第7回AKIRA歌紅白歌合戦@愛知県岡崎市 | New 天の邪鬼日記

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小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

14年続くネアリカフェス 、7年続く勇者の祭典、5年続くAKIRA歌甲子園など年中行事はあるが、

1人の主催者がコロナ禍をふくめて7年間つづけているイベントは他にない。



AKIRA歌のれん分けプロジェクトは2016年にはじまった。

「300曲を超えるAKIRA歌をAKIRAに無許可で歌ってください」というものだ。

AKIRA歌のれん分けプロジェクト始動!のブログ

あれから8年、まるでクラシック曲のようにそれぞれのシンガーが自分の表現で歌う。
「アルバムも勝手に出しちゃってください」と、カラオケアルバムを男性用と女性用で作ったり、今では数えきれないのれん分けシンガーが全国で活躍している。



7年前から石ちゃんが主催ではじまったAKIRA歌紅白歌合戦は、AKIRA歌のれん分けシンガーが全国から集うお祭りである。
ネアリカフェスや勇者の祭典、AKIRA歌甲子園など年中行事はあるが、同じ主催者が続けているのは石ちゃんの紅白だけである。
今回は女性シンガーが圧倒的に多くて紅白の勝負はやめたが、個性的な舞台を繰り広げてくれた。



2023年11月4日(土)愛知県岡崎市藤川「むらさき館」にて
ライブ会場には癒しのマルシェが並ぶ。
ヒーリングや腸活マッサージ、AKIRA歌書道カード、お弁当、お菓子など、一日中遊べる。





AKIRA歌のれん分けシンガーライブ:1部 11時~12時15分。2部:12時45分~14時。
司会は話芸の天才松島 季実代(きみちゃん)と、育メン・パパ杉浦 透(とおるん)だ。



1曲づつオレがコメントを入れるので、オレは午前中からフル稼働だ。
では個性的メンバーがくりひろげるステージのはじまり〜。


1.世界は足りてる(大川 実音吏グリンちゃん。ギター:トシパパ)
去年夫としパパのコロナによる命の危機を必死の介護で救ったグリンちゃん。
しかも妻グリンちゃんへの感謝の涙で歌えなくなったトシパパの代わりに歌い最高殊勲選手賞をゲットするボーカルだ。
それが今年は最後まで音程が取れず、いつもどるのか観客をハラハラさせながら最後まで音程をはずしたままで歌い切った!
これは最高殊勲選手賞をゲットしたボーカルしかできないアクロバット芸術かもしれない。(笑)



2.光の子供たち(ボーカル、ギター:杉浦 透)
長い引きこもり人生から「いい子」をやめ、その経験を活かして引きこもりを支援するとおるん。
パチンコ屋でバイトしながら全身全霊でイクメンパパをやっている。
4歳の息子が「可愛くて、可愛くて、しかたがない」のだ。
最近「トヨタ・フェスティバーレ」というイベントのオープニングアクトに抜擢されたとおるんはいう。
今までは無知な子供に親がしつけとかを教えるとか言われてきたが、逆。
「子供は大人が忘れてしまった大切なものを教えにきた先生なんですよ!」



3、命の歌(ボーカル:諸吉 五月&みゆ)
数々の難病を抱えながら外国から来た子供たちを支援する五月は、フィリピン系のみゆとみごとなデュエットをした。
しかしこの後のAKIRAライブでみゆ(8歳)が観客全員を巻き込む「リーダー」になるとは、誰も予想しなかった。(後のお楽しみ)



5.生命の樹(ボーカル:玉置 おりえ)
母親からの虐待による自己否定から目覚め、料理やボーカルとして才能を次々と花開かせていくおりえは、去年の12月に鼻血が止まらず救急車で運ばれた。
その時に思ったという。
「きみがいやいや生きてる今日は、誰かが必死で生きたかった今日だ」
バラードをアップテンポに変え、我がものにしていくおりえは、「トラウマを才能に変える」第一人者だと思った。



6、プリズム(ボーカル:玉置 ともや)
おりえの夫ともやは喧嘩に明け暮れた学生時代から19歳でおりえと結婚し、5人の子供を育てあげ、今は居合い道や手相カウンセリングなどで活躍する。
20年以上勤めた会社を辞め、スキンヘッドから長髪に変え、「自分の可能性を追求せよ!」というメッセージを殺気と発散しまくってる。



7.奇跡(ボーカル:川上 まき)
笑いヨガの日本窓口として活躍しながら、今年還暦ライブを大好評で終えた。
現在3人の子供を大学にいかせるため3つの職業をかけもちしている。
長い介護から親を看取り、子どもの学費を稼ぐため働くマキこそ、むっちゃかっこいい!!

2部:12時45分~14時


9.ぬちどぅ宝(ボーカル:にし すみえ)
大阪どんちゃか村で旦那ハルパーカッションを教え、バンド活動を展開するスミは、命をテーマにした壮大なパフォーマンスをやってのけた。
オーシャンドラムの効果音や夫婦パフォーマンスから繰り出されるメッセージに観客は心を揺すられまくった。



10.大和 絵奈(ボーカル:えな)
えなの人生は波瀾万丈だ。
えなが注2のとき、お父さんが部下から保険金詐欺で殺される。
当時凄まじいいじめにあって自殺使用と思っていたえなは、「お父さんが身代わりになって死んでくれた」と思う。
結婚した元夫から虐待を乗り越え、現在は幸せな再婚でやっと自分の人生をとりもどした。
今日の衣装をはじめ、さまざまな植物や土で衣料を染めるワークやカウンセリングをやっている。

11.イレイサー(ボーカル:原田 ゆうき。ギター:まみ)
AKIRA画集などの英訳担当のジャポは、音痴だ。
今日も音痴だった。
でもジャポの表現から観客は感動する。
司会のとおるんは、「言葉をていねいに伝えるジャポの姿勢に感動した」といった。
AKIRA歌は上手い下手じゃなく、そのメッセージを伝える「本気」が試されるのだ。



12.雲のうえはいつも晴れだから(ボーカル:河井 麻美。ギター:じゃぽ)
まみは鍼灸師でもあり、その人柄に惚れるクライアントが多い。
アメリカインディアンの聖地に通い、たくさんの知恵を受け渡されてきたメディスンマン(シャーマン)でもある。



13.疋田 悠奈(ボーカル:ゆうな。ギター:とおるん)
ダウン症の天使ゆうなは母みちほと二人三脚で自由奔放。
ステージに立ったゆうなは音程なんかどうでも良く、その存在感で観客を魅了する。
この力技は誰にもマネできない。
さらにゆうなは言ってきた。
「地元の姫路でかっこいい古民家を見つけたの。来年はそこでAKIRA&ゆうな母娘コラボをやりましょう」



14.松島 季実代(ストーリーテリング:きみ)
今日の大トリは歌でなく、司会きみちゃんのストーリーテリングである。
きみちゃんは、「ご臨終」を告げる仏壇のおりんや布を使ってリアルに物語を表現する。
話芸の天才きみちゃんは読み聞かせや司会などで活躍している。
きみちゃんは紙芝居や仏壇のおりんなどの小道具を使い、臨場感のある表現で観客をぐいぐい物語に引き摺り込む。
「ぼくのチョコバーかえして」というオレの書いた短編物語である。
主人公の少年は両親や妹ともうまくいかない。
ある日自転車でトラックに衝突して、臨終を告げられた時、少年のポケットから落ちたチョコバーを看護婦さんは自分のポケットに入れる。
あの世であったおばあちゃんから歌を教わり、生き返った少年は家族を驚かせ、看護婦さんに「ぼくのチョコバーかえして」というオチで終わる。
きみちゃんの白身の演技は、焚き火を囲みながら部族の神話を語る「語り部」そのものに思えた。
今年の最優秀賞はきみちゃんに決定!

のれん分けの熱いステージを受けて、AKIRAライブがはじまる。
選曲は全曲石ちゃん!笑



1、旅立ちの歌
2、世界は足りてる
敗北ジャンケン
3、ハイボクノウタ



ここでスペシャルゲスト盲目の歌姫わかなにステージへ上がってもらう。
わかなのオリジナルもすばらしいのだが、今日はAKIRA歌を歌ってくれるという。
伸びのある深く美しいボーカルは天性のものだ。
圧倒的迫力で観客を陶酔させる。

4、勇者の石



5、荒井 憲子(ボーカル:のりちゃん)
幼い頃に受けたセクハラのトラウマを力に変え、名古屋カフェスマイルで生きづらい若者たちをサポートするのりちゃん。
今日は和太鼓のイベントに出演してからその衣装で登場してくれた。
思春期になったひとり娘むーちゃんが拒食症になり、また自分を責める毎日だった。
のりちゃんの母性が通じたのか、むーちゃんは拒食症から立ち直り、現在メイクにハマっているという。
あれこれ自分を責めるよりも、「すべてはカミゴト」とドーンとかまえる。
罪悪感とか自分SMなんか意味なし。
家族でも我が子でも、「人を信じる」ってことは、自分のコントロールを手放して、
そいつが選んだ「魂の選択」を信じる。
それっきゃないのよ。

ここで名古屋でカフェスマイルを主催するのりちゃんに登場してもらう。
のりちゃんは子供の頃にセクハラを受け、そのトラウマに苦しめられた。
結婚して娘をもうけたが、夫が急死し、シングルマザーで育てる。
最近娘が拒食症になり、のりちゃんも悩んでいたが、その危機を乗り越えたという。
6、あなたは大切な人です(ボーカル:荒井憲子。娘のむーちゃに捧げる)



直腸がんと胃がんの冨田克浩くんと統合失調調の弟くんにステージへ上がってもらう。
オレのがんを治してくれた赤ひげ堂へ予約したというので、がんも消えるだろう。
観客に祈りの法則を教え、みんなで祈ってもらう。
7、祈りの歌

7、イレイサー(ニューアルバム)
8、キミココ(石ちゃんが亡くなった仲間に捧げる)
9、絆
10、きみを讃える歌
11、向日葵
12、Born to love



このへんから、観客が踊り出し、8歳のみゆをステージ前に呼ぶ。
するとみんながみゆの振り付けに合わせて踊りだすという前代未聞のダンス大会がはじまった。お姉ちゃんのりおんは恥ずかしがって後ろで踊った。
8歳のみゆは30代から60代まで観客を率いて盛り上げてくれる。
AKIRA「みゆ、今日からあなたをリーダーと呼ばせてください!」

13、無条件の愛
14、Hug yourself
15、パズル
16、ウレシパモシリ



11月に誕生日を迎えた石ちゃんや仲間たちに捧げる。
17、ハッピーバースデー
18、MOVE MOVE MOVE
19、空の約束
20、えん
21、ありがとう


一人一人が個性を発揮し、自分にしかできない表現を見出す、最高のイベントになった。



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