兵庫県西宮市「癒し森のカフェレストランAlice」にて

脚本、歌、おてんとうさま役:AKIRA
演出、朗読、AKIRA役:小笠原かをる
1、奇跡
第一章 おてんとうさま登場
2、H
第二章 ありがたや落語
3、ありがたや 
第三章 雑草という草はない
4、名もなき命 
第四章 負けるが価値
5、ハイボクノウタ
第五章 無数の愛に生かされている
6、ガーディアンズ
第六章 この家族じゃなければ今のあなたになれなかった
7、家族
第七章 あなたは美しい
8、ウレシパモシリ

「おてんとうさまオペラ」脚本

1、奇跡

第 1章 おてんとうさま登場!
A「うわっ、深紅の薔薇より真っ赤な血!
ぼくは宮城県七ヶ浜ライブの五分前、便器に顔をつっこみ大量の血を吐いた。
トイレットペーパーをぐるぐる巻いて便器や床に飛び散った血を急いでふきとる。
ダッシュでステージにもどると、こみあげる血を呑みこみ、呑みこみ、三時間歌いつづけてぶっ倒れ、救急車で仙台市民病院に運びこまれた。
自分のライブが年間200本もはいってるのに、すきまがあると被災地にかよい、不眠不休で40本もの支援ライブをやりつづけてきた。
地元にある栃木県がんセンターに移送され、上部内視鏡、血液、心電図、肺活量、腹部エコー、CTスキャンとつづいた精密検査の結果……いきなりの余命宣告だ。
医者「胃ガンのステージⅢです、5年以内に10人中7人が亡くなります」
A「ぼく……死ぬんだ!。
3日後の手術が怖くて眠れないよ。もし神様がいるんなら希望の光をください!」
O 「……ったくクソ忙しいのに、あたしを呼んだかい? 明けない夜なぞないんだよ。あたしの光を浴びやがれ!」
A「うわっ、まぶしい朝日が病室の窓から昇っていく。ん、光のなかに女性のような姿が浮かびあがってきたよ。ガンでも手いっぱいなのに、頭までおかしくなったようだ。」
O「なにをぶつぶつぬかしてんのさ。あたしは幻覚なんかじゃないよ。」
A「もしかしてあなた、女神様とか?」
O「世界中の主神が全員男性のなか、日本だけは女性神アマテラスよ。
でもね、アマテラスなんて尼寺みたくてやだね。あたしはこいつがいちばん好きさ。
『おてんとうさま』。」
A「そういえば、おばあちゃんがぼくのいたずらを見つけるとよく言ってました。
「誰も見てなくても、おてんとさまは見てるよ」って。」
O「あたしの仕事は、人が天の道を踏みはずさないよう見守り、幸せに導くことさ。」
A「感激だなあ。そんな偉大なおてんとさまが、ぼくの病気を治しにきてくれたとは!」
O「あたしはあんたの病気なんか治せないよ。」
A「はあ? それじゃあなたに用はない。とっとと帰ってください!」
O「あんたの病気を治せる者は、お医者様でもあたしでもない。あんた自身しかいないのさ!」
あんた自身で病気を治す『和の知恵』を修得すれば、おのずと病は消えてゆき、幸福な一生を送れるだろう。」
A「ううむ、「悪い霊がついていますみたいな悪徳開運商法か?」
O「あっはっは、『和の知恵』は無料だよ。今まで太陽が電気料金を請求したことあるかい。」
A「む、無料……それならぜひとも、受けさせてください。」
と、といっても、完全に信じたわけじゃありませんよ。まあ他にすがる藁もないし、ひとりで不安を抱えてるよりひまつぶしになるかな。」
O「このレッスンはあんただけじゃなく、人類の存亡がかかった賭けなんだからね。」

2、H

第二章 ありがたや落語
O「あんた、なんで日本の神様がやおよろず、800万人も、いるかわかるかい」
A「知りません、だいいち名前は長いし、覚えきれませんよ」
0「神様ってのは、命への感謝を思い出すためのアニメキャラなのさ」
A「アニメキャラって!」
O「感謝をすればするほど人は健康になる。
感謝力を鍛えるには、感謝のバーベルを持ち上げる回数が多いほどいい。
一神教じゃ 1回だけど、やおよろずの神なら、800万回!」
A「むちゃくちゃ言ってるなあ、このおばはん」
0「あんたの命がどれだけありがたいものなのか教えるために、落語をぶってしんぜよう」
A「なんだよ、この展開?」

O「インド天竺西方浄土、お釈迦様が一番弟子アーナンダにたずねやした。
B「アーナンダ、おめえさんは人間に生まれたことをどう思ってるんでえ?」
なぜか江戸弁のブッダ。
A「えっ突然言われましても、どうも何も、おとっつぁんとおっかさんの都合で、気がつきゃあオギャーと生まれてやした」
B「なんだいなんだい、おとっつぁんとおっかさんの都合って?でくの坊な答えだねえ。
おめぇさんがこの世に生まれた意味を知りてえか。アーナンダ(腕組み)どーなんだ?(のりだす)」
A「へえ、そりゃあありがたい。ぜひともあっしが生まれた意味を教えてくんなまし」
B「よいか、果てしな~くひろがる海の底に、目の見えないが住んでいたと思っつくれ。
盲目の竜は百年に一度だけ海面に、ヒョイっと顔を出す」
A「わっ、なんだ今の声色は!? 気になる、、、」
B「よいか、ひろ~い大海原には、一本の丸太ん棒が風に吹かれて東へ西へ北へ南にただよっている。
丸太ん棒の真ん中には、こ~んな小さな穴があいていた。
百年に一度、盲目のが浮かび上がった拍子に、丸太ん棒の小さな穴に頭をヒョイっとつっこむことがあると思うか?」
A「ああ、ありがたい話よりあの声色が気になる。わたしにもマスターできるだろうか?」
B「アーナンダどーなんだ?」(ウデくみのりだす)
A「はっ、そ、そのような荒唐無稽なお話。百年に一度、盲目の亀が浮かび上がった拍子に、丸太んの小さな穴に頭をヒョイっとつっこむなんて、とてもあり得ません!」(で、できるかも!)
「い、いや何億年かける何億年、何兆年かける何兆年の間には、ひょっとして、たまたま、ありえない偶然で、盲目の亀が丸太ん棒の小さな穴に頭をヒョイっと突っこむことがあるかもしれませんが、(おお、マスターしたぜ!)こりゃあないと言い切ってもいいくらい難しいことでしょう」
「良いか、一つの命が誕生することは、1億円宝くじを1人の人間が100万回連続で当てつづけるよりも難しい。
おまえが人間に生まれたことは、盲目の亀が丸太ん棒の小さな穴に頭をヒョイっとっ突っむよりも『有り難い』ことなのだ。アーナンダ(腕組み)どーなんだ?(のりだす)」

ヒョイつ!(遠く)
B「おまえさんありがたい話を聞いてないな。ちがう、もっと煩悩を断ち切って、こうだ、ヒョイっ!」
A「はい、おっしょさん。ヒョイっ!」
B「ちがう!くうに突き抜けるようにヒョイっ!」
おあとがよろしいようで。

A「ますます信じられなくなってきた。」

3、ありがたや

第三章 雑草という草はない
O「こんなしみったれた病室は出て、病院の屋上庭園で太陽を浴びましょう」
A「おー、むっちゃいい天気ですねえ。」
O「ほら、こんなに世界は美しいだろ?
あんたが落ちこんでいるときも、世界はいつでもあんたのために、惜しげもなく美をさしだしてる。
ほうら、菜の花にカタクリ、チューリップからクロッカスまで咲きはじめてるよ。」
A「花の名前に、くわしいんですね。」
O「あたりまえだろ、この世にあるのはぜんぶあたしの子供たちなんだから。」
A「ぼくなんか、みんな雑草に見えますわ。」
O「なにい、雑草だって!? じゃあ、あんたは昭和天皇がどういう人か知ってるかい?」A「あれっ、天皇家の祖先って、アマテラス……いや、おてんとさまじゃないですか。
で、おてんとさまの子孫の昭和天皇は、どんな人物だったんですか。」
O「あんたやこの草花と同じくらいかわいい子だよ。
太平洋戦争で、いちばん心を痛めていたからね。アメリカは天皇制を廃止して、戦争の元凶である昭和天皇を処刑する方針だった。
昭和天皇は燕尾服の盛装で、通訳だけを連れ、司令官マッカーサーに会いにいく。
マッカーサーは天皇が命乞いにきたと思ったね。なぜなら第一次世界大戦で、マッカーサーの父親がドイツに進駐したとき、敗戦国ドイツの皇帝ヴィルヘルム二世が、「戦争はすべて国民の責任です。自分の命は助けてほしい」って、財産を列車につめこみオランダに亡命したっててんまつを、子供のころ父から聞いていたんだよ。」
A「で、昭和天皇はなんていったんです?」
O 「私の命は、首吊りも銃殺も戦勝国の判断に任せます。ですが、どうか国民だけは助けてください」と、気をつけして、深く頭をさげたまま、頭を上げない。
マッカーサーは「私は大きな感動に揺すぶられた。死を伴うほどの責任、それも私の知り尽くしている諸事実に照らして明らかに天皇に帰すべきでない責任を引き受けようとする、この勇気に満ちた態度は、私の骨の髄までもゆり動かした」と回顧録に書いている。
副官の証言によると、マッカーサーは、「天皇を殺すことは、イエス・キリストを十字架にかけることと同じだ」といったそうだ。
A「はあ、やっぱ国民の頂点に立つ人はすごいんですかねえ。
O「ちがうよ、天皇だからすごいってんじゃねえ、ひとりの人間として、ううっ……。」
A「えっなに、神様のくせに涙ぐんでんすか(笑)。」
O「馬鹿野郎、神様が泣くわきゃねえだろ。水蒸気が冷却されて落下しただけでい。」
A「はっ、雨のことか。それにしても負けず嫌いな神様だな。

ところで雑草の話はどうなったんですか?」
O「そうか、雑草の話で植物学者の昭和天皇を思い出したんだった。
皇居の御座所は風に吹かれて運ばれたいろんな種が花を咲かせる。休暇からもどってこられた昭和天皇に、待従の入江氏はあやまった。
「まことに恐れ入りますが、雑草が生い茂っておりまして、随分手を尽くしたのですが、これだけ残ってしまいました。いずれきれいにいたしますから」
昭和天皇は侍従たちにやさしく接していたけど、少しきびしい口調でいった。「雑草という草はありません。どんな植物でもみな名前があって、それぞれ自分の好きな場所で生を営んでいる。人間の一方的な考え方で、これを雑草として決め付けてしまうのはいけない。注意するように」

4、名もなき命

第四章 負けるが価値
O「よし、今日はじゃんけんで遊ぼう。あと出しであいこを出してみな。
じゃんけん、グー。」
A「グー(なに、いきなりその展開?)
O「あいこの得意な人は協調性がある。じゃあつぎに、あと出しで勝ってみな。
じゃんけん、チョキ。」
A「グー(かんたんー)」
O「勝つのが得意な人は積極派さ。じゃあつぎに、あと出しで負けてみな。
じゃんけん、パー。」
A「あれ、チョキじゃなくて、パーということは……グーか!」
O「どんくさいねえ。じゃもう一回。じゃんけん、グー。」
A「あれれ、グーだから・……パーじゃなく、えっと……。」
O「ほほほ、なんで負けるほうがむずかしいか、わかるかい?」
A「だって、負けるジャンケンなんてやったことないし、運動会でも受験でもケンカでも、勝つのがよくて、負けはダメって、子供のころからずうっと教えられてきたし。」
O「桃栗三年、柿八年、となりの夫婦はあと一年ってね。
ようするにあんたは、『負ける授業』を受けてない。親も先生も、勝てよ勝てよの一点張りで、負けるすばらしさを教えない。
そんじゃあ、あんたが柔道部にはいった。投げと受け身は、どっちからやりたい?」
A「そりゃあ、かっこいい投げからですよ。」
O「ったく、とうしろう(素人)はこれだ。受け身を知らない初心者が投げからはじめたら、全員骨折、一日で休部になっちまう!
どんな武術やスポーツだって防御や守備から教えるよ。なのに学校じゃ『負ける授業』を教えないどころか、負けは人生の敗北者、人間失格、社会のクズと教えこむ。
社会にでたら、あらゆることが初めてで、負けた負けたの連続さ。誰でもふつうのことなのに、自分で自分をダメ人間と思いこみ、自分で自分を傷つけ、うつになったり、自傷をしたり、自殺にいたることもある。」
A「ぼくのじいちゃんは日光でおみやげ屋をやってて、家康の掛け軸にこうありました。
「勝つことを知りて負くることを知らざれば、害その身にいたる」って。
O「さすが、戦国時代を終わらせた徳ちゃん、わかってらっしゃる。
勝つことは、もともともってる実力を相手に押しつけるだけだから、成長しない。負けることは、相手の力をゲットできるから、大きく成長できんのさ。
なにより『負けるが勝ち』と知ってれば、どんどんチャレンジできるだろ。
あんたの人生を振り返っても、失敗、挫折、敗北からすべてを学んだはずさ。
人はみな、敗北からしか学べないんだよ。」

5、ハイボクノウタ

第五章 無数の愛に生かされている
A「ん、なんかぼんやり見えてきた。ゆっくりと目を開いてみよう……天井らしきものが見えるぞ。
気がつけば、空気が吸える、遠くで電子音がするから耳も聴こえる。シーツをつまむ指も動く。
ここはどこだ? 医療器具に囲まれてるからICU(集中治療室)か。
そうか、ぼくは手術を終えたんだった。
ここが天国じゃないってことは……ぼくは生きてる? 生きてる? 生きてる?
すごいぞ、すごいぞ、ぼくは今ここに生きてるぞぉぉぉーー! 
病気になるまでは、これがほしい、あれが足りないと不満ばかりならべてきたけど、
『生きてるだけで100点満点!』じゃないか。
点滴に鎮痛剤がはいっているけど、麻酔が切れると腹の痛みがもどってくるな。
ん、あれはなに? 白い天井にぼうっと顔が浮かんでる。
あっ、だんだんお母ちゃんの顔に見えてきた。あのちょっとはにかんだ微笑みがなつかしいなあ。お母ちゃんは1993年に61歳で亡くなってるよな。
親子3代この病院で手術したけど、3度目の正直でぼくは助かったみたいだ。
ん、今度はお父ちゃんの顔になってきたぞ! こんなやさしい顔だったっけ。
お父ちゃんも2002年に71歳で亡くなってる。会いにきてくれたんだね!
おっ、母方の祖父母、尺八の先生だった孝太郎じいちゃんや、みんなから慕われていたフミばあちゃん、父方の祖父母、ギャンブラー松吉じいちゃんや、おいしい親子丼をつくってくれたトヨばあちゃんもにこにこ笑ってる。
亡くなったものだけじゃなく、生きてる妹や、叔父さんや叔母さん、ぼくを支えてくれた恋人や友人の顔がつぎつぎに浮かんでくる。
みんな、心配かけてごめんね。ぼくを生かしてくれてほんとにありがとう。
やがて、名前もはっきり思いだせない小中高の同級生たち、旅で出会った外国人たち、ぼくのライブにきてくれた観客たち、無数の顔が走馬灯のように浮かんでは消えてゆく――
うわっ、なんじゃこりゃあ! 気がつけば枕がびっしょり濡れてる。」
O「うれし涙だよ。」
A「おてんとさまのおかげで手術は成功しました!」
O「いや、あんたの生きようとする意志と、『ガーディアンズ』のおかげだよ。」
A「えっ、ガーディアンズって?」
O「天井に浮かんできた人々。それがあんたの命を支えてきた守護者ガーディアンズさ。
どんなに孤独な人だって、たくさんのガーディアンズに守られてきた。
家族や親せき、友人や恋人、教師や恩師、助けてくれた警察や消防士……。
目には見えないガーディアンズもいる。
死んだ家族や仲間たち、祖先や守護霊、草木や大地に宿る精霊さえもあんたを守っているんだよ。
あんたの命は、あんただけのものじゃない。
無数の愛に支えられて今ここに在る!」
A「ああ、本当にぼくは「自分の力だけで生きてきた」と思いあがっていました。
「どうせ自分の命だからいつ死んでもいい」って。
でもこれからは、ぼくに無償の愛をそそいでくれたガーディアンズに一滴も涙をこぼさせるのはいやです。
生きて、生きて、生きて、ぼくがもらった愛情に恩返しします。」
O「よくぞいった! あんたが出会ったガーディアンズは、数十億の人口から天文学的な確率で選ばれた、あんたの教師たちなのさ。」
A「おおー、胸の奥からマグマのような感謝が突きあげてきます。
O「うふふ、感謝の筋トレがはじまったようだ。本気で感謝できる人のまわりには、人も幸運もお金も喜びも集まってくる。
ガーディアンズに感謝できたとたん、人生はおどろくほど好転してゆくよ!

6、ガーディアンズ

第六章 この家族じゃなければ今のあなたになれなかった
『家族の呪縛』、これが、あんたを何十年間も縛りつけてきたトラウマさ。
誰もがあらゆる問題の根っ子をたどると、家族へいきつく。
家族を許すこと、それはとりもなおさず、自分自身を許すことなんだよ。
目の前に音を立てて逆巻く螺旋の渦は、何十年間もあんたをおびやかしてきた。あんたはこの渦に飛びこむのをさけ、顔をそむけて生きてきた。図星だろ?
でもね、あんたが人間存在の最深部に到達するためには避けられない試練だよ。
どんな無責任でひどい親だろうと、どんな極道で鬼のような親だろうと、あんたの命をくれた人間さ。
心の底から親を愛せたとき、あんたは自分を愛せるようになる。
あんたが一生にわたり家族と葛藤した壮大な物語が、空の約束だったのさ。
あんたが今の自分になるために、彼らにつらい『悪役』をたのんだんだよ。
魂はもともと善良な存在だけど、あんたを成長させるためには悪役も演じなければならない。
暴力をふるう父親も、5歳のあんたを捨てた母親も、その魂は泣いていた。」
A「泣いていた!? ……本当につらかったのはぼくじゃなく、父と母だったのか。
ああ、自分の過去に光がさしてきた気がします。」
O「そうだ、あんたがあんたになるために、どうしてもこの家族が必要だった。
あんたの魂を成長させるために、この母と父じゃなければいけなかったのさ。」
A「……そうだったのか。」
O「最後に、過去を書き換え『世界を全肯定する』魔法をあげよう。
それは、『今の自分を愛すること』だ。
さ、ここでぜんぶ、ぶちまけちまいな。
A「暴力おやじ杉山文夫ぉー、ぼくをぼくにしてくれて、ありがとう!
5歳のぼくを捨てたおふくろ美智子ぉー、命がけで生んでくれて、ありがとう!」

7、家族

第七章 あなたは美しい
A「本当に奇跡です。おてんとさまのおかげで、ぼくは今、ガンで断念したスリランカの海にいる!」
O「あたしなんざ、どうだっていい。あんたは自分の力で運命を勝ちとったんだよ。
あんたの選択がぜんぶ正しかったか ら、あんたは今エメラルドグリーンの海と白い砂浜のビーチに立っているのさ。
A「最後だからいわせてもらうと、おてんとさまこそ自分をわかってない。
自分がどれだけ無条件の愛を分け与えてるのか、自分のすごさをわかろうとさえしない。」O「もう、めんどくさいこという子だねえ。あんたは今日から卒業さ。その顔を見ねえですむと思うとせいせいするね。あたしの見えないどっかにいっちまいな。」
A「そりゃむりだ。どこへ逃げたって、どこにかくれたって……せーの」
ふたり  「誰も見てなくても、おてんとさまは見てる」。あっはっはっは。
O「あんたとケンカできんのも今日が最後かあ。いろんなことがあったねえ。
あんたみたいにおかしくて、かわいい弟子をもったことを誇りに思うよ。
ふふ、じっさい57億年の人生でも、こんなに楽しい日々はなかったさ。」
じゃあ、あたしといっしょに海にでよう。
さあ、心の目かくしをはずしてありのままのあんたを見てごらん。
あんたは、こんなにも美しい。
あんたの命は、こんなにも輝いている。
あんたの人生は、こんなにも完璧さ。
あんたが選んできたことに、なにひとつまちがいなんてなかった。
あんたが犯した罪も、かけがえのないライフレッスンだった。
あんたが選んだ家族も友人も悪役も、大いなる学びをくれたソウルメイトだった。
今のあんたを創りあげるために、すべて必要なことだったのさ。
あんたの腕で自分を抱きしめてあげなさい。
自分自身に心から「ありがとう」とつぶやいてあげなさい。
あんたの胸にあたしが宿した命を感じるかい。
本当のあんたがどれだけ愛された存在か。
本当のあんたがどれだけ守られた存在か。
本当のあんたがどれだけ神聖な存在であるかを。
あんたは世界そのもの、あんたは愛そのもの。
生まれてくれてありがとう、あんたでいてくれてありがとう。
出会ってくれてありがとう。愛してくれてありがとう。
A「おてんとさま、ぼくのなかにあなたを感じます。」
O「どうだい、生きることは喜び以外の何ものでもないってわかったろう?」
A「よかったら、会場のみなさんもおてんとうさまを飲み込みましょう。
いっしょにおてんとうさまのメッセージ「生きることは喜び以外の何ものでもない」を3回いいましょう。
生きることは喜び以外の何ものでもないX3

A「本当にもう会えないんですか。これきりなんて、さみしすぎますよ。」
O「いや、太陽を見あげて、口を大きく開けてごらん。」
A「ああっ、太陽がこっちに近づいてくる、うわわわわっ!
げほ……太陽を呑みこんじゃったよ。熱っ、胸がほっかほかだ。」
O「ほっほっほ、これであたしたちは永久にいっしょさ。
あたしはあんたであり、あんたはあたしだ。
あんたの言葉や行動はあたしの言葉や行動、あたしの愛はあんたの愛さ。
さらば、私の愛しい子供たちよ。」

8、ウレシパモシリ

★ただいまTwitterやYouTubeで視聴回数5万回のバズり中!

一日数千人伸びてる勢いが止まらない。

見た人はぜひコメントを残してください。

https://youtu.be/796Xkw-4Sik?si=XKTfxgCst3U26Ey8 


★ YouTubeでAKIRAの新しいチャンネル「歌う画家 天邪鬼TV」が立ち上がりました!

映像アーティストユウサクの力作なので、ぜひご覧ください。

「AKIRA自己紹介1初心者編」



 6月の土日、15、16日、ライブ大募集!

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