ハロウィン肖像画Ⅳ−32 ちあき | New 天の邪鬼日記

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小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。



「あなたが死ぬ前に絶対リオのカーニバルにはいきなさい!」


オレは2011年3月にいった。
その時のブログ
ちあきは看護師をしながら2人の娘を育て上げた。
娘の不登校などで悩んでいた時、全盲の旅人コンちゃんに出会い、AKIRAライブで号泣する。
「私のせいで子供が不幸だという、呪いが解けていった」という。

明るい笑顔のちあきに似合う背景を考えてきた時に、「旦那さんがブラジル育ち!」。
オレの頭蓋にサンバのリズムが流れ、壮大で夢のようなカーニバルの風景が浮かんできた。
そこで大胆にもちあきにサンバダンサーの衣装を着せる。
衣装は緑、赤、黄色の鳥の羽でできており、掲げた左手にはアマゾンのカラフルなカワセミがいる。
このポーズは自由の女神と同じ「リバティ」(自由)を象徴する。
今までの「犠牲者」思考から自由になり、「勇者」思考に変わったちあきを祝福する花火が上がる。
カーニバルの巨大スタジアムは両脇にダンサー、中央は電飾に飾られた巨大な山車がパレードする。
リオのランドマークはコルコバードの丘で両手を広げるキリスト像だが、ちあきの背後に描いたキリストの中心思想は「愛」である。
一番手前の山車にもメキシコのフライングハート(翼のハート)が描かれている。
ちあきはあふれんばかりの愛を家族や仲間、患者さんやたくさんの人にそそいできた。
ちあきは鳥のように自由でみんなを笑顔にする魔法をもっている。
バーディちあき、参上!

ハロウィンメイク:目とほほは鳥の翼(自由。広い視野)。あごはレインボークロス(調和。祝福)



ではちあきのライフストーリーを紹介しよう。

愛知県に母、父、姉、弟の5人家族の次女として育つ。
父は21歳の若さで、授かり婚。
両親の反対を押し切り結婚するが、母は同居が嫌で、乳児を置いて家出を繰り返す。

私の記憶は3歳くらいから始まり、えんじ色の幼稚園の制服を着て昼は楽しく、夜はいつも怖い思い出がある。
父の帰りを待ち、夕食が始まるが嫌いなものを残すと、父に裸足のまま外に出された。柔道黒帯をもつ身長187センチの父は熊のようで、突然大きな手で椅子からつまみ上げられ、外に出される。泣いても母も助けてはくれない。雨の日は外に出されないが、食事を残すと叩かれるので どちらもら怖くてビクビクしてますます食べられなくなっていった。
母方の祖父母は、アマテラスオオミノカミを神道とし、いつも神様はそばにいるよと私に教えた。では、と家に帰って夕食前の3日間神に 助けてくれますように!!
とお願いしたが、助けは来なかった。。
2度と神様は信じないと強く誓ったのを覚えている。
父は、気に触ると、夕食時にちゃぶ台返しをした。母が一生懸命作った料理が飛び散り、お皿が割れて大惨事だった。
文句も言わずに片付けていた母は、ストレスを、ためては爆発。
子供なんて、産むんじゃなかった。
私が犠牲になってる。
いい子だけ連れて家出するから。
と、叫んで泣く母の言葉は、心に深くトゲのように刺さりつづけた。



両方の、祖父母宅は、私に安心な場所だった。父方の祖父母は仲良しでまごの私たちを無条件に愛してくれ、ふんわりと抱きしめられた感覚が残っている。
母方の祖父母宅は岐阜の山の中で、大自然の中で滞在して、のびのび過ごせた。
小中高と成長し、看護学校へ。高校の頃、父の不倫問題から家族が崩壊。母は、家を出て行き、私が20歳で離婚する。
愛や、結婚が分からなくなっていたが、25歳でブラジル育ちの旦那さんと出会い 南米の、今を楽しむのが大事、大丈夫!という大らかさもあり 心を開き29歳で結婚。
2人の娘を、授かり 看護師を、しながらの育児は忙しく楽しい日々だったが、長女が中学で不登校となる。
彼女が可愛がっていたモルモット   が天国に行き毎日泣き続け、1人で悲しんでいたことがきっかけだった。
わたしは無理矢理 朝起こし、学校に送り、ある日は取っ組み合いとなり、しかし娘はどんどん顔色が悪く血圧が低くなり腹痛を訴えた。部屋から出ず、心を閉ざしたのを感じた時私は自分のせいだと責め続けた。
娘が生まれた時、命にかえても守りたいと心から願っていたのに私が傷つけ苦しめて追い込んでしまった。仕事を優先したから、保育園に行かせたから、あの時優しく出来なかったから、、だんだん周りの人の笑顔が辛くなり、幸せそうな親子を見ると矢のようにグサグサと刺さった。



そんな時、看護学校時代のゆりちゃんが 全盲の旅人こんちゃんを連れてきて、その後こんちゃんバースデーライブで
AKIRAライブ初参加。
歌詞を理解する前に涙が止まらなかった。CDを聞いているうちに、私のせいで子供が、不幸だという、呪いが解けていった。自分が無理矢理閉じ込めていた 過去の気持ち、記憶が映画のワンシーンのように
歌を聴くと出てきた。
「家族」「パズル」「ウレシパモシリ」「祝福の歌」。
家出をしても、行くところがなくて夜の地下鉄をさまよったこと
家族が、バラバラになり自分が1人だと思っていたこと
どんどん過去の自分が癒され、過去の小さい自分が喜んでいるのがわかった。



その頃 保護犬のミニチュアダックスのここちゃん をお家にお迎えした。狭いゲージで繁殖犬として長い間過ごした ここちゃんは、赤ちゃんのように色々初めてで散歩も 目をキラキラさせていた。最初は、ビクビクしていたが、少しずつ慣れてくれて、ここちゃんが笑うと かわいい💞🤭と久々に家族が、集まり、みんなが笑った。
家の暗闇に光をくれた ここちゃんだったが、家に来て半年経つ頃に体調が悪くなる。悪性リンパ種疑いで手術にいどんだか、なんと翌日に急変して天国へ行ってしまった。
私は。寝ても覚めても泣けてしまい、夜泣いている私に寄り添って側にいてくれたのは、長女だった。
彼女のペットのモルちゃんの悲しみに寄り添ってあげられなかった自分に初めて気づいた。
死というものに、仕事で向き合ってきたと思っていたけど、かけがえのない相手を失う痛みを感じた時自分は分かってなかったと思った。



自分は愛されていないと思いこんでいた。
母は確かにひどい言葉を投げつけたけど、食事を作り掃除をし、子供を育ててくれた。
父は確かに乱暴だったけど、若いながらに一生懸命働き、学費を出してくれた。
色んな愛に守られてここまで生きてきたことに、やっと気づいた今、過去にこだわっていた自分から もっと自由にもっと素直に生きていけると思う。
ダメなままでもいい。

そして、愛犬のここちゃんが
今生きている瞬間は、もう2度とないこと、次の瞬間は、死んでしまうかもしれないという真実を教えてくれた。
何者にならなくても自分の心やひらめきを感じて動いていけのが、幸せだなぁと、思う。出逢う全ての人や物に感謝です。


ハロウィン肖像画Ⅳ➖31、紀あさ(F15号。652×530mm)

12月16日 ちあきのライブペインティング動画

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=6965428710159855&id=100000789583722


12月18日 ちあきのハロウィンメイク動画(なんとこの配信はちあきのおじいちゃんの命日だった)

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=1117091522998071&id=100000789583722


2024年7、8月タイで描いてくるハロウィン肖像画限定5名に、

甲斐美香さん(神奈川県)、宇野紀和子さん(岐阜県)、むつみさん(オランダ)が決定しました!

1日で3名が決まったので、空席はあと2名です。

くわしくはこちらのブログを参照してください。



★人気ユーチューバーさとうみつろうさんとの対談(2時間)、コバシャールさんとの対談(前後編30分)はこちらから見られます。